北野誠のズバリ

健康診断でドキッ!アルブミンが低下するとどんな問題があるの?

北野誠のズバリ』、健康の悩み、夫婦の悩みなどを解決する「中高年よろず相談室」のコーナー。

11月21日の放送では「健康診断でアルブミンが低下していると言われた」というAさん(55歳・男性)のお悩みを取り上げました。

アルブミンが低下すると、身体にどんな問題があるのでしょうか。

心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生が、Aさんにアドバイスを送ります。

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必要なたんぱく質に変わる

Aさんからよせられたのは、こんなおたより。

「健康診断でアルブミンが低下していると言われました。私はお酒が好きで、なんでも食べ、太っていて血圧が高く、医者の薬を飲んでいます。ちなみに、γ-GTP、ALT、血糖値、尿酸値は正常です。ぜひ、アルブミンが低下する原因を教えてください」(Aさん)

アルブミンは、たんぱく質のひとつ。

食事でとったたんぱく質は、消化吸収したあとに一旦肝臓に運ばれ、すべてアルブミンに作り変えられます。

その後アルブミンは血液に溶けて、全身に送り届けられます。

全身の細胞は、アルブミンを必要なたんぱく質に作り変えて生きているのです。
 

アルブミンの不足で老化が早まる?

「アルブミンの仕組みは、お金に似ている」と吉田先生。

人間は、財産を売ってお金に変えればなんでも買うことができます。
人体も同様に、アルブミンがあればどんなたんぱく質も作れるのです。

たった1種類のアルブミンが、全身の細胞でなんと10万種類のたんぱく質につくり変えられます。

今まであまり「アルブミン」の数値に注目したことはなかったという北野誠に、吉田先生は「ぜひしっかりチェックしていただきたい」と念を押します。

アルブミンが減ると、たんぱく質が減ります。

例えば、女性が気になるコラーゲンもたんぱく質。
アルブミンが不足するとコラーゲンも減少し、老化が早まるというわけです。
 

肝臓と腎臓の病気が原因

しかし、それ以上に重要なのは「アルブミンは肝臓と腎臓の病気で減る」ということ。

これが健康診断でアルブミンの数値を調べる主な目的です。

アルブミンは肝臓で作られるため、肝硬変などの重い肝炎になると十分な量が作れなくなり減ってしまいます。

Aさんの場合はALTが正常なので、このパターンとは考えにくいと吉田先生。

腎臓の「ネフローゼ」という病気でも、アルブミンがおしっこと一緒に出て行くために減ってしまいます。
 

「尿たんぱく」をチェック

腎臓は“ふるい”のような役割をしています。

血液中の、捨ててはいけない赤血球は漉し取り、不要になった尿酸などをふるいを通過させて、おしっことして捨てています。

このふるいに引っかかるギリギリのサイズがアルブミン。

ふるいの網の目が少しだけ大きくなると腎臓を通過して、おしっこに出て行ってしまいます。
これがネフローゼという病気です。

尿検査で検査する「尿たんぱく」が、腎臓からもれてきたアルブミン。

しかしAさんは健康診断で指摘されていないため、これにも当てはまりません。
 

無理なダイエットも原因に

他にアルブミンが減る原因は、甲状腺の病気や悪性腫瘍という場合もあるものの、「ただ減っている」と言われただけの場合は、食事が原因であることが多いと吉田先生。

いくら肝臓が元気でも、アルブミンの材料となるたんぱく質を十分に食べていなければ、アルブミンを作ることができません。

男女ともに中高年の食事で多いのは、炭水化物や脂肪分が多く、全体としてはカロリーを摂りすぎているのに、たんぱく質だけは不足しているというパターン。

そして、若い女性を含め最近増えてきたのは、無理なダイエットによるアルブミンの低下です。

「たんぱく質だけしっかり取ってます!」というものの、無理なダイエットをしている場合は、たんぱく質が体内で燃やされカロリーとして使われるため、アルブミンに回せなくなってしまうのです。
 

爪の横向きの線に注意!

アルブミンが不足すると、顔を含め全身がむくみやすくなります。

太っているというAさんですが、脂肪が増えているだけでなく、むくみも加わってる可能性があるというわけです。

さらに「爪をチェックしていただきたい」と吉田先生。

アルブミンが減ると、爪に横向きの白い線が現れます。

北野の爪に現れている縦向きの線は老化現象、一方、横向きの線はアメリカ人のミュルケという医者が発見したためミュルケ線と呼ばれています。

これは正確には、爪の真下にある皮膚がアルブミンの不足で細胞分裂ができなくなり、白い筋になって見える状態です。
 

65歳以上は肉をたっぷり食べて!

食べているようで、意外に食べていないのがたんぱく質。

たんぱく質の方が消化が大変なため、年齢を重ねると消化しやすい炭水化物を食べることが増えてしまいますが、「特に65歳を過ぎたら、肉をたっぷり食べていただきたい」と吉田先生。

さらに高齢になるとたんぱく質の吸収率が落ちてくるため、同じ量を食べていても、体内に十分入っていかなくなってしまうというわけです。

スポーツジムで「いくつになってもプロテインを摂りましょう」といわれるのも、適切な指導であるということです。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2020年11月20日13時12分~抜粋

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