北野誠のズバリ

カエルとイモリによる天気予報 的中率は何%?

昔から、人間にはない動物の能力を使って、予知ができないかという考えがあります。

例えば、ナマズやドジョウを使った地震予知がありますし、中にはタコがサッカーのワールドカップの勝敗予想をするというのも。

6月28日放送『北野誠のズバリ』では、身近な動物を使った天気予報を行っているという、鳥羽水族館(三重県)の話題を紹介しました。

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カエルとイモリの天気予報

その動物とは、カエルとイモリという、ともに両生類のコンビ。

この時期になると、両生類の行動を見て天気予報を行うという企画が2006年(平成18年)から行われていて、今年で10回目となります。

では、いったいどんな方法で予想をしているのでしょうか。

淡水で暮らす生きもの担当の竹居桃香さんにお話を伺いました。

まず、天気が予想できる生きものとして両生類を選んだ理由は、湿度を感じるスペシャリストで、特徴的な行動が現れるため。

カエルの場合、葉っぱの上でじっとして目をつむっていれば、晴れの予想。

雨の予想だと活発に動き回って、目をパッチリ開けているのだそうです。

イモリの場合は、水槽内が陸と水辺の2つに仕切られているそうですが、水底にいると晴れの予想、雨の場合は活発に動き回っているそうで、この行動を飼育員さんが読み取って、毎日予報の内容を公開しているそうです。
 

天気が予想できる理由

これらの行動をする鍵は、両生類の皮膚の仕組みにあるそうです。

竹居さん「皮膚にウロコを持たないので、晴れてる時に動き回ったりしてしまうと、体からすぐに水分が蒸発してしまうんですよね。

常に湿っておかないと、乾燥して死んでしまうこともあるので、空気中に水分が多く含んでいる雨とかの時だと、本能的にカエルやイモリたちも動いていると思いますね」

自分が乾かないようにするために生きものが動くのであれば、カタツムリも予想できるのではないかと思い、過去には3つの動物による予想もしていたそうですが、カタツムリは動きがよくわからず、止めたのだとか。

今は10匹ずつ飼育していて、その割合で予想をしています。
 

気になる的中率は?

では、気になる的中率はどれぐらいなのでしょうか。

竹居さん「去年のデータだと、ちょっとカエルの予報がイマイチ当たらないことが多くて、カエルが40%ほど。

イモリも約50%という感じですね(苦笑)」

北野も「なんか竹居さんも困ってはるやん」とツッコミ。

50%だと「当たるも八卦、当たらぬも八卦」レベルになってしまうような……。

しかも6月に至っては、21日の時点でイモリは57%と上がってるものの、カエルは33%。

ちなみに、番組アシスタントの松岡亜矢子が気象庁のホームページで調べたところ、気象庁の天気予報で、東海地方の夏の的中率は約80%。

松岡は「そんなに生きものたちも大きく外しているわけではない」とフォローしていました。

もちろん、動物を用いて真剣に天気を予想するために行われている企画ではなく、竹居さんは、「観察の楽しさを感じてもらえたらうれしいです」と語りました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2021年06月28日14時44分~抜粋

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