北野誠のズバリ

疲れた時やストレス解消にスイーツ…それって依存症かも

疲れた時やストレスを感じた時、スイーツなどが欲しくなるということはありませんか。

しかし、その食べる量が多すぎる場合は、実は病気の一種なのかもしれません。

この状態を放っておくと、肥満や糖尿病はもちろんのこと、うつ病や動脈硬化などの引き金になりかねないそうです。

5月8日放送『北野誠のズバリサタデー』では、本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が、「糖質依存症」について解説しました。

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糖質の摂りすぎによる悪影響

吉田先生によれば、糖質依存症とは、スイーツなどの糖質の多い食べ物が無性に食べたくなり、自分の意思ではやめられない、やめるとイライラして禁断症状が出るほどになることを指すそうです。

程度は全く異なりますが、ある意味、違法薬物の依存症患者と同じような変化が脳の中で発生。

そこまで進んでいる方は少ないかもしれませんが、一歩手前の予備軍まで含めると、かなり多くの現代人が当てはまると推測されています。

糖分を摂りすぎると健康上どんな悪影響を及ぼすのかについてですが、肥満や糖尿病は想像しやすいですが、脳梗塞や心筋梗塞、大腸がんになりやすいということもあるそうです。

さらに、血糖値が上がった時にしか脳が活性化しなくなることで、ふだんは疲労を感じ、思考力や集中力が低下することも。

また、特に女性は摂食障害につながることもあるそうです。

これは女性は妊娠や出産、授乳などに対し、積極的に糖質を摂って皮下脂肪にエネルギーを貯めようとする本能が備わっているため、糖質依存症につながりやすく、その結果スイーツの取りすぎで太るのを嫌うため、摂食障害に陥りやすいそうです。
 

コロナ禍で糖質依存症の人が増えた?

糖質依存症予備軍の人はかなり多いということですが、吉田先生は昨年から続く新型コロナの影響で、さらに依存症の人は多いと言います。

吉田先生「みなさん、我慢が強いられる生活が続いてますよね。
その影響で糖質依存症も相当増えていると言われているんですね。

どうしてかというと、糖質はカロリーが高いのに消化吸収がすごく楽にできるんで、人体は優先的に口の中に入れる。
甘いと脳の中で快感物質のドーパミンが分泌される。

A10神経っていうのがとりわけ糖質に反応しやすくて、(糖質は)ストレス緩和作用も多い」

甘いものが一概に悪いというわけではなく、むしろ良い面があるのですが、多く摂りすぎるのが良くないということですね。
 

自分が糖質依存症かチェック

糖質依存症予備軍の人はかなり多いということですが、吉田先生は昨年から続く新型コロナの影響で、さらに依存症の人は多いと言います。

吉田先生「みなさん、我慢が強いられる生活が続いてますよね。

その影響で糖質依存症も相当増えていると言われているんですね。

どうしてかというと、糖質はカロリーが高いのに消化吸収がすごく楽にできるんで、人体は優先的に口の中に入れる。

甘いと脳の中で快感物質のドーパミンが分泌される。

A10神経っていうのがとりわけ糖質に反応しやすくて、(糖質は)ストレス緩和作用も多い」

甘いものが一概に悪いというわけではなく、むしろ良い面があるのですが、多く摂りすぎるのが良くないということですね。
 

糖質ダイエットで依存症が増えた?

それでは、ここで「自分は糖質を摂りすぎている」と気づいた方は、どうすれば改善できるのでしょうか。

吉田先生「まず一気に減らさない。少しずつ減らさないとリバウンドするだけなので、逆効果なんです。

5年ほど前から糖質制限ダイエットがブームになってますけど、それで今、逆に糖質依存症がすごく増えてるんです。

もちろん糖質を減らすのは医学的にもお勧めなんですけど、(糖質ダイエットを推奨している人の)中にはいっさい糖質を摂らないという人もかなりいまして。

脳の中で糖分に対する渇望感が生まれちゃって、リバウンドした時に一気に糖質依存症になっちゃう」

中には糖質を完全にゼロにする方法を提唱しているケースもあるそうですが、健康にはむしろ悪影響を及ぼすことも。

吉田先生によりますと、さまざまな研究結果を平均した結果、通常の当分に対し3分の1をカットするぐらいが良いそうです。
 

無理のない糖質の減らし方

そして、もう1つの方法は置き換え療法というものです。

吉田先生「いきなりおやつを排除するということではなくて、まず血糖値が上がりにくいおやつに置き換えるんですね。

食物繊維を頻繁に含んだおやつや果物に置き換えて、食べすぎても血糖値を急上昇させない食生活に変えるんですよ。

フルーツもフルクトースっていう糖分が多いので、やっぱり食べ過ぎは良くない。

ですけど、一般的には食物繊維などもたくさん含まれているので、すごく甘いおやつと比べたら血糖値を急上昇させにくいので、中間段階としてはフルーツとか食物繊維が多いおやつにまず置き換える。

そのあと2段階目の置き換えとして、おやつを食べすぎない健康な食生活にしていくと」

糖質はストレスを和らげる効果がありますが、やはり程度が大事ということですね。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2021年05月08日09時41分~抜粋

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