北野誠のズバリ

出所間もない“アニキ”から「箸の持ち方」を注意された話

大人になってから箸の持ち方を直そうとするのは、なかなか難しいこと。しかし、そんな難題も、“恐怖”の前ではたやすく矯正することができるようです。

7月2日放送の『北野誠のズバリ』、この日のテーマは「こわかった(心霊を除く)」。アニキの出所祝いの宴に、たまたま居合わせてしまったリスナーAさんは、そのアニキからまさかの注意を受けます。アニキと約束を交わしたAさんの運命はいかに?

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オジキ、アニキ、出所、めでたい

「若かりし頃、友達とスナックに飲みに行ったときです。行きつけの田舎のスナックなので、お客さんも知った顔ばかりなのですが。その日はいつもと様子が違っておりました。コワモテのお客さんばかりで、明らかに一般の人でないルートの人だらけでした」(Aさん)

ヤバい雰囲気を察して帰ろうとしたAさんでしたが、コワモテの兄さんから「変なんばっかりで悪いな、帰らんでええよ。気にせんと飲んどって!」と言われてしまい、帰るに帰れない状況に。

楽しそうなその宴から漏れ聞こえてくる声は、「オジキ、アニキ、出所、めでたい」。鈍いAさんでも、会の内容は察しがついたといいます。

しばらくして、「アニキ」と呼ばれていたメインゲストであろう人が、なぜかAさんに近づいてきたのです。

「ウチの事務所で教えたるわ」

「『兄ちゃん、ずっと気になっていたから、ひとつお前に言わしてもろてええか』と言われました。『えええ、ななななんでしょうか』と答えると、『いやー、遠目から見てると、お兄ちゃん、箸の持ち方があまりに悪ぅてな。気になってたんや』」(Aさん)

おたよりを読み進めながら、状況を想像して笑いをかみ殺す北野誠。

アニキから、「ここの常連さんか?なら今度またここで会うまでに、箸の持ち方直しといてや」と言われてしまったAさんは、「わかりました!」と即答。

「次、またここでお会いしたときは、チェックしてください」と言ってしまったAさんに、アニキは「わかった。じゃあもし直ってなかったら、ウチの事務所で教えたるわ」と笑顔を浮かべたといいます。

「本人は冗談なんでしょうが、僕は箸を持つ指がなくならないように、それから必死に箸の持ち方を練習して直しました。それ以降、アニキさんと会うことはなかったんですが、アニキさんのおかげで箸の持ち方はましになりました」(Aさん)

恐怖は、身体にしみ込んだ悪習をも変えてくれるようです。

“男を極めし”お兄さん方

続いてのおたよりにもアニキ軍団が登場?

「数年前、とある商店街でブラブラと歩いてたら、アーケード横の路地の奥の方から『兄ちゃん! 一緒に飲もうや!』と声をかけられました。『なんやそれ?』と思ってチラッと横目で見ると、“男を極めし”お兄さん方のオーラを出してる数名がビールを片手に私を手招きしているじゃないですか」(Bさん)

聞こえないふりをしてスルーしたBさんでしたが、「もしも手招きされるがままで行ったら…と思うと恐いです」とゾクリ。ちょっとした恐怖体験だったようです。

「これもし手招きされるがままで行ってて、飯食い出したら、『兄ちゃん、箸の持ち方なってないな』」と、Aさんのアニキと重ね合わせる北野。

「どんだけ箸の持ち方なってないねん」と笑う北野に、「箸の持ち方矯正キャンペーンやな」と片山淳子。

今日もどこかで「恐怖矯正」?

「俺もあまり箸の持ち方うまくないねん」と自信のない北野は、Aさんの状況を自らにオーバーラップさせます。

「『まこっちゃーん、いつもあんたのラジオ聞いてるけど。箸の持ち方ようないな』って言われるのか。ごめんなさーい」と慌てる北野。「『今度会う時までに直っとかないと』って言われますけどね。恐いですけどね」とハラハラドキドキです。

今日もどこかでアニキは、人々に「箸の恐怖矯正」を行っているのかもしれません。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2021年07月02日13時00分~抜粋

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