北野誠のズバリ

松原タニシがレポート! 宗派を超えた戦い「H1」法話グランプリ

10月30日、奈良市の「なら100年会館」で「H1(エイチワン)法話グランプリ2021」が開催されました。事前選考を通過した8組9人の若手僧侶が、宗派を超えて法話を行い、「もう一度、あいたいお坊さんナンバーワン」を選ぶ大会です。

11月2日放送の『北野誠のズバリ』では、このイベントに聴衆として参加した松原タニシが、お坊さんたちが披露した法話について語りました。

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「とっておき!の法話」を10分で

松原はこの大会を「まさにR-1グランプリであり、キングオブコントでもあり、M-1グランプリでもあるような大会だった」と振り返ります。

審査員長は、相愛大教授の釈徹宗(てっしゅう)師。審査員は、アーティストのいとうせいこうさん、キリスト教宣教師のクリスチャン モリモト ヘアマンセンさん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターのGotch 後藤正文さん、落語家で僧侶の露の団姫さんといった、豪華な顔ぶれです。

登壇したのは、日蓮宗、融通念仏宗、浄土宗西山深草派、高野山真言宗、浄土真宗本願寺派、臨済宗妙心寺派、華厳宗、天台宗の各宗派の若手僧侶たち。

750人の聴衆を前に、それぞれ「とっておき!の法話」を10分の制限時間で語りました。
 

まるで『刃牙』のトーナメント

「すごいな! 早々たる宗派の方が来られてるやん」と驚く北野誠に、「刃牙(バキ)のトーナメントみたいなことですよ、コレ」と秀逸な例えを繰り出す松原。

松原「地下闘技場バトルで」
北野「オーガに邪魔されんように」
松原「範馬勇次郎が邪魔するんじゃないか、っていうぐらいのバトルだったんです」

うっかり『刃牙』に流れた話しを「H1」に戻します。

審査員は一人につき10票、松原のような一般客は3票の投票が可能。法話の優劣や話術の巧みさを競うわけではなく、審査基準はあくまでも「もう一度、あいたいお坊さん」です。
 

お坊さんも緊張する

この大会は、緊張感や責任感のあるプロジェクトの共有という趣旨のもと、若手僧侶の研鑽の場として、また他宗派同士の交流の場として開催されました。

松原によると、客層は「50~60代のお姉さん方が多かった」ものの、男性も若者も参加していたそうです。

チケットは即完! 松原はたまたま知人からチケットを譲ってもらって参加することができました。

「発見があったのは、お坊さんも緊張するんだな」と松原。

トップバッターのお坊さんは、「元気ですかー!」からスタート。「お寺に行けば元気にもらえます。元気の源はお寺にあります」と、アントニオ猪木さんばりの勢いで法話を始めましたが、緊張のあまり噛みまくってしまっていたというのです。
 

優勝ネタは「檀家あるある」

地獄絵を使ってフリップ芸のように語ったお坊さん、夫婦漫才仕立てで法話を行った男女コンビのお坊さん、髪の毛があるイケメンのお坊さんもいました。

そんな中グランプリに輝いたのは、融通念仏宗大念寺(大阪府寝屋川市)の関本和弘(わこう)副住職。

松原いわく、「お年寄りの心をつかむのがうまかったですね」。

そんな関本副住職の法話の内容は「檀家あるある」。「一周忌でお家を尋ねたら、準備されていなかった」という話でした。

「仏壇の掃除もされていない」
「お供え物の賞味期限が切れてる」
「仏花はお盆の残り物だから枯れてる」

この「檀家あるある」で、会場のおじいちゃん・おばあちゃんの爆笑をさらったといいます。
 

「法話ユーチューバー」もチェック!

しかし関本副住職の法話は、ここで終わりません。

「仏花が枯れているということで、花には命があると気付いたんです。仏花は根っこがないから枯れる、道に咲く花は根っこがあるから咲いている。根っこの部分が、仏教でいうご先祖様なんですよね」

この話に、山内彩加アナウンサーと北野は「ああ、すごい!」「おおー!」と感心しきり。

松原「法話競うのもおもしろいな、と」
北野「これだけの宗派が一堂にそろうっていうのがすごいな」

このH1、お坊さんの法話に興味を持つ人が増えるきっかけになったかもしれません。

今回出場したお坊さんの中には、YouTubeで活躍されている方もいます。
またYouTubeには、今回は参加されていない「法話ユーチューバー」の方もいるそうです。

「皆さん、お坊さんの法話をYouTubeで観ていただければ」と、新しいかたちを提案する松原でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2021年11月02日15時23分~抜粋

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