北野誠のズバリ

今や店舗でも試着せずに服を買う時代?

名古屋にあるデパートのとある衣服のフロアで、売るための服が置かれていないというお店があり、話題となっています。

このお店では試着は行わず、画面上で全体の姿を確認して購入し、後日配送されるというしくみです。

この販売形態には買う側、売る側にとってどんなメリットがあり、このようなタイプのお店は増えていくのでしょうか。

4月27日放送『北野誠のズバリ』では、「販売する物を置いていないお店」について、パーソナリティの北野誠と氏田朋子がトークを繰り広げました。

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試着しなくても良いの?

試着をせずに買えるのは、名古屋にある名鉄百貨店のワンピース専門ブランド「Viscotecs make your brand(ビスコテックスメイクユアブランド)」。

お客さんの顔写真を撮影したあと、服の写真と重ね合わせた画像を大画面で見て、自分の姿を確認するという仕組みになっています。

実際の服を使って試着しないことによって、お客さん側としては何度も脱いだり着たりしないで試すことができるのがメリット。

買う際には店舗で発注をかけ、数日後届けられるというしくみで、店舗側は在庫を抱えなくて良いというメリットがあります。

よく、自分の家を新しく建てる時にどのような内装にするか決める時、パソコンの画面上で仮想的にデザインなどを変えていって確認する方法がありますが、それをさらに一般的に広げたのがこのサービス。

これならネットで販売するのとあまり変わらないのではないかと思いそうですが、実店舗は大きな画面があるのが強み。

試着するのとあまり変わらないように思われますし、試着室が混んでいて今日は買うのを止めようといったことも減るものと思われます。

服だけではなく靴も

また、服だけではなく、松坂屋名古屋店の婦人靴コーナーにあるお店「Soasalon(ソアサロン)」では、販売するための靴を置かず、足を立体的に計測する機器を設置。

足の長さや幅などの計測結果に基づき、人工知能が顧客に適した靴を提案するしくみになっているそうです。

ただ、靴を選ぶ基準はデザインだけではなく、履き心地も重要なポイントですが、お店には200種類以上のデザインの靴が用意されており、それで履き心地を確認できるようになっているそうです。

北野がこの売り方で良いなと思った点が、足は人によって形がかなり異なったり、時間が経つと変わったりするため、実際に計測して靴が購入できるということ。

こちらも後日配送となりますので、お客さん側は履いてきた靴が荷物になるということもないですし、店舗側はこちらも在庫を抱えなくて良いのがメリットです。

この売り方は増えていく?

ファッション関係のお店では、あらゆるサイズやデザインの商品を置いておかなければならないため、在庫が大きな負担となっています。

そこでこの売り方だと、店に商品を置かなくて済むために、在庫を抱える心配はありませんが、消費者側としては、売れ残ったセールがなくなるというのは残念に感じるかもしれませんね。

北野は最後に、今後この売り方が主流になっていくのではないかとまとめました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2022年04月27日13時14分~抜粋

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