北野誠のズバリ

あずき味ではありません!井村屋がなぜ日本酒事業に参入?

三重県津市に本社を置く井村屋グループが、この夏から日本酒の分野に参入することを発表しました。

井村屋といえば、あずきバーやあんまんで有名ですが、一見関係のなさそうな日本酒になぜ関わることになったのでしょうか。

『北野誠のズバリ』の「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」コーナーでは、毎週東海地区に関する情報を紹介。

3月29日の放送では、お酒に関する事業を担当されている安田さんにお話を伺いました。

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日本酒事業に参入した理由

井村屋が日本酒に関わることになったのは、三重県伊賀市で120年ほど続く福井酒造場から清酒製造業を引き継いだため。

ブランド名は福井酒造場の「福」と、井村屋の創業者である井村和蔵氏の「和蔵」を取って、「福和蔵」としています。

ただ、これまで作ってきたお菓子と新しく手がけることになった日本酒、どのような繋がりがあるのでしょうか。

安田さん「日本酒を製造するのにあたって、発酵技術、肉まんあんまんも生地の発酵技術を使っておりますので。

それをさらに生かして、和菓子に取り組んでお客様にもっとおいしいものをということで始めましょうというのがきっかけとなっております」

異業種による企業の成長と、日本酒の発酵技術がお菓子に生かせるのではないかという相乗効果を狙ったもののようです。
 

生産方法にこだわり

逆に今までのお菓子製造で培ってきたことを日本酒の製造に生かすことも考えられているそうです。

その1つが、なるべく添加物を使わないこと。

そのため、販売予定の商品はお米だけでつくる純米酒と純米吟醸酒のみとなっていて、その米も三重県で栽培されたものを使用。

水も三重県松阪市飯高町で採取したまろやかな硬水、酵母も三重県産と、地元での生産にこだわっています。

そして、生産の場所に加え、生産方法にもこだわりがあるそうです。

安田さん「四季醸造というものをやらせていただきますので、通年お酒ができるということを目指しておりまして。

その中で寝かせて熟成するタイプのお酒もあるんですが、私どもとしましては、できたてのお酒をできる限りお客さんにお届けしたいということで、生酒を中心に新鮮なものを考えております」

日本酒は通常、冬に醸造されることが多いのですが、品質の管理を徹底することで、1年中の生産を実現するとのことです。
 

2種類の生酒はどんなお味?

7月20日から発売予定の純米酒の生酒は、生酒ならではの切れ味の良いフレッシュな味わいと米本来の旨味が感じられるそうです。

また、純米吟醸の生酒は、マスカットのような華やかさで芳醇な香りと、りんごのようなみずみずしい酸味が広がる上品でシャープな味わいだそうで、今から楽しみです。

インターネットでも販売予定ですが、この春から段階的に開業予定の大規模商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」(三重県多気町)の中にも、福和蔵の直営店舗が7月にオープンする予定ですので、そちらでも購入が可能とのことです。
(岡本)
 
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2021年03月29日14時46分~抜粋

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