北野誠のズバリ

こどもが700万円使ったケースも…配信ライブの「投げ銭」って何?

動画サイトなどで音楽ライブなどを配信する人が、リアルタイムで視聴する人からネットを通じてお金を受け取る「投げ銭」と呼ばれるサービスが人気を博しています。

しかしこのサービスについて、今年に入ってから消費生活センターに対し、使い過ぎなどの相談が100件以上寄せられ、中には高校生が親のクレジットカードを無断で使い、700万円を使ったケースもありました。

ただ、ライブを観たことがない人からすると、投げ銭というのがよくわかりません。

11月6日放送『北野誠のズバリサタデー』では、成蹊大学客員教授でITジャーナリストの高橋暁子さんが投げ銭制度とは何か、投げ銭制度の問題点などを解説しました。

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投げ銭制度って何?

高橋さんによれば、投げ銭とは「ライブ配信者に対して換金できるアイテムなどを送ること」で、配信者の収入源になっています。

50代以上の方だと、演劇におけるおひねりのようなものと思えば、わかりやすいかもしれません。

投げ銭制度ができたのが最も有名なYouTubeライブのスーパーチャットで2017年頃と、4年ほど前から一般化しているそうで、今や500億円規模の市場にまで拡大。

コロナ禍で収益に苦しむエンタメ業界が、在宅しながら収益につながるということで、特に近年、広がっています。

ただ、市場が急速に広がると数々の問題点が浮かび上がってくることも、多々あります。

高橋さん「未成年がハマってしまって、保護者のクレジットカードを無断で使って高額な投げ銭をしてしまうとか、配信者が投げ銭を強要したり、配信動画の過激化もありますよね。

犯罪行為とかアルコールの一気飲みなどを配信するなどの例も出てきています」
 

なぜ未成年の投げ銭が可能?

ここで気になるのが、なぜ保護者のクレジットカードが無断で使えるのかということ。

高橋さん「1回保護者がログインして、(クレジットカードを)紐づけた状態で(アカウントを)渡してしまっていて、無断でどんどん課金してしまうとか」

水道橋博士「親のクレジットカードに紐付けされる?」

高橋さん「1回だけいいよみたいなことをして、忘れてそのままってなると、気づかぬうちにたくさん使い込んでるとか、クレジットカードのパスワードを勝手に入力して、勝手に課金してしまうとか、そういうパターンは結構多いですよね。

小学生でも150万円使った例とかあるんですよ」

そうすると、未成年だからということで、後からお金が返ってくるということはないのでしょうか。

高橋さん「一応、未成年契約者の取り消しっていうものができる可能性はあるんですけど、ただ課金する時に年齢を偽っていたり、保護者の許諾を得たと嘘をついていたり、保護者のクレジットカードを使っていたりすると、返金されない可能性があるので注意が必要です」

今やオンライン授業などでタブレットやパソコンを生徒に貸し出しているケースが増えている状況で、投げ銭をする人の低年齢化が進んでいるそうです。
 

投げ銭をさせないためには?

では、こどもが使わないよう気をつけるには、親はどうすれば良いのでしょうか?

高橋さん「こどもにしっかり話して、約束を取り付けておくあたりは大事ですね。

見守りとかどうやったら課金できるのかを知っておくとか、あとこどもの端末だったらペアレンタルコントロール機能で課金不可にもできるんですね。

あと、パスワードはこどもにわからないようにしておくとか」

スマホだとパスワードを自動保存する機能があるため、毎回入力する設定にしておかなければなりません。

高橋さん「後はクレジットカードの明細を毎月確認されて、不審なことがあったらすぐにこどもに聞けるようにしておくことが大事だと思います」

各家庭で注意することはもちろん、今後は法的な規制や自主規制が行われる可能性があるとのことです。
(岡本)
 
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2021年11月06日09時45分~抜粋

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