北野誠のズバリ

確定申告はめんどくさい!初めての人が気をつける点は?

昔は会社員の方々は年末調整だけで対応できていたものですが、医療費控除やふるさと納税などによって、今や確定申告が必要な人は増えてきています。

多くの方が手間のかかる作業で、うんざりされているのではないでしょうか。

2月14日放送『北野誠のズバリ』では、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、伊藤勝啓さんが確定申告を簡単に行なう方法についてレクチャーしました。

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会社員でも確定申告が必要なケース

確定申告を毎年行なっている個人事業主などの方であれば慣れたものですが、初めて確定申告を行なうという方にとっては、めんどくさく感じるものです。

もし、所定の用紙に何を書いたら良いのかわからないという方は、まずは税務署で教えてもらって作成するか、税理士さんに頼むという方法があります。

特に会社員の方にとって気になるのが、そもそも確定申告をする必要があるのかということ。

必要かどうかの判断の仕方はいろいろありますが、伊藤さんがまず挙げたのが、副業をしていて、所得金額が20万円を超える場合です。

所得金額は収入と同じではなく、収入を得るためにかかった経費を差し引いた額のこと。

例えば、収入が年間25万円あり、経費が15万円かかった場合は、所得金額は10万円となりますので、確定申告は不要となります。

その他には2か所から給料をもらっている場合や医療費控除を受けたい場合、初めて住宅ローン控除を受ける場合などが当てはまります。
 

経費はどこまで認められる?

ここ数年の間に増えてきているフリーランスの場合は、所得の種類は事業所得という扱いになり、所得が48万円を超える場合に確定申告は必要です。

これは、基礎控除という誰でも一律に税金の計算上引いてもらえる所得が48万円と設定されているためで、所得が48万円を下回ると税法上所得がないという扱いになります。

経費が多ければ多いほど所得が少なくなり、かかる税金は少なくなるのですが、仕事にかかる経費をどこまでととらえるかが難しいところです。

例えば、ランチを兼ねて仕事の打ち合わせを行なった場合は、食事代は経費として扱って良いのか、仕事のために買ったスマホをゲームなどにも使っているが、経費として扱っても良いのかなど。

伊藤さん「自分はこれが正しいと思って出してみても、税務署の判断でダメというケースもあったりしますので、心配な場合は事前に税務署や税理士さんに確認していただいた方が良いと思いますね」
 

パソコンで確定申告は楽になる?

最近では確定申告のための計算をパソコンで行なうクラウドサービスが増えてきましたが、確定申告の事務作業は楽になるのでしょうか。

伊藤さん「やはり、普段からやらない方がクラウドを導入するのはなかなか少ないと思います。

確かに確定申告の手間を大幅に軽減してくれるとは思うんですけど、いつかまとめてやればいいと思って、入力するサボり癖がついて、後からやろうと思っても大変だということはありますね」

1年にまとめて入力と大変ですので、1か月に1回でも定期的に入力した方が結果的に楽になります。

また、領収書などの書類をなくしてしまうと、経費として計算することができなくなってしまいますので、伊藤さんは「書類の保管には最新の注意を払ってもらいたいですね」とコメントしました。
 

書類の保管が1番重要

最後に伊藤さんは確定申告で特に大事なポイントとして「書類の置き場を可視化する」ことを挙げました。
支払調書や経費に関する領収書・レシート、医療費控除に必要な領収書の置き場所はしっかりと決めておく必要があります。

また、税務署に提出する必要があるかどうかは人によって異なりますが、生命保険料や地震保険料の控除証明書、住宅ローン控除の書類や社会保険料の控除証明書、ふるさと納税の寄附金受領証明書などがありますので、こちらも置き場所を決めておきましょう。

今やパソコンのソフトやアプリで、簡単な入力で自動計算を行なってくれる便利なものがあります。
しかし伊藤さんは「機械のやることなので、もしかしたら間違いがある可能性があるので、当然漏れとかはないことを確認する必要はありますね」と注意。

最後は「ご自身にとって負担がないというものをいろいろ試しながら、やっていただくのがいいかなと思いますね」とまとめました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2022年02月14日14時11分~抜粋

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