北野誠のズバリ

無断キャンセルで280万円賠償命令!それでも旅館が安心できない理由

今年1月、旅館など8軒で宿泊予約の無断キャンセルが相次ぐ被害が発生。

予約をキャンセルしていた千葉県の男女3人に対し損害賠償を求めていた訴訟について、9月23日、宇都宮地裁大田原支部は男性2人に対し、原告の請求通り合計約280万円の支払いを命じました。

9月26日放送『北野誠のズバリサタデー』では、宿泊施設や飲食店が大変な被害に遭ってしまう予約の無断キャンセル問題について、パーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサー、大川興業総裁・大川豊とともに語りました。

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8つもなぜキャンセル?

判決の内容によりますと、千葉県柏市でスナックを経営する女性が、男性従業員2人に対して慰安旅行の計画を依頼。

従業員らは2019年8~11月に、今年の1月2~3日、3~4日と1泊2日の日程で、8~10人分の宿泊予約を申し込みましたが、すべて無断でキャンセルしていました。

訴えられた男性2人は、口頭弁論の期日になっても出頭していなかったため、裁判官は「請求原因事実を争わないものと認め、これを自白したとみなす」と判断し、支払いを命じました。

原告の旅館の1つは、「無断キャンセルの抑止につながって欲しい」とコメントしています。

この問題について北野は、「昔よりも予約が簡単になったから」と指摘。

今は電話で直接話しをしなくてもネットで予約できるようになったため、無断キャンセルへの罪の意識が薄くなっているのかもしれません。
 

無断キャンセルを防ぐには?

さらに北野は、かつてTwitterで炎上したある発言を思い出しました。

とある美容関連のライターさんが、「モテる男に共通しているのは、デートの前に飲食店をあらかじめ3軒、フレンチ、中華、和食などと予約しておいて、女の子には『何が食べたい?』と聞くことで、どの店にもスムーズに行けるようにしておくこと」と発言。

つまり、2軒のお店は直前にキャンセルされてしまうということになります。

お店からすれば、直前のキャンセル、ましてや無断キャンセルは大きな痛手となってしまいます。

無断キャンセルを防ぐには、予約の場合は現金払いではなく、カード払いのみとして、キャンセルした場合はキャンセル料を差し引いて返金するといった方法をとるしかなさそうです。
 

判決結果は良くても…

今回、無断キャンセルに対して賠償の判決が出たことは、お店側にとっては良いことですが、手放しでは喜べないのではないか、というのが北野の見方です。

北野「(賠償金を)払わすのには、自分らで動かなあかんからね。日本の裁判所は判決を下すけど、取り立てまではしてくれないんですよ」

大川「自動引き落としとかできないんですか?」

過去にインターネット掲示板『2ちゃんねる』を管理していた西村博之氏が、30億円もの賠償金支払いを無視し続けて、10年で時効になったと自ら語っています。

差し押さえる財産がない場合、回収することができないのが問題となっています。

今回の訴訟の話に戻しますと、スナックの女性経営者は自らの責任を認め、分割払いによる和解を申し入れていますので、支払いは行われるものと思われますが、賠償金の回収方法については、厳格化するなどの改善が必要なようです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2020年09月26日09時09分~抜粋

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