北野誠のズバリ

ヴィーガンでも楽しめるみそ汁が話題に

健康や美容面、環境問題のことから、特に女性の間で注目されているヴィーガン。

肉や魚に限らず、動物にまつわる食材を全く使わない食品が注目されてきていますが、ヴィーガンに対応した和食が、愛知県で作られているそうです。

『北野誠のズバリ』の1コーナー、「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」では、松岡の地元、東海地方に関する話題を紹介。

10月11日の放送では、東海地方ではおなじみの豆みそを使った、ヴィーガンの方も食べられるインスタントみそ汁を取り上げました。

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ヴィーガンがみそ汁を敬遠する理由

今回紹介するのは「Instant VEGAN MISO SOUP」という商品で、作られているのは愛知県豊田市が本拠地の会社、野田味噌商店。

「桝塚味噌」というブランドが知られています。

この会社の開発戦略室の室長を勤められているのが、韓国出身でかつて中東の航空会社に勤められていた李旬鎬(イ・スンホ)さん。

なぜ味噌作りに携わるようになったのかというと、実は李さんの奥様の実家が野田味噌商店で、結婚を機に入社され日本の味噌を勉強されるうち、ヴィーガン向けの商品を思いついたそうです。

ただ、みそ汁は原料が大豆ですし、具を野菜に限定すれば元からヴィーガン向けの商品と成立しているように思えるのですが、実は従来のみそ汁だと、ヴィーガンの方々から敬遠されてしまうのです。

それはいったい、なぜなのでしょうか。

李さん「味噌っていうのは元々大豆とか米・麦とか、植物由来の原材料で作られているんですけど、そこで使用しているだしがかつおぶしとか煮干し、場合によっては動物性エキスも使われていて、それでベジタリアンの方々には手に届かない商品になってますね」
 

代わりに使った食材は?

だしがなければみそ汁はおいしくなりませんが、どのようにして解決したのでしょうか。

李さん「動物性のものを除いて、昆布、しいたけなど、即席みそとして気軽に食べられる商品として開発しました」

動物性食材を使わなくてもおいしいみそ汁となるよう、海外のいろんなヴィーガンの方々に試食してもらい、改良を重ねた結果、9月に発売となりました。

インスタントみそ汁なので、簡単に作れるということで、今回スタジオに持ってきました。

ここで北野と、レギュラーの戸井康成で、さっそく実食をすることに。

北野は開口一番「おいしいですよ」とコメント。

続いて戸井も「しっかりコクもあるよ」と高評価。

あっさりしていて物足りないということがないのは、どうやら豆味噌本来の風味のおかげのようです。
 

国内でも広がりそう

また、外国で味噌そのものを手に入れるのは難しいと思われるため、そのまま海外へ輸出すれば、手軽に楽しめることにより、多くの人へ広がるかもしれません。

実際に、欧米からのオファーもあるそうで、日本食ブームとともに浸透しそうな勢い。

さらに、この商品は輸出向けに作ったわけではありませんので、日本で今後ヴィーガンが広まると、国内・海外の両方でヒットするかもしれません。

李さん「日本でも現在6%ぐらいがベジタリアンという統計がありまして、完全にベジタリアンやヴィーガンでなくても、週2回だけ菜食にするセミベジタリアンという方もかなり増えていて、日本でもかなり大きな市場だと思います」
 

ワインのように浸透するのが夢

李さんはさらに、インスタントみそ汁の普及だけではなく、味噌文化そのものの広がりも期待されています。

李さん「日本の味噌について、世界の認知度をワインのレベルにまで引き上げたい。

ワインはいろんな種類があって、例えばフランスやイタリア、オーストラリアとか、赤ワインとか白ワイン、ロゼもあって、いろんなワインが認知された上で買われているところがありますね。

みそは認知度がまだまだなので、それを理解した上で自分に合う味噌、料理に合う味噌を使って欲しい。それぐらいのレベルになったら、良いと思いますね」

確かにみそも赤と白、ワインも赤と白で同じですね。

ヴィーガン専用というわけではありませんので、ベジタリアンの方もそうでない方も、1度飲んでみてはいかがでしょうか。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2021年10月11日14時42分~抜粋

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