集積所のゴミを散乱させるなど、人間にとっては迷惑となっているカラス。
よくCD(コンパクトディスク)を吊しておいたり、爆音を轟かせると逃げるという説がありますが、賢いカラスにとっては、すぐに慣れてしまいます。
そんな中、愛知県大府市ではカラスによる被害防止のため、ある実証実験を行なっているそうです。
8月23日放送『北野誠のズバリ』では、カラスの新しい撃退法について、大府市農政課鳥獣担当の井本さんに、電話でお話を伺いました。
カラスの被害が甚大
大府市が市をあげてカラス撃退に取り組むのには理由があり、ゴミあさりはもちろん、野菜や果物を作られている農園では、収穫前に食べられてしまうという深刻な被害が発生しているためです。
以前は猟友会の方々に追い払ってもらっていたそうですが、宅地化が進み、鉄砲で打って追い払うのは危ないため、別の方法を模索。
捕獲檻で少しずつ捕まえたり、農作物を獲られるのを防ぐためにかける網、防鳥網に対して補助金を出すという対策を行なっています。
そして今回、新たに大府市が対策として掲げたのが、鷹を使った撃退法。
鷹を使うことになったのは、以前、ある商業施設で実際に鷹を使ってカラスを追い払っていたのを見たことがあり、その後、運よく鷹匠さんとつながることができ、今回の実証実験の実現につながったからだそうです。
以前は猟友会の方々に追い払ってもらっていたそうですが、宅地化が進み、鉄砲で打って追い払うのは危ないため、別の方法を模索。
捕獲檻で少しずつ捕まえたり、農作物を獲られるのを防ぐためにかける網、防鳥網に対して補助金を出すという対策を行なっています。
そして今回、新たに大府市が対策として掲げたのが、鷹を使った撃退法。
鷹を使うことになったのは、以前、ある商業施設で実際に鷹を使ってカラスを追い払っていたのを見たことがあり、その後、運よく鷹匠さんとつながることができ、今回の実証実験の実現につながったからだそうです。
カラスの生態を活かした方法
では、実際に鷹はどうやってカラスを追い払うのでしょうか。
井本さん「鷹がカラスを追いかけるようなイメージを最初は持たれると思うんですけれども、実際にはカラスが危険を察知して逃げていくというイメージが近いですね。
カラスの生態を生かす方法になっていて、はじめはカラスが自分のテリトリーに鷹が入ってきたので、やっつけようと寄ってくるんですよ。
そこで鷹匠さんによって訓練を受けた鷹が、ひるむことなくジーッとカラスの様子を見つめていて、カラスが集まった時に、鷹がカラスの模型を捕獲するところを見せます。
それでカラスは仲間がやられたと思って、“ここにいては危ない”と判断して遠くへ逃げていくという感じになるんですね」
カラスにも被害を与えない方法となっています。
判断能力を持つカラスの頭の良さと、よく訓練を受けている鷹の組み合わせによって、初めて成り立つ図式というわけですね。
井本さん「鷹がカラスを追いかけるようなイメージを最初は持たれると思うんですけれども、実際にはカラスが危険を察知して逃げていくというイメージが近いですね。
カラスの生態を生かす方法になっていて、はじめはカラスが自分のテリトリーに鷹が入ってきたので、やっつけようと寄ってくるんですよ。
そこで鷹匠さんによって訓練を受けた鷹が、ひるむことなくジーッとカラスの様子を見つめていて、カラスが集まった時に、鷹がカラスの模型を捕獲するところを見せます。
それでカラスは仲間がやられたと思って、“ここにいては危ない”と判断して遠くへ逃げていくという感じになるんですね」
カラスにも被害を与えない方法となっています。
判断能力を持つカラスの頭の良さと、よく訓練を受けている鷹の組み合わせによって、初めて成り立つ図式というわけですね。
カラスはなぜ増える?
この実証実験は8月から行われているとのことですが、効果はありそうなのでしょうか。
最初は離れた場所からカラスが様子を伺っていたようですが、繰り返し実施することで周囲のカラスは減り、農家さんからも被害が減ったという報告があったそうですので、今のところ効果はあるようです。
今後の予定としては、次年度の対策で実際に鷹を使うそうですが、もう1つ策があり、カラスの個体をコントロールするという手法があるそうですが、これはどういう意味なのでしょうか。
井本さん「実はカラスって代謝が高くて、数日ごはんを食べないと餓死してしまうって言われているものですから、餌の少なくなるような冬場に、市民の方に集中して生ゴミを管理してもらうとか、農業の方に不要になった野菜や果実を取り除くよう、呼びかけています」
本来なら冬に自然淘汰されるカラスが、捨てられていたり、売り物にならない野菜を食べたりすることで生き延び、年々増えてしまうということがあるため、本来の数にまで減らすという取り組みを行なっているとのことです。
(岡本)
最初は離れた場所からカラスが様子を伺っていたようですが、繰り返し実施することで周囲のカラスは減り、農家さんからも被害が減ったという報告があったそうですので、今のところ効果はあるようです。
今後の予定としては、次年度の対策で実際に鷹を使うそうですが、もう1つ策があり、カラスの個体をコントロールするという手法があるそうですが、これはどういう意味なのでしょうか。
井本さん「実はカラスって代謝が高くて、数日ごはんを食べないと餓死してしまうって言われているものですから、餌の少なくなるような冬場に、市民の方に集中して生ゴミを管理してもらうとか、農業の方に不要になった野菜や果実を取り除くよう、呼びかけています」
本来なら冬に自然淘汰されるカラスが、捨てられていたり、売り物にならない野菜を食べたりすることで生き延び、年々増えてしまうということがあるため、本来の数にまで減らすという取り組みを行なっているとのことです。
(岡本)
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