北野誠のズバリ

コロナ禍でつらい今だからこそホラー映画を観るべき理由

科学雑誌『ナショナルジオグラフィック』の公式サイトが11月6日に伝えたところによりますと、ホラー映画を観ると良い効果があり、コロナ禍で参っている私たちに精神的な良い効果をもたらすのではないか、との研究結果もあるそうです。

11月10日放送『北野誠のズバリ』ではこの話題を取りあげ、ホラーと縁の深いパーソナリティーの北野誠と事故物件住みます芸人・松原タニシと、なるべくなら怖いものに関わりたくないという佐藤実絵子の3人でトークを展開しました。

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ホラー映画が精神的に良い理由

これは、デンマークにあるオーフス大学のマティアス・クラセン准教授が発表したもので、ホラー映画を観るといった管理された状態の恐怖体験が、微調整が可能な対処法という意味で、さまざまな好ましい効果をもたらすとのこと。

あらかじめホラー映画を観ることで、自分自身が恐怖に対してどう反応するのかを知り、人は感情の調整方法を学ぶのだそうです。

この研究結果に対して松原は納得し、心霊に関する仕事をするずっと前、一般人の時から実践していたと言います。

松原「高校生の時に柔道部で最初の試合(の前に)緊張して、どうしたら勝てるだろうと考えすぎた結果、自分のちょっと苦手なものを克服してから試合に臨もうと思って。

試合当日の朝、早起きして、ジョージ・A・ロメロ監督の映画『ゾンビ』を観まして。あれを観て、あっ怖くない、大丈夫だと思って試合に臨んで。

…ただ、寝不足で負けるという」

北野「(笑)」

松原「でも、すごい気持ちは楽になったんですよ」
 

恐怖に対峙する人間のメカニズム

人は恐怖に直面した時、戦うか逃げるか、どちらかの反応を示すそうです。

その時、無意識に反応を呼び起こして心拍数や血圧が高くなって多くの血液が筋肉へ送られ、脅威に対処できるように体を調整。

そして、恐怖を感じる原因がなくなったことがわかると、今度は安静と消化の反応を呼び覚まし、この反応がいわゆる安堵感と呼ばれるものかもしれないと言われています。

かつて落語家の桂枝雀さんが、「笑いは緊張の緩和だ」と語られていましたが、カウンセラーも患者のトラウマを克服させるため、この反応を利用するそうです。

もちろん、本当に生命の危機を感じるような恐怖を体験するのは良くないことですが、ホラー映画やお化け屋敷など、絶対に安全だと保証されている環境で恐怖を味わうというのは良いそうです。

ホラー映画や格段に怖いお化け屋敷などが苦手な人は、よく「お金を払ってまで、何で怖い思いをしなければならないのか」と反論するケースがありますが、もし良い効果をもたらすのであれば、お金を払っても体験する価値がありそうですね。

ただ、医学的にはまだ証明されていないのですが、すでに1950年代のアメリカでは、「中高生にとって、ホラー映画が自分自身で対処できる精神療法」と、精神分析学者が発表していたそうです。

もしここまで話してきたことが事実なら、パーソナリティの北野誠が出演する心霊番組『北野誠のおまえら行くな。』や、火曜レギュラーの事故物件住みます芸人・松原タニシ原作の映画『事故物件 恐い間取り』はうってつけかもしれません。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2020年11月10日13時14分~抜粋

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