北野誠のズバリ

野菜とフルーツで飼育したプレミアムなゴキブリ。そのお味は?

食糧問題を解決する次世代タンパク質のひとつとして、国連の「持続可能な開発目標・SDGs」の観点からも注目を集めている昆虫食ビジネス。国内でも市場参入が相次いでいます。

5月1日放送の『北野誠のズバリサタデー』では、水道橋博士の運転手で、昆虫食を手掛ける会社・デュビアジャパンの社長も務める「社長芸人」のジョニー小野さんから、こだわりの餌で育てた「プレミアムなゴキブリ」についてお話をうかがいました。

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泣かない・飛ばない・臭わない

人口増加とともに訪れるといわれている食糧危機。
この問題を解決する方法として、昆虫食が取り沙汰されるようになりました。

そんな昆虫食をビジネスとして手掛けているのが、水道橋博士の運転手であり、社長芸人でもあるジョニー小野さんです。

元々「ものを育てることを、会社の新しい事業として作りたい」と考えていたジョニーさんは、“活き餌”として南米原産のアルゼンチンモリゴキブリ(アルゼンチンフォレストローチ)が有用であると耳にします。

アルゼンチンモリゴキブリは、泣かない・飛ばない・臭わないと三拍子揃った活き餌。
トカゲやカエルなどを飼育している人にとって、非常に便利な餌です。
 

グルメとしての虫を育てる

アルゼンチンモリゴキブリの飼育に乗り出したジョニーさんは、「ただ育てるだけではなく、こだわりを持とう。とびきりいい餌で育てよう」と決意。

野菜や果物などの“人が食べるものだけ”で育つ、プレミアムなゴキブリを作ることにしました。

「おいしいもので育てたら、おいしいゴキブリになるんじゃないか」と株式会社を立ち上げたジョニーさんは、あるとき昆虫食を研究している方から「ゴキブリってとてもおいしいんで、食べてみたいです」と連絡をもらいました。

その方から「大変おいしいので、むしろ昆虫食としてちゃんとPRしたほうがいいですよとアドバイスをもらい、「世界の食糧危機を救う」という虫の偉大な可能性を知ります。

ジョニーさんは昆虫食の「無理して食べる」というイメージを、「おいしいから食べる」に変えたいと「グルメとしての虫を育てる」という考えで会社を運営しています。
 

透き通る白さ「ホワイトゴキブリ」

1週間前に、このアルゼンチンモリゴキブリを食べるイベントが開催され、水道橋博士は昆虫食にこだわりがあるタレントの井上咲楽さんと参加しました。

「(博士が)虫がおいしいという感覚をお持ちではないということで、おいしい虫をたべてもらわないと」と思ったジョニーさんは、博士のためにゴキブリジャム、バッタのシェイク、ミミズのお茶、ゴキブリのアヒージョ(ゴキージョ)を用意。

ゴキージョは、ブラックとホワイトの2種展開。まるでワインのように「黒にします? 白にします?」と聞かれるんだとか。

脱皮した直後のゴキブリは、透き通るような美しい白。さらに風味も黒とは全く異なるといいます。

「白の方はゴキブリの先入観がなくて。手足も取ってるので、ゴキブリ感がまるでないんですよ。めちゃめちゃうまかったですよ」と博士。
 

人類の未来を救う昆虫食

「自分がいざ食べるとなったら、何を食べて育ったかがすごく気になる」とジョニーさん。

「自分が直接食べたいと思えないものは一切与えてはいけない。自分が食べたくなるような野菜とフルーツをあげて育てることを徹底しています」を胸を張ります。

それでも博士からは「全部はおいしくないですよ。ゴキブリのアヒージョ以外は、毎回食べたいとは思わない」と本音がポロリ。

ジョニーさんが大切に育てているゴキブリを試してみたい方は、学名Blaptica dubiaから名前を取ったジョニーさんの会社「デュビアジャパン」でぜひ検索を。

人類の未来を救う昆虫食。ビジネスの分野でも今後ますます発展しそうです。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2021年05月01日10時50分~抜粋

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