7月30日、新型コロナウイルスの新規感染者数が東京で3,300人確認されたと発表され、3日連続で3,000人を超えました。
全国では10,744人と発表され、1日の発表としては過去最多に。
新型コロナ感染対策として、政府は東京と沖縄に発出している緊急事態宣言について、埼玉・千葉・神奈川・大阪を追加し、期間は8月31日までとしました。
ますますワクチンの効果が期待されるところですが、あらためてワクチンの接種は効果があるのでしょうか。
31日放送の『北野誠のズバリサタデー』では、一般社団法人日本感染症学会理事で愛知医科大学感染症科教授、三鴨廣繁先生にお話を伺いました。
コロナ第5波到来か?感染症専門家が語る「ワクチンは本当に効く?」
デルタ株はどこから来た?
ここ2週間ほどで新規に判明した感染者数が急激に増えていますが、三鴨先生は現状について、「第5波で予定外のスピードで進んでますよね」とコメント。
また、「東京や関東圏で流行しているのはデルタ株という認識で良い」とのことですが、どこから来たものなのでしょうか。
三鴨先生「元々はインドで1番初めに見つかったので、昔は通称『インド株』なんて付けられたんですけど、今はギリシャ文字で『デルタ株』というんですが、本当にインドが原点かどうかはわかりませんね。
いずれにしろ、2週間に1回変異を繰り返していますから、由来っていうのは不明ですね」
また、「東京や関東圏で流行しているのはデルタ株という認識で良い」とのことですが、どこから来たものなのでしょうか。
三鴨先生「元々はインドで1番初めに見つかったので、昔は通称『インド株』なんて付けられたんですけど、今はギリシャ文字で『デルタ株』というんですが、本当にインドが原点かどうかはわかりませんね。
いずれにしろ、2週間に1回変異を繰り返していますから、由来っていうのは不明ですね」
重症化は進んでいる?
新規感染者数もさることながら、気になるのが重症者数ですが、重症化は進んでいるのでしょうか。
三鴨先生「これはかなり難しい問題なんですよね。やっぱり感染力が強い。
これはどういう意味かといいますと、ウイルスに感染する時は、われわれの身体のレセプターというところに付着してから、感染が始まるんですね。
付着のしやすさというのは、デルタ株は従来よりかなり強くなってるんですね。
ウイルスが身体の中にたくさん入るということになるので、基本的には病原性がそんなに変わってないわけですから、重症化しやすいというのが自然の摂理なんですけど。
重症例が多くなってるデータもあるし、その一方で、初めは風邪の症状から始まるから軽症に見えるという報告もあって、いろんな説があるんですけど、重症化しやすいと思った方が良いと思います」
また、新型コロナは若者は重症化しにくい、8割は感染しても無症状という話が昔からあり、個人の免疫力によって症状も大きく変わりますが、これはデルタ株も同様とのことです。
三鴨先生「これはかなり難しい問題なんですよね。やっぱり感染力が強い。
これはどういう意味かといいますと、ウイルスに感染する時は、われわれの身体のレセプターというところに付着してから、感染が始まるんですね。
付着のしやすさというのは、デルタ株は従来よりかなり強くなってるんですね。
ウイルスが身体の中にたくさん入るということになるので、基本的には病原性がそんなに変わってないわけですから、重症化しやすいというのが自然の摂理なんですけど。
重症例が多くなってるデータもあるし、その一方で、初めは風邪の症状から始まるから軽症に見えるという報告もあって、いろんな説があるんですけど、重症化しやすいと思った方が良いと思います」
また、新型コロナは若者は重症化しにくい、8割は感染しても無症状という話が昔からあり、個人の免疫力によって症状も大きく変わりますが、これはデルタ株も同様とのことです。
ワクチンの効果は?
