『北野誠のズバリ』、健康の悩み、夫婦の悩みなどを解決する「中高年よろず相談室」のコーナー。
1月14日放送の放送には、「塩気を強く感じるのは良くない?」と悩むAさん(51歳
男性)から相談が寄せられました。
「ネットで、塩味を強く感じるのは良くないと見かけた」というAさんの不安を、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が解消します。
雨の日にラーメンスープを飲みすぎてしまう理由
塩味を強く感じるのは良くない?
奥さんの協力もあり、10年ほどかけて薄味に慣れたというAさん。それゆえ、外食時には
驚くほどの塩味を感じるそうです。
「ネットで調べると、塩味を強く感じるのはあまり良くないような記事を見かけました。本当に塩味を強く感じるのは良くないのでしょうか」(Aさん)
吉田先生によると、味を強く感じる症状を「味覚過敏」といい、中でも塩辛さと甘さは味覚過敏になりやすいそうです。
味覚過敏の原因として圧倒的に多いのは、HSP。これは「Highly Sensitive Person(とても敏感な人)」の頭文字を取ったものです。
人口の15~20%いるとされているHSPの特徴は、光や音、人間関係に敏感であるということ。中には、味に敏感な人もいます。
しかしこれは遺伝的な性質で、人生の途中から味覚が敏感になることはありません。
驚くほどの塩味を感じるそうです。
「ネットで調べると、塩味を強く感じるのはあまり良くないような記事を見かけました。本当に塩味を強く感じるのは良くないのでしょうか」(Aさん)
吉田先生によると、味を強く感じる症状を「味覚過敏」といい、中でも塩辛さと甘さは味覚過敏になりやすいそうです。
味覚過敏の原因として圧倒的に多いのは、HSP。これは「Highly Sensitive Person(とても敏感な人)」の頭文字を取ったものです。
人口の15~20%いるとされているHSPの特徴は、光や音、人間関係に敏感であるということ。中には、味に敏感な人もいます。
しかしこれは遺伝的な性質で、人生の途中から味覚が敏感になることはありません。
薄味に感じる「味覚過敏」
それでは、途中で味覚過敏になる病気はあるのでしょうか。
吉田先生によると、亜鉛などのミネラル不足、または糖尿病が原因で味覚障害になる人もかなり多いといいます。
症状としては、味を全く感じない。また薄味に感じるという方が圧倒的に多いそうです。
松竹芸能で新型コロナウイルスに感染した人を調査したという北野誠は、「味覚が変化した人が多かったですよ!」と吉田先生に伝えます。
北野のこの話に、「これはコロナ感染の特徴。ただ、それを含めても濃く感じる方になる味覚障害はすごく少ない。感じ方が壊れていくっていう方向で、人体っておかしくなってくるんですけど。より強くなる方は少ないんですね」と吉田先生。
やはりAさんには当てはまらないようです。
吉田先生によると、亜鉛などのミネラル不足、または糖尿病が原因で味覚障害になる人もかなり多いといいます。
症状としては、味を全く感じない。また薄味に感じるという方が圧倒的に多いそうです。
松竹芸能で新型コロナウイルスに感染した人を調査したという北野誠は、「味覚が変化した人が多かったですよ!」と吉田先生に伝えます。
北野のこの話に、「これはコロナ感染の特徴。ただ、それを含めても濃く感じる方になる味覚障害はすごく少ない。感じ方が壊れていくっていう方向で、人体っておかしくなってくるんですけど。より強くなる方は少ないんですね」と吉田先生。
やはりAさんには当てはまらないようです。
薄味の食生活。辛いのは最初だけ
吉田先生は、「Aさんは(薄味に)慣れただけだと思います」と断言。
「薄味に慣れることで血圧を下げて、健康を目指そう!」という健康教育のプロジェクトの顧問をしていた経験があるという吉田先生。Aさん同じように薄味に慣れた多くの参加者が、「外食のときに塩辛くてビックリした」と口にしていたといいます。
Aさんも、このパターンだろうというのです。
味覚中枢は、こめかみ部分にある脳の側頭葉にあります。この中枢は調節がとても速いため、薄味の食生活には1週間~10日で慣れてくるそうです。
「辛いのは最初だけで。わりと短い期間で慣れる人が多いので、やっぱり血圧が高めの人はぜひ薄味生活に挑戦していただきたいですね」と吉田先生。
