日本初の家庭用即席カレーを生み出した会社といえば、オリエンタル。
1945年(昭和20年)に名古屋で創業した老舗企業で、「マースカレー」は60年近く続くロングセラー商品となっています。
そして、カレーうどんで有名なお店といえば、若鯱家。
今や東海地区のみならず、東京や神奈川にも進出しています。
8月2日放送『北野誠のズバリ』では、月曜アシスタントの松岡亜矢子が、カレーで有名なこの2社がタッグを組んだと聞き、調べてみました。
代表商品どうしがコラボ
その2社のコラボ商品とは、8月2日から販売されている『マースカレー若鯱家 和風』。
オリエンタルを代表する「マースカレー」と、カレーうどんといえば和風だしと、見事に良いところを合わせた商品となっています。
まず、それぞれのカレーの特徴ですが、若鯱家はとろっとしてピリッと辛味の効いたルーに太い麺。
コクを引き出すために、和風だし以外にも鶏ガラスープが入っているとのことです。
そして、オリエンタルの「マースカレー」の特徴ですが、この「マース」とはマースチャツネという調味料のこと。
調味料に入っているマンゴー、アップル、レーズン、スパイスの頭文字をとって「MARS」という意味で、マース=火星、火を吹くほど辛いというダジャレではありません。
カレーうどんになかった発想
ただ、一方は家庭用、一方は外食用といえど、カレーという点ではライバル会社ともいえるのですが、なぜコラボ商品の開発に至ったのでしょうか。
若鯱家の経営企画室、和泉さんに電話でお話を伺いました。
和泉さん「店舗にいらっしゃるお客様って、カレーうどんと白いごはんを結構ご一緒に注文されるんですね。
カレーうどんを食べた後のルーとご飯を一緒に召し上がるお客様って、結構いらっしゃるんですよ。
なので、カレー(ライス)って、面白いかなって」
今まではうどんに合うようにルーを開発してきたため、ごはんに合うという発想はなかったそうです。
そこで、あらためてごはんに合うカレーの会社がないかと探していたところ、オリエンタルが手を挙げられたということです。
コラボ商品ができたきっかけ
ただ、若鯱家の麺とオリエンタルのカレールーを使うのであればわかりますが、両方ともカレールーを作っている会社。
若鯱家はどのようにしてオリエンタルからOKをもらったのでしょうか。
和泉さん「競い合うところはもちろんあるんですけど、とはいえカレーをお好きなお客様に対しては、いろんな選択肢をご提供したいという思いはもちろんありますし。
特に飲食店はかなりコロナの影響を受けて厳しい場面というのは、各社さんお持ちだと思うんですね。
なのでそういうところで少しでも話題になったり、地元愛知を盛り上げるための1つの起爆剤になれたらいいなという思いもあって。
それをオリエンタルさんも感じていただいて、ぜひ一緒にやりましょうっていうお返事をいただいたという感じですね」
そうしてできあがった『マースカレー若鯱家 和風』ですが、ベースはマースカレーで、若鯱家が和風だしの配合を調整。
どのようなお味なのか、スタジオで実食となりました。
北野も戸井康成も、「ちゃんとおだしの香りが漂いますね」とコメント。
ただ、マースカレーと若鯱家のカレーうどんのルーを混ぜても同じ味にはなりません。
開発に1年かかったそうで、両方の良さが引き出されているルーとなっています。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2021年08月02日14時45分~抜粋