北野誠のズバリ

紺野ぶるま、松原タニシの著書『死る旅』に「死を知り、生きるを知った」

8月19日放送の『北野誠のズバリ』では、お笑い芸人の紺野ぶるまが“暑い夏にぴったりな本”として、松原タニシの最新刊『死る旅』(二見書房)を紹介しました。

この本を読み「死を知ることで、生きることを知る」と気づいたという紺野。それまで「恐いこと」が大嫌いだった紺野が、「目に見えないことを恐れていた自分を、今一度見つめ直すことができた」本だというのです。

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何を恐がっているんだろう

「誠さんもタニシさんも私も同じ松竹芸能で、ズブズブ感がひどい」と言いつつも、「本当にいいと思ったので、お話させていただきたい」と始める紺野。

これまで紺野は、心霊スポットや心霊現象がとにかく苦手で、常にビクビクしながら生きてきたといいます。恐いもの見たさも一切なく「ただ恐い」だけなので、こういう本も絶対に読まないタイプでした。

そんな紺野がこの本をちゃんと読んでみようと思ったきっかけは、冒頭のとある一節。

「嫌なことから目をそむけていたら、目をそむけている自分からは目をそむけられなくなってしまう」

この松原の言葉に、「心霊現象を恐いと思っている自分は、何について恐がっているんだろう」と思ったという紺野。

「ひとつ距離を置いて観察してみると、意外と恐くないのでは…」と感じたといいます。
 

実は霊感があった

『死る旅』は、松原がさまざまな心霊スポットにいったときのリポートをまとめたもの。

「自殺の名所・東尋坊に行っても自殺者の気持ちはわからない」など、人の心理と向き合う本です。

「読んでいくと、死に向き合うことで、今生きてる自分の生を見つめ直すきっかけになった」と紺野。

タイトル『死る旅』についても、「死を知ることで、生きることを知る」ということなんだろうと解釈できたそうです。

最近、松原と一緒に心霊ロケに行った紺野は、あることに気づきました。それは「自分が心霊を恐がっていたのは、霊感があるから」ということ。

「霊感というのか、簡単にそんな言葉は使いたくないけど。今まで嫌だな、恐いなと思っていた感覚は、世間でいう霊感だったのではないか」というのです。
 

手を繋いだら霊感が増大

その心霊スポットは「今まで自分が感じてた恐さや違和感が、ギュッとその場所に詰まっていた」と紺野。

霊感があるADの女の子にその話をしたら、「全く同じことをこの場所に感じてます」という答えが返ってきたんだそう。

「これ以上ひとりで進めないんで、手を繋いでください」と、そのADの女の子と手を繋いだ瞬間に、お互いパッと手を離して「あっ、私たち一緒にいちゃいけないね」

手を繋ぐことによって力が増したことがお互いわかったため、同時に手を離したといいます。

そのロケでは心霊現象が起こったものの、松原が持参していた独特な鞄をつかんだ瞬間、感覚がマヒして大丈夫になったんだそう。

「あの人、多分もう妖怪になっちゃったんじゃないか」と松原を語る紺野。
 

恐いものに対する価値観が変わった

「心霊スポットの恐さを客観視することで、普段自分が思っている将来への不安とか漠然と目に見えないものを恐れている自分というものを、今一度見つめ直すことができた」と紺野。

「何を今まで怯えていたんだろう。それって本当は怖いものじゃないんじゃないか」

この本を読み、紺野は価値観が変わったといいます。

「ありがたいものなのかなと思ったりとか、霊感に助けられる瞬間もある。恐いものに対しての考え方が、この本で変わった」と語りました。
 

「心霊スポットとかけまして」

それではお待ちかね、いつもの謎掛けタイムです。

北野「心霊スポットとかけまして」
紺野「芽吹きました。心霊スポットとかけまして。そうだなーじゃあ……ちんこと解きます」

その心は?

「どちらも、ついてくることもあるし。でもやっぱりそこにはキトウがつきものでしょう」

「なるほどね、うまいです。綺麗にまとまりましたね」と北野にほめられ、「よっ!」と自画自賛の紺野でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2021年08月19日14時41分~抜粋

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