北野誠のズバリ

飼う前によく考えよう、ペットにかかる費用はどれぐらい?

ペットショップで見た犬や猫などを見て「かわいい!」と思い、飼うことになった場合、よく考えないといけません。

命のあるものですので、最後まで面倒を見ることは当然ながら、毎月かかるお金も意識しなければなりません。

『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」では、お金にまつわる疑問に対し、小宇佐・針田FP事務所のファイナンシャルプランナーが解決。

10月4日の放送では、「ペットにかかる費用はどれぐらいかかるのか?」という質問を取り上げ、針田真吾さんが回答しました。

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年間費用はどれぐらい?

ペット保険の最大手で知られるアニコム損害保険会社が、保険の契約者3,000名に対して2020年に行った年間支出調査によれば、犬の平均は338,561円、猫は164,835円だったそうです。

主な出費は5つあり、大きい順にフード、治療費、トリミング、保険料、予防接種となっています。

パーソナリティの戸井康成も犬を飼っていますが、「トリミングが2か月に1回、6,000円から8,000円ぐらいかかりますけど、わし30年間バリカンでタダやぞ。自分でやっとるで」とボヤキ。

人間よりもペットの方がお金をかけるケースは、多々あるようです。

費用面の中でも特に注意しないといけないのが、治療費。
人間とは違い、治療費は全額自己負担ですので、1回の手術で数万から数十万ほどかかることがあります。

しかも何度も手術することもありますので、かなりかかるものと見ておいた方が良さそうです。
 

治療費に要注意

ただ、そんな時にペット保険というものがあり、一部の負担で済む場合もあるそうです。

ペット保険は少額短期保険と呼ばれるものの一種で、自己負担が3割と、人間の保険と同じようなものです。

ただし、保険でカバーできるのは最大70万までと、ここは人間の場合とは逆で、こちら側の負担額ではなく、保険で見てもらえる金額の方に限度があります。

例えば、150万円の手術を行った場合、自己負担が3割なら105万円カバーされて、支払いは45万円かと思いきや、70万円までしかカバーされませんので、80万円負担することになります。

ただ、少額短期保険は「短期」というだけあって、1年でリセットされるため、また翌年は最大70万円までカバーされるということになります。

その保険料は犬種によって異なり、保険会社によって異なりますが、小型・中型・大型・特大に分かれていて、特大はグレート・デーンのような種類のものです。(猫は一律)

もちろん、大きな犬になるほど掛け金は高くなりますし、年齢が上がるほど高くなります。
以前は10歳以上は保険料は上がらなかったそうですが、昨今、保険会社の収益が悪化してきているからか、保険料の値上げが起きているので、注意が必要です。

また、7歳以降は新規に加入できないという保険もあるようですので、加入条件はよくチェックしておきましょう。
 

保険がおりないケースは?

また、保険の適用範囲について注意しなければならないのが、避妊手術には使用できないということと、他の人に危害を加えた場合への補償はされないことです。

あくまでもペットに対しての治療費に対して支払われるのであり、他の人に噛みついたなどといったことには適用されません。

危害を及ぼした場合は、賠償責任保険というものでカバーすることになります。

これは多くの方が自動車保険や火災保険、共済保険の特約で付けているもので、ペットが危害を加えた場合も対象です。

ただし、全額が補償されるわけではなく、例えば家に来たお客さんがペットとじゃれあっていて噛まれた場合は、予見できたということになり、お客さん側にも過失があると判断され、8割しかおりないといったことがあるそうです。

針田さんは保険を選ぶポイントとして、示談交渉をしてくれる保険会社が良いとアドバイスしました。
(岡本)
 
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2021年10月04日14時13分~抜粋

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