北野誠のズバリ

30日間妖怪が大集合!広島にある日本初の妖怪博物館に行ってみた

1月5日は2021年初の放送となった『北野誠のズバリ』。

事故物件住みます芸人・松原タニシのコラムコーナーでは、松原が興味のあることや体験してきたことを発表しています。

今回のテーマは「事故物件より恐ろしい!30日間妖怪に耐え抜いた男の伝説」。

年の初めからいきなり、おどろおどろしい妖怪の話となりました。

[この番組の画像一覧を見る]

広島にある日本初の妖怪博物館

オカルトコレクターの田中俊行さんに教えてもらい、松原が行ってきたのは、広島県三次(みよし)市にある「三次もののけミュージアム」。

2019年4月に開館したばかりの博物館で、正式名称は「湯本豪一記念日本妖怪博物館」といいます。

民俗学者で妖怪研究家の湯本豪一さんが、私財を投じて集めた妖怪に関する資料はなんと約5千点!ここでは、その一部が展示されています。

三次市になぜ妖怪にちなんだ博物館が建てられたのかといいますと、江戸時代から伝わっている民話『稲生物怪録(いのうもののけろく)』の舞台となっているからで、松原はその稲生物怪録を観たかったため、広島まで出かけたというわけです。
 

稲生物怪録

この『稲生物怪録』、いったいどんな話なのでしょうか。

江戸時代中期、稲生平太郎という16歳の青年が近所の相撲取りの権八と、比熊山で肝試しをすることになりました。

比熊山にあるたたり石は触ると即死、見たら吐血すると伝えられていたのですが、2人はその石の前で百物語をするなど、罰当たりなことをし続けるも、その後、特に何も起きませんでした。

ところが2か月後、平太郎の家に毎日妖怪がやってくるように。

ある日は大きな手が襲ってきたり、またある日は畳が勝手にめくれあがったり、逆さの女性の生首が笑って飛んできたりと、妖怪があの手この手で驚かせます。

権八の家にも妖怪はやってきて、権八は恐れをなして逃げてしまう一方で、平太郎は30日間耐え抜きます。

そして30日目、ラスボスとして山本五郎左衛門という魔王が、平太郎の前に立ちはだかりますが、「よくがんばったので、これを与える」といって、木槌を渡されました。

 

実物がお寺で所蔵

「スマホゲームを毎日し続けて、特別なアイテムをゲットした」みたいな展開ですが、実はこの木槌、実物が国前寺というお寺で所蔵されていて、毎年1月7日に開催される稲生祭に合わせて公開もされています。

また、たたり石も実際に今もあるそうで、実際に行ったことがある人の写真を見せられたパーソナリティの佐藤実絵子は、「私たちこれ見ちゃったから、吐血じゃないですか」とガックリとした気分に。

松原も「写真だと大丈夫だと思いますよ」とフォロー。

番組を聴いている方や、今この記事を読んでいる方は写真も見ていないので、ひとまず安心ですね。

中国地方にはこの他にもマンガ家の水木しげるさんが育った町、鳥取県境港市に水木しげるロードがありますが、広島にも妖怪にまつわる観光スポットがあるとは知りませんでした。

三次では妖怪をテーマにした町おこしを行っていて、三好もののけミュージアムの周りにはあちこちに30日間現れた妖怪の絵が描かれた灯籠があるそうですので、1つ1つ探してみるのも面白そうです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
この記事をで聴く

2021年01月05日15時20分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報