『北野誠のズバリサタデー』、話題の本の著者にインタビューする「ズバリこの人に聞きたい」のコーナー。7月9日放送のゲストは、『実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』 (祥伝社)の著者で、タレントの松本明子さん。
実家じまいまでの25年間にかかった費用は、なんと1800万円以上。実家を空き家として維持し続けていた理由や、売却までのエピソードについて語ってくれました。
25年で1800万!松本明子が語る「実家じまい」の苦労
実家を空き家として25年間維持
『進め!電波少年』などのバラエティ番組でブレイクした27歳の時に、香川県高松市の実家で暮らす両親を東京に呼び寄せた松本さん。その後、実家を25年間空き家として維持し続けていました。
著書では、松本さんのしくじりの実体験レポと、専門家に教えてもらった対策について語っています。
「この本はおもしろすぎたな、びっくりしたわ」と感心しきりの北野誠。
両親を東京に呼び寄せた際に実家を残してきた理由について尋ねる北野に、松本さんは「老後は実家に住むんだろう」「浮き沈みの激しい芸能界だから、田舎に帰ってくるかもしれない。娘がうまくいかなくなった時のために残しておいてやろう」という両親の思いもあったと語ります。
東京に引っ越したあとも、「実家を片付けよう、売ろう」という話は親子3人の中で全くなかったそうです。
著書では、松本さんのしくじりの実体験レポと、専門家に教えてもらった対策について語っています。
「この本はおもしろすぎたな、びっくりしたわ」と感心しきりの北野誠。
両親を東京に呼び寄せた際に実家を残してきた理由について尋ねる北野に、松本さんは「老後は実家に住むんだろう」「浮き沈みの激しい芸能界だから、田舎に帰ってくるかもしれない。娘がうまくいかなくなった時のために残しておいてやろう」という両親の思いもあったと語ります。
東京に引っ越したあとも、「実家を片付けよう、売ろう」という話は親子3人の中で全くなかったそうです。
父の遺言「高松の家を頼むわ」
父は、松本さんが37歳の時に東京で他界。
父からの「高松の家を頼むわ」という言葉が遺言みたいに肩にのしかかっていたといいます。
松本さん「いつまで頼むという気持ちなのか。私の一生涯なのか、孫の代まで持ってくれということなのか、それを聞いてなかった。『いつかそのうち、いつかそのうち』と、気が付いたら25年かかって」
とはいえ誰も住んでいない家を維持するためには、たくさんの問題があったのです。
まずは庭木の問題。「近所から苦情が出ています。虫がわいてごじゃになります。年に最低2回は人を雇ってでもきれいにしてくれないと、『特別な空き家』に認定されるから注意してください」と市から連絡があったそうです。
父からの「高松の家を頼むわ」という言葉が遺言みたいに肩にのしかかっていたといいます。
松本さん「いつまで頼むという気持ちなのか。私の一生涯なのか、孫の代まで持ってくれということなのか、それを聞いてなかった。『いつかそのうち、いつかそのうち』と、気が付いたら25年かかって」
とはいえ誰も住んでいない家を維持するためには、たくさんの問題があったのです。
まずは庭木の問題。「近所から苦情が出ています。虫がわいてごじゃになります。年に最低2回は人を雇ってでもきれいにしてくれないと、『特別な空き家』に認定されるから注意してください」と市から連絡があったそうです。
空き家のリフォームに600万円
税金はもちろん、家財・地震保険も払い続ける必要があります。また、いつでも掃除のために帰れるように、電気・水道の基本料金も払い続けていました。
しかし掃除で帰る頻度も、母の年齢が上がるとともに少なくなっていったのです。
それでも松本さんは実家を維持するために、外壁塗装、瓦や壁紙の交換、エアコンやカーテンの取り換え、床の張替え、水回りの修繕、風呂場のリフォームを少しずつ実施。これらに600万円かかったといいます。
