北野誠のズバリ

釘が打ち付けられた写真や靴の数々…呪いの神社に潜入

神社のお参りといえば、神様に感謝をしつつ、お願いをしたりするものですが、ある神社では恨みの願いを聞くというネガティブなお参りが行われているそうです。

『北野誠のズバリサタデー』の「工作員太廊の潜入レポート」では、東海地方を中心に活動するお笑い芸人の太廊が、毎週変わったサービスやイベントなどをレポート。

4月1日の放送では「呪いの神社」の潜入結果を報告しました。

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丸太に打ちつけられた恨みの数々

この神社は太廊が友人から聞いた話で、神社の場所を特定されると支障がありますので、東海3県にあるA神社とします。

A神社の敷地内で呪術に使われている場所があると聞いた太廊は、A神社のホームページをチェック。

しかし、「商売繁盛」といった言葉があるだけで、呪いに関する用語は一切なく、神社のマップにもそれらしき場所は記載されていません。

次にネットで実際の神社の名前で検索したところ、続々と情報がヒット。

A神社でお参りをする社のすぐ隣に、トタンで囲まれた物置のような場所があり、そこで儀式を行うとのこと。

中には丸太が立てかけてあり、恋愛や失踪、死別などが原因で、自分の元からいなくなった人やいなくなりそうな人に対しての苦痛を丸太に釘で打ちつけ、足止めをするのが目的だそうです。

さらにTwitterを調べたところ画像がたくさんあり、2018年のとある投稿では人の顔写真が釘で打ちつけられていて、「これは足止めではなく、恨みではないか」と思うようなものも。

また、2019年のとある投稿では、ピンクと黒の片足ずつのクロックスが釘で打たれていて、靴の裏に恨みをぶつける単語がビッシリと書かれているという怖いものもあり、もはや足止めというよりも藁人形のような内容になっています。
 

実際に行ってみた

これらの話を聞き、平日の午後3時に現地へ行ってみた太廊。

A神社は田んぼに囲まれたのどかな町にありますが、神社付近は飲食店やおみやげ屋さんでややにぎわっている場所です。

この日は春休み中だからか、観光客が結構いるという状況で、呪いとはそぐわないシチュエーションとなってしまいました。

例の場所は1m四方に高さ180cmぐらいのトタンで囲まれた小屋で、電話ボックスぐらいの広さ。

一見すると用具入れのようで、「本当にこれ?」と疑いましたが、扉の前に「足止めの儀式をする際の注意事項」と書かれていたため、間違いなくこれが儀式に使う場所のようです。
 

中の様子はどうなっている?

注意書きに書かれていた内容は、「この場所以外で釘を打ち付けない」、「藁人形や写真は絶対に打ち付けない」、「祈願用済みの物は必ず持ち帰ること」、「適時、処分整理する」というもの。

また、中に新品のスニーカーが入った袋も置かれていたので、目的は呪いではなく失踪した人などを見つけたいというもののようです。

ただ、丸太はいろいろな物が打ちつけられている状況で、その中に赤い紙が丸太に巻き付けられていたのですが、よく見ると、白い紙に赤いロウがたくさん垂らされている物で、目的がまったくわかりません。

さらにてるてる坊主が打ちつけられていて、何やら文字が書かれているようだったため、その文字を読もうとすると、興味を持った見知らぬこどもが中に入ってきてしまうハプニングが。

これは教育上良くないということで、こどもを外に出してもまた一緒に入ろうとするため、この日はこれ以上調査するのを断念しました。
 

てるてる坊主に書かれた文字は?

日をあらためることにした太廊ですが、実際に足止め祈願をする人に会ってみたいと思い、今度は夜11時前に到着。

白装束をまとった人に追いかけられても良いように、走りやすい靴を履いていくなど準備万端でのぞみましたが、平日の夜にもかかわらず、A神社の駐車場は満車状態。

屋台などが立ち並んでいたため、屋台で働く人に「今日はお祭りですか?」と聞いてみると、どうやら出店が月1回集まる日に当たってしまったよう。

そんなにぎやかな状況では、呪い、もとい足止め日和ではありません。

実際に願う人には会えなかったものの、てるてる坊主の文字を確認してみると「ウラジミール・プーチン」の文字があり、呪いではなく戦争反対を願う内容で、主旨とは異なるレポートに。

ただ、前回あったスニーカーの入った袋がもう1つ増えていたということで、外のにぎやかな様子とは対照的に、太廊はやや怖く感じていました。
 

本当に神社が行っている祈願?

ここで気になるのが、この足止め祈願がA神社のホームページにも載っておらず、祈願場所がトタンでできた雑な作りの小屋になっているというところ。

よく「縁切り神社」や「厄除け神社」とうたっている神社がありますが、本当にこの神社が行っていることなのでしょうか。

地元の方に聞いたところ、この小屋はずっと昔からあったもので、一時期物があふれかえっていたこともあったそうです。

また、人から聞いた話だそうですが、元々は社の前に生えていた大きな御神木に誰かが勝手に釘を打ち付けたところから始まったそうで、代わりにその場所を作ったそうです。

神社側が始めたのではなく民間信仰的なもので、神社が率先して行っていないもののようです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2022年04月02日11時09分~抜粋

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