この6月に改正動物愛護管理法が施行され、ペットの犬や猫を販売する前にマイクロチップを埋め込み、飼い主の情報などを登録することが義務付けられます。
安易な飼育放棄を防いだり、迷子の犬や猫を返還しやすくしたりすることで殺処分を減らすことが目的とのこと。
4月23日放送の『北野誠のズバリサタデー』では、この制度によってペットの飼い方がどう変わるのかなどについて、ペットジャーナリストの阪根美果さんにお話を伺いました。
マイクロチップを使用する目的
マイクロチップは直径約2mm、長さ約8~12mm程度の円筒形の電子標識器具で、電源は不要。
体内に埋め込むと脱落する可能性は低く、半永久的に使用が可能です。
チップには15桁の番号が登録されていて、専用のリーダーで読み取ることができ、日本獣医師会が所有するデータベースにより、この番号と所有者に関するさまざまな情報が紐づけられています。
これにより、マイクロチップを持つ犬や猫に対して、外からリーダーをあてることで、飼い主が誰なのか、などといった情報がわかるようになります。
マイクロチップの装着は以前から行われていたのですが、今回、なぜ義務化されることになったのでしょうか。
阪根さん「過去の災害では多くの犬や猫が飼い主さんと離れ離れになってしまい、自治体などに保護されることになったんですね。
迷子札や鑑札などが外れてしまった場合は飼い主さんが判明することはほぼなくて、マイクロチップの義務化は災害時はもちろん、平常時の迷子や盗難、事故に遭った場合身元を速やかに証明することを目的としています。
また、動物を巡る問題の飼育放棄や遺棄などを未然に防ぐという効力も期待されているんですね」
体内に埋め込むと脱落する可能性は低く、半永久的に使用が可能です。
チップには15桁の番号が登録されていて、専用のリーダーで読み取ることができ、日本獣医師会が所有するデータベースにより、この番号と所有者に関するさまざまな情報が紐づけられています。
これにより、マイクロチップを持つ犬や猫に対して、外からリーダーをあてることで、飼い主が誰なのか、などといった情報がわかるようになります。
マイクロチップの装着は以前から行われていたのですが、今回、なぜ義務化されることになったのでしょうか。
阪根さん「過去の災害では多くの犬や猫が飼い主さんと離れ離れになってしまい、自治体などに保護されることになったんですね。
迷子札や鑑札などが外れてしまった場合は飼い主さんが判明することはほぼなくて、マイクロチップの義務化は災害時はもちろん、平常時の迷子や盗難、事故に遭った場合身元を速やかに証明することを目的としています。
また、動物を巡る問題の飼育放棄や遺棄などを未然に防ぐという効力も期待されているんですね」
マイクロチップの大きな効果
マイクロチップの大きなメリットは、迷子から戻ってきやすいことや盗難に遭った時に自分のペットと証明できること。
例えば自分のペットが盗まれ、後から発見したとしても盗んだ側が「これは自分が昔から飼っていた」と言い張れば、なかなか証明するのは難しかったのですが、マイクロチップがあれば、確実に証明することができます。
マイクロチップの義務化はさまざまなメリットがあるようですが、どのようなペットが対象となるのでしょうか。
阪根さん「今回の義務化は第一種動物取扱業者といって、販売業者が取り扱う犬猫へのマイクロチップの義務化になります。
すでに犬や猫を所有している飼い主さんには、マイクロチップの義務化は努力義務になります。
新たに犬や猫を拾ったり、マイクロチップを装着していない犬や猫を譲り受けた場合も努力義務ということになります」
努力義務として挙げられている例に関しては、罰則はありません。
例えば自分のペットが盗まれ、後から発見したとしても盗んだ側が「これは自分が昔から飼っていた」と言い張れば、なかなか証明するのは難しかったのですが、マイクロチップがあれば、確実に証明することができます。
マイクロチップの義務化はさまざまなメリットがあるようですが、どのようなペットが対象となるのでしょうか。
