北野誠のズバリ

お酒として飲んでもおいしい!みりんとほうじ茶の意外なコラボ

料理の調味料として使っている「みりん」、お酒の一種ではありますが、実は普通に飲めることはご存知でしょうか?

『北野誠のズバリ』の1コーナー「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」では、東海地方ならではの情報を伝えています。

9月14日の放送では、本みりんになんとほうじ茶をつけ込んだというリキュール「Rincha」を販売した愛知県碧南市の会社、九重味淋株式会社の辻野美沙さんに電話でお話を伺いました。

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ほうじ茶とみりんのコラボ!?

みりんは調味料として使うものであって、飲むものではないとイメージが強いですが、落語『青菜』の中で出てくるお酒の一種「柳陰(やなぎかけ)」とは、実はみりんのことで、江戸時代には飲まれていることがわかります。

これまでにも「美淋酎」というお米のリキュールや、みりんで造った梅酒などを販売。

ただ、ほうじ茶となると、全く今までとは違った組み合わせになりますが、どんなきっかけで開発したのでしょうか。

辻野さん「(入社)2年目研修といって、新しく入った社員で商品の開発をするという企画で、もち米、米麹、米焼酎の3つからできてるみりんのおいしさを私自身が若い人にも知って欲しいなっていう思いがありまして。

若い人に知ってもらうためには、目につく食材と合わせるのが一番良いのかなと思った時に、私自身もそうですけど、ほうじ茶が好きな人が多いなっていうイメージがあったので、つけ込んでみようとなったのが始まりです」

独特な香りが人気を呼び、ほうじ茶ラテやほうじ茶アイスが数年ほど前から出回っていることからも、人気がうかがえます。
 

みりんにもさらなる工夫が

そして実際に商品を開発する際、どこのほうじ茶を使うのかという話になったのですが、愛知県西尾市の茶葉を取り寄せ、ほうじ茶の香ばしい香りとみりんの甘味がベストになるよう、漬け込む時間や量を試行錯誤して実験を重ねたそうです。

九重味淋さんでは日本最古のみりん蔵を有していて、創業はなんと1772年(安永元年)。

250年近くの歴史を持つ会社でありながら、新しいアイデアを商品に取り入れているのが面白いところです。

そんな老舗の九重味醂さんの代表的な商品は、本みりんの「九重櫻」ですが、実は「Rincha」に使っているみりんは、別の「まろりか」という商品。

これは江戸時代に女性向けのお酒として造られていたみりんに限りなく近い製法でできたものですが、「Rincha」はさらにひと手間加えているのだそう。

いったい、どんな工夫がなされているのでしょうか。

辻野さん「本みりんをウイスキーの樽で熟成させたもので、ウイスキーの風味も楽しめる洋風なみりんに仕上がってまして。

もちろん、普通に和食に使っていただいてもいいんですけど、ステーキのタレだとか洋食だったり、スイーツなんかに使っていただいてもおいしいかと思いますね」
 

いざ実飲!

ここで松岡がスタジオに実際の「まろりか」を持ってきましたが、まずは北野に風味だけ感じてもらったところ、「これもう、ウイスキーですよ!」との感想。

さらに「Rincha」もスタジオに持ってきましたが、おすすめの飲み方は炭酸で割ってみると良いそうです。

放送中ですので松岡に薄めに炭酸水で割ってもらい、北野が飲んでみたところ「うまっ!普通のハイボールよりもこっちの方がまろやかやわ」と絶賛。

これに対し、ITジャーナリストの井上トシユキは「ちょっと薄いわ」と、放送中であることを忘れたかのような発言し、北野から「どんだけ飲みたいねん!本番中やぞ」とツッコまれる一幕も。

次いで井上は、居酒屋のメニューとしてもイケると絶賛。

また、辻野さんのオススメはミルク割りで、Rincha1に対してミルクが2の割合が良く、これならお酒に弱い人でも飲めるとのことです。

飲み物としてのみりんも、ほうじ茶との組み合わせも想像がつかない、どんな味か興味があるという方、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2020年09月14日14時43分~抜粋

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