北野誠のズバリ

水島新司の野球マンガ『ドカベン』『あぶさん』の魅力を語る

2022年01月25日(火)

カルチャー

『ドカベン』や『あぶさん』など、野球を題材にした漫画で世代を超えて人気を集めた水島新司さん(82歳)が、今月10日に肺炎のため東京都内の病院で亡くなったことがわかりました。

1月22日放送の『北野誠のズバリサタデー』「エンタメスポーツ」のコーナーでは、かつて水島漫画の読者だった北野誠と戸井康成が、そのおもしろさを振り返りました。

年を取るほど健康になるあぶさん

『ドカベン』はシリーズ累計205巻刊行した大人気野球漫画、43年続いた『あぶさん』は、酒飲みの主人公・あぶさんこと景浦安武(かげうらやすたけ)の活躍を描いた作品です。

「あぶさんはいくつまで獲ってたかな、三冠王みたいなやつ?」と振り返る北野誠に、「結構50歳を過ぎてからも。最初は代打屋稼業でね、一打席にかける飲ん兵衛でしたが」と戸井康成。

戸井「どんどん歳を重ねるごとに」
北野「健康になっていく(笑)」
戸井「普通にレギュラーで守り出したりして。誠さんの歳ぐらいまでは普通にやってましたよ。40本とか打ってましたから。60過ぎても」

あぶさんのすごさを思い出して、スタジオに笑いが広がります。
 

ベロベロでホームラン

北野「岩田鉄五郎よりも長くなって。気が付けばあぶさん健康なってんで。そんなヤツやなかったんちゃう?」
※岩田鉄五郎は、『ドカベン』『あぶさん』などの水島作品にたびたび登場する人物です。

戸井「どんなサプリ飲んどんねんっていうね、そんな気がしました」
北野「二日酔いでベロベロでホームラン打つ、っていうのが最初やったのに」

水島漫画で野球好きになったという戸井は、「本当に大ショックで」と悲しみに打ちしがれます。

「面白かったのは、実際の野球選手も出てきていろいろとしゃべる(笑)」と、その魅力を語る北野。

戸井「ノム(野村克也)さんならこういうこと言いそう、みたいなね」
北野「そうや。ノムさんも普通に出てきてた」
戸井「プロ入りした選手からすると、いつか『あぶさん』とか『ドカベン』に出てみたいっていう夢もあって」

水島漫画に登場することが、多くの選手たちの夢だったようです。
 

ドカベンの夢展開

ここで北野が、「ドカベンは最後どうなっていった?」と戸井に尋ねます。

戸井「最終的にプロ入りして、明訓の世代たちが、それぞれFA権を取得する年齢になるわけですよ。過去の明訓のチームメイトがひとつのチームに集まって、スーパースターシリーズみたいになる」

なんともワクワクする展開です。

戸井「東京スーパースターズとか、四国アイアンドッグスとか架空の球団に、犬養兄弟が集まったりとか。夢ありすぎる展開になってくるんですよ」

この戸井の解説に、「最後そんなんなってたんや!リアルなもんから飛び越えて行ってるな」と驚く北野。
 

野球界に多大な功績

戸井によるとこれは、「実際の野球選手の名前を使えなくなったことが原因」

昔は、野村さんのほかにも有藤通世さん、王貞治さん、村田兆治さんなど、著名な選手が水島漫画に数多く登場していました。

戸井「ある程度時代がすぎてから、お金がかかってくるんじゃないかとか」
北野「ああ、もう権利関係ね」
戸井「どんだけ水島さんがプロ野球に貢献したか。『水島先生ならただでいいですよ』って言ってほしかったなぁって気がしますけどね」

野球殿堂の特別表彰候補入りの話もありましたが、断っていたという水島さん。
漫画界のみならず、野球界にも多大な功績を残されました。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2022年01月22日10時11分~抜粋
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