阪根さん「今回の義務化は第一種動物取扱業者といって、販売業者が取り扱う犬猫へのマイクロチップの義務化になります。
すでに犬や猫を所有している飼い主さんには、マイクロチップの義務化は努力義務になります。
新たに犬や猫を拾ったり、マイクロチップを装着していない犬や猫を譲り受けた場合も努力義務ということになります」
努力義務として挙げられている例に関しては、罰則はありません。
マイクロチップ装着への心配
マイクロチップの装着は動物病院で行なうことになりますが、価格は2,500~5,000円程度が一般的とのことで、金額的な負担は軽いようです。
ただ、マイクロチップを埋め込むのは痛くないのか、装着した後に健康を害するのではないかという心配をしてしまいますが…。
阪根さん「健康被害の報告というのはほぼなくて、世界的に高い安全性が評価されています。
デメリットで言われた、体内に埋め込む際に通常の注射程度の痛みがあるということなんですね。
ワクチン接種等の注射針よりも若干太いので、注射針を見られると痛みが強いのではないかと考える飼い主さんが多いようですね。
ただ、最新の情報では今までよりも小さなスマートチップというマイクロチップが開発されていて、それが認可を受けて販売されたそうなので、そのデメリットはより解消されていくと思います」
ただ、マイクロチップを埋め込むのは痛くないのか、装着した後に健康を害するのではないかという心配をしてしまいますが…。
阪根さん「健康被害の報告というのはほぼなくて、世界的に高い安全性が評価されています。
デメリットで言われた、体内に埋め込む際に通常の注射程度の痛みがあるということなんですね。
ワクチン接種等の注射針よりも若干太いので、注射針を見られると痛みが強いのではないかと考える飼い主さんが多いようですね。
ただ、最新の情報では今までよりも小さなスマートチップというマイクロチップが開発されていて、それが認可を受けて販売されたそうなので、そのデメリットはより解消されていくと思います」
問題点は依然として残る?
マイクロチップの普及により、飼育放棄や遺棄が減ることが期待されているものの、これだけではまだ問題の解決には至らないようです。
阪根さん「安易に飼育放棄や遺棄を行なう悪徳業者には義務化に罰則がないので、法の抜け道を考えて装着はしないだろうと懸念されていますね。
また、一般の飼い主さんが飼う犬や猫に対しても努力義務ということなので、飼育放棄や遺棄が減るとは考えにくいんですね」
そのため、今後も悪徳業者への監視方法を改善していくことが重要となります。
さらにあるアンケート調査では、飼い主の55.9%がマイクロチップを装着させたくないと回答していて、マイクロチップの利用が進まない可能性も懸念されています。
その原因は、先程お話のあった、犬や猫が埋め込まれる時に痛そう、健康被害がありそうというイメージ。
これらのイメージを払拭するためには、正しい情報を広める必要があります。
阪根さんは最後に、飼い主さんがマイクロチップについて正しく知ることが大切とまとめました。
(岡本)
阪根さん「安易に飼育放棄や遺棄を行なう悪徳業者には義務化に罰則がないので、法の抜け道を考えて装着はしないだろうと懸念されていますね。
また、一般の飼い主さんが飼う犬や猫に対しても努力義務ということなので、飼育放棄や遺棄が減るとは考えにくいんですね」
そのため、今後も悪徳業者への監視方法を改善していくことが重要となります。
さらにあるアンケート調査では、飼い主の55.9%がマイクロチップを装着させたくないと回答していて、マイクロチップの利用が進まない可能性も懸念されています。
その原因は、先程お話のあった、犬や猫が埋め込まれる時に痛そう、健康被害がありそうというイメージ。
これらのイメージを払拭するためには、正しい情報を広める必要があります。
阪根さんは最後に、飼い主さんがマイクロチップについて正しく知ることが大切とまとめました。
(岡本)
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