「薄味に慣れることで血圧を下げて、健康を目指そう!」という健康教育のプロジェクトの顧問をしていた経験があるという吉田先生。Aさん同じように薄味に慣れた多くの参加者が、「外食のときに塩辛くてビックリした」と口にしていたといいます。
Aさんも、このパターンだろうというのです。
味覚中枢は、こめかみ部分にある脳の側頭葉にあります。この中枢は調節がとても速いため、薄味の食生活には1週間~10日で慣れてくるそうです。
「辛いのは最初だけで。わりと短い期間で慣れる人が多いので、やっぱり血圧が高めの人はぜひ薄味生活に挑戦していただきたいですね」と吉田先生。
30%の減塩がベスト
日本人が毎日口にしている食塩量は、大人の平均で男性が10.8g、女性が9.2gほど。
「すでに高血圧症になっている人は、その程度や症状によるので必ず主治医に相談していただきたい」としながらも、吉田先生は「そうでなければ、30%ほど減らすのがベスト」と教えてくれました。
「塩分を減らして、ゼロにするんだ!」と意気込みすぎてしまうと、脳の偏桃体という部分が塩分に対する渇望感を生み出してしまい、リバウンドで塩分消費量が逆に増えてしまうといいます。
「30%ほど減らすのであれば、塩分不足にはならないので。味覚が調節されて、それがおいしいと感じられる」と吉田先生。
まずは30%の減塩を目指しましょう。
「すでに高血圧症になっている人は、その程度や症状によるので必ず主治医に相談していただきたい」としながらも、吉田先生は「そうでなければ、30%ほど減らすのがベスト」と教えてくれました。
「塩分を減らして、ゼロにするんだ!」と意気込みすぎてしまうと、脳の偏桃体という部分が塩分に対する渇望感を生み出してしまい、リバウンドで塩分消費量が逆に増えてしまうといいます。
「30%ほど減らすのであれば、塩分不足にはならないので。味覚が調節されて、それがおいしいと感じられる」と吉田先生。
まずは30%の減塩を目指しましょう。
減塩に向く温度
「塩分を無理せずに減らすためにはどういうことをしたらいいですか?」と尋ねる北野に、「ダシとかお酢の味でごまかすのはご存じだと思います。ぜひ頭に入れておいていただきたいのは、温度の効果」と吉田先生。
舌にある味覚の感覚は、冷たいと反応しにくくなるため、気づかないうちに大量の塩分を取ってしまうそうです。
熱すぎても感覚が鈍感になってしまうので、ベストは「ぬるくはなく、温かい」と感じる摂氏60度がベストなんだとか。
さらに味覚は「気圧が下がると鈍感になる」という性質もあります。
飛行機に乗ると塩分を20~30%感じにくくなるため、機内食は塩味を濃くしてあるそうです。
舌にある味覚の感覚は、冷たいと反応しにくくなるため、気づかないうちに大量の塩分を取ってしまうそうです。
熱すぎても感覚が鈍感になってしまうので、ベストは「ぬるくはなく、温かい」と感じる摂氏60度がベストなんだとか。
さらに味覚は「気圧が下がると鈍感になる」という性質もあります。
飛行機に乗ると塩分を20~30%感じにくくなるため、機内食は塩味を濃くしてあるそうです。
ラーメン通が雨の日に食べに行く理由
雨の日も気圧が下がるため、やはり塩分を感じにくくなってしまうといいます。
吉田先生「ラーメン通の人ってね、雨の日に食べに行くそうなんですね。気圧が低いと沸騰する温度が低くなるから、うまみ成分がアクになる前にお湯が沸くので、多少おいしくなる。これは医学的にも事実です」
しかし、同時に塩分も感じにくくなってしまっているため、無意識に塩味のダシ汁をたくさん飲んでしまうというのです。
「雨の日は特に注意していただきたいですね」と吉田先生。
雨の日のラーメンがおいしいのは確かですが、無意識のスープの飲みすぎには注意が必要であるようです。
(minto)
吉田先生「ラーメン通の人ってね、雨の日に食べに行くそうなんですね。気圧が低いと沸騰する温度が低くなるから、うまみ成分がアクになる前にお湯が沸くので、多少おいしくなる。これは医学的にも事実です」
しかし、同時に塩分も感じにくくなってしまっているため、無意識に塩味のダシ汁をたくさん飲んでしまうというのです。
「雨の日は特に注意していただきたいですね」と吉田先生。
雨の日のラーメンがおいしいのは確かですが、無意識のスープの飲みすぎには注意が必要であるようです。
(minto)
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