母は、松本さんが41歳の時に東京で他界。2011年の東日本大震災で「都会に住んでいても、いつ地震や災害がくるかもしれない」と考えた松本さんは、「家族が避難して住めるところも必要なのではないか」という気持ちで、空き家となった実家をリフォームしていたそうです。
しかし掃除で帰る頻度も、母の年齢が上がるとともに少なくなっていったのです。
それでも松本さんは実家を維持するために、外壁塗装、瓦や壁紙の交換、エアコンやカーテンの取り換え、床の張替え、水回りの修繕、風呂場のリフォームを少しずつ実施。これらに600万円かかったといいます。
母は、松本さんが41歳の時に東京で他界。2011年の東日本大震災で「都会に住んでいても、いつ地震や災害がくるかもしれない」と考えた松本さんは、「家族が避難して住めるところも必要なのではないか」という気持ちで、空き家となった実家をリフォームしていたそうです。
両親の思い出の品を全部見たかった
「いずれ息子が香川に住むかもしれない」という考えもあったものの、「成長した息子にとっては、香川は縁遠いかな」と徐々に感じるようになったと松本さん。
親戚や家族と話し合い、地元の不動産屋さんに相談して、実家を「自治体の空き家サイト」に載せたところ、「今すぐ住みたい」という人が現れました。結果、リフォーム代とほぼ同額で売却することができたのです。
しかし、最も大変だったのは実家の荷物の整理でした。
もちろん業者に頼むという手もありましたが、「両親の思い出の品を全部目で見たかった」松本さんは、すべての行き先を自分で決めたといいます。
北野「あっこ、忙しいのに。ようやったな!」
松本さん「もう大変や!」
中にはデビュー当時からの衣装や、ものまね番組で優勝した時のトロフィーも。家財道具はもちろん、両親の衣類も100着以上あったといいます。
これらのごみ処理代にかかった費用は100万円でした。
親戚や家族と話し合い、地元の不動産屋さんに相談して、実家を「自治体の空き家サイト」に載せたところ、「今すぐ住みたい」という人が現れました。結果、リフォーム代とほぼ同額で売却することができたのです。
しかし、最も大変だったのは実家の荷物の整理でした。
もちろん業者に頼むという手もありましたが、「両親の思い出の品を全部目で見たかった」松本さんは、すべての行き先を自分で決めたといいます。
北野「あっこ、忙しいのに。ようやったな!」
松本さん「もう大変や!」
中にはデビュー当時からの衣装や、ものまね番組で優勝した時のトロフィーも。家財道具はもちろん、両親の衣類も100着以上あったといいます。
これらのごみ処理代にかかった費用は100万円でした。
避けては通れない「実家じまい」
北野「まとめると、どの辺が反省点ですかね?」
松本さん「やっぱり、日々片づけ」
松本さん「親が元気なうちから、『大事なもん、ひとつあげるとしたらどれ?』とか、『捨てていいのはどれ?』とか。明るく話題にしていけたらいいなと思いました」
北野は、今年90歳を迎える母について語ります。
北野「まだボケてもいないねん。ただな、俺が物を片付けだすと怒んねん。もう無理やねん(笑)」
松本さん「親ってそういうもんですよね。よく覚えてるんですよね、自分の大事なものを」
いつかは通らなければならない「実家じまい」という道。
「私のような大失敗をしないように、少しでも参考にしていただけたらうれしいです」と語った松本さんでした。
(minto)
松本さん「やっぱり、日々片づけ」
松本さん「親が元気なうちから、『大事なもん、ひとつあげるとしたらどれ?』とか、『捨てていいのはどれ?』とか。明るく話題にしていけたらいいなと思いました」
北野は、今年90歳を迎える母について語ります。
北野「まだボケてもいないねん。ただな、俺が物を片付けだすと怒んねん。もう無理やねん(笑)」
松本さん「親ってそういうもんですよね。よく覚えてるんですよね、自分の大事なものを」
いつかは通らなければならない「実家じまい」という道。
「私のような大失敗をしないように、少しでも参考にしていただけたらうれしいです」と語った松本さんでした。
(minto)
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