ゴルフ練習場やボウリング場で、どこからともなく現れてプレイをコーチングするお客さん、通称「教え魔」に会われたことはありますでしょうか。
情報Webサイト『東洋経済オンライン』の記事によりますと、この傾向は特に日本人に強いそうで、年上や肩書きが上の人が下の人に教えるべきだという文化に根づいているのが原因という分析結果もあるそうです。
4月12日放送『北野誠のズバリ』では、この教え魔についてパーソナリティの北野誠と松岡亜矢子、お笑いコンビ・オーケイの岡山の3人でトークを展開しました。
「STOP!教え魔」の波紋
最近、とあるボウリング場で「STOP!教え魔」という貼り紙が掲示され、話題となりました。
知らない人、それもプロボウラーでもないのに勝手に教えられ、断りきれずに気まずくなり、結果的にはそのボウリング場から足が遠ざかることになってしまうため、店側としては困るということで掲示したのだそう。
しかも、ゴルフ練習場やボウリング場にはレッスンプロがいますので、営業妨害にもつながります。
他のケースでも教え魔はいるようで、岡山もかつてあまり面識のない先輩芸人から、電話番号を知らないはずなのになぜか電話がかかってきて、「あそこのつかみはイマイチ」などと、漫才のダメ出しをくらったそうです。
街中でオバちゃんから急に
そして松岡も、着物を着ていた時に教え魔の洗礼を受けたといいます。
松岡「着物とか浴衣を着てると、ご婦人の方に『襟を抜きすぎよ』とか、『そんな大股で歩かない!』とか急に言われたりして。
『着崩れてるから直してあげましょう』っていって直されたりすると、ビックリしちゃう」
北野「そんなん京都に行ったら、なんちゃって(着物を来た)カップル、よう見たな」
岡山「なんちゃって芸妓もいますからね」
特に夏の観光シーズンになると、そこかしこに着慣れない若者たちが多数現れます。
松岡「急に声をかけられて、ふっと胸元とかに手を入れられて、引っ張られて、『ここはもう少し出した方がいい!』って」
岡山「谷村新司の歌(デュエット曲『忘れていいの -愛の幕切れ-』)みたいですね」
どんなアドバイスなら耳を傾ける?
この記事では、権力志向の人が教え魔になりやすい、教え魔には承認欲求があるとしています。
一方、他人がアドバイスを受け入れるのかどうかには、3つの要因があるという研究結果があるそうです。
1つ目はお金がかかるかどうかで、2つ目はアドバイスする人がプロや経験を積んでいる人が明らかかどうかということ。
つまり、お金を払うほどの価値があることが明白で、経験者だということがはっきりしている人からのアドバイスだったら聞くということ。
裏を返せば、お金がかからないアマチュアの教え魔からのアドバイスはなかなか聞くことはないということです。
そして3つ目は聞き手の側のことですが、アドバイスを受け入れられる精神状態かどうか。
最後に北野は「コロナ禍で人と接しないことになって、たまに接する時に教え魔になると結構嫌がられますので、ゴルフなんかも自重しましょう」と注意喚起しつつも、「僕はゴルフを人に教える立場じゃないので」と自虐的にまとめていました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2021年04月12日13時13分~抜粋