そんな状況の中、高齢者を中心にワクチン接種が進んでいますが、ワクチンを打つと重症化しにくくなるのでしょうか。
三鴨先生「これは極めて重要で、ワクチンは感染予防のためにも有効で、重症化の予防のためにも有効です。
ですから、ワクチン接種を受けられた方は重症化しにくくなるというのは事実です」
ただし、「ワクチンを受けたら、絶対にかからないので大丈夫」というわけではないそうです。
三鴨先生「ワクチン接種は重要ですが、最近になってワクチンを接種したにも関わらず、コロナに罹患したという例がぽつぽつと出ています。
従来株だと94、5%の予防効果があるんですけど、デルタ株ですと86%ぐらいになると。
少し効果が低下するといわれますが、インフルエンザ(ワクチン)だと、成人だったら効果が40%なんですよ。
重症化を予防できる効果があるということで、ワクチンには期待できる。
だけどワクチンだけではダメで、やっぱり基本的な感染予防策は徹底してもらうのが重要ですね」
三鴨先生「これは極めて重要で、ワクチンは感染予防のためにも有効で、重症化の予防のためにも有効です。
ですから、ワクチン接種を受けられた方は重症化しにくくなるというのは事実です」
ただし、「ワクチンを受けたら、絶対にかからないので大丈夫」というわけではないそうです。
三鴨先生「ワクチン接種は重要ですが、最近になってワクチンを接種したにも関わらず、コロナに罹患したという例がぽつぽつと出ています。
従来株だと94、5%の予防効果があるんですけど、デルタ株ですと86%ぐらいになると。
少し効果が低下するといわれますが、インフルエンザ(ワクチン)だと、成人だったら効果が40%なんですよ。
重症化を予防できる効果があるということで、ワクチンには期待できる。
だけどワクチンだけではダメで、やっぱり基本的な感染予防策は徹底してもらうのが重要ですね」
もし新型コロナにかかったら?
ワクチンを打つと、たとえ感染したとしても軽減されるので少し安心ですが、まだまだ多くの人には行き渡らない状況。
もし今、感染してしまった場合、1年前と比べて治療方法は改善されているのでしょうか。
三鴨先生「今はかなり治療法も確立してきて、抗ウイルス薬という、みなさんよく言われる『レムデシビル』とかですね。
まだ承認されていませんけど、ファビピラビルという『アビガン錠』というのがあるんですね」
この他にも炎症性物質サイトカインを抑える働きのある「オルミエント」という薬も承認されていて、ウイルスを減らしたり、炎症を抑えたりする薬も活用されています。
さらに最近では、複数の中和抗体を組み合わせる「抗体カクテル」という手法もあり、軽症から中等症の方に1回だけ点滴するものです。
昨年、トランプ前米大統領が新型コロナに罹患した際、使用されています。
どの手法を選択するかはお医者さんによって異なりますが、治療のオプションは以前よりも増えているとのことです。
最後に三鴨先生は、「インフルエンザに対するタミフルのように、飲み薬が出てくることを期待している」と語りました。
(岡本)
もし今、感染してしまった場合、1年前と比べて治療方法は改善されているのでしょうか。
三鴨先生「今はかなり治療法も確立してきて、抗ウイルス薬という、みなさんよく言われる『レムデシビル』とかですね。
まだ承認されていませんけど、ファビピラビルという『アビガン錠』というのがあるんですね」
この他にも炎症性物質サイトカインを抑える働きのある「オルミエント」という薬も承認されていて、ウイルスを減らしたり、炎症を抑えたりする薬も活用されています。
さらに最近では、複数の中和抗体を組み合わせる「抗体カクテル」という手法もあり、軽症から中等症の方に1回だけ点滴するものです。
昨年、トランプ前米大統領が新型コロナに罹患した際、使用されています。
どの手法を選択するかはお医者さんによって異なりますが、治療のオプションは以前よりも増えているとのことです。
最後に三鴨先生は、「インフルエンザに対するタミフルのように、飲み薬が出てくることを期待している」と語りました。
(岡本)
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