北野誠のズバリ

人気職業にもなったYouTuber、もう儲からなくなってきた?

子どもがなりたい職業のランキング上位となったり、人気者が続々と現れているYouTuber。

最近では有名芸能人が参入するなど、活気があるようにも感じられ、「そんなに儲かるなら、自分もYouTubeをやってみようかな?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今から参入するのは厳しそうです。

8月31日放送『北野誠のズバリ』では、「新規YouTuberの厳しい現実」というテーマで、パーソナリティの北野誠と松岡亜矢子、ITジャーナリスト・井上トシユキがトークを展開しました。

[この番組の画像一覧を見る]

儲けてるのはひと握り

YouTuberとは、動画投稿サイト『YouTube』に自分で撮った動画を公開する人のこと。

その動画を見る人が多いほど多くの広告収入が得られ、人気YouTuberだとさらにグッズ販売なども展開しています。

しかし『日刊スポーツ』の記事によりますと、再生回数10万回程度の場合だと、今や収入はせいぜい月5千円から1万円ぐらいにしかならなくなったため、YouTuberだけでは生活していけない現実があるそうです。

北野は「タレントも役者さんもYouTuberも、儲けてんのはひと握り」と語り、記事では上位3%の人が全体の再生回数の90%を占めているという統計も紹介。

井上「だから新規参入がTikTokに流れるわけですよ。僕が聞いたのは、再生回数10万回って全然ダメなんですよ。4、50万回の人でも月3万から5万しかないですって聞いたことがあるので」

前から定着している人は何度も観てもらえる一方で、今から新しく参入するのは、元々有名な人でない限り、かなり難しそうです。
 

進むYouTuberのプロ化

YouTuberの収入はどんどん減っているようですが、その理由には、YouTube側が提示している支払い条件が年々厳しくなってきていることがあるそうです。

井上「フォロワー数とか再生回数の足切りのレベルがどんどん上がっていってます。

単価自体も下がってて、例えば0.1円だったのが前は100位までだったのが、今は300位まで0.1円が続くみたいな感じで。

また守秘義務に関する契約もするらしくって、(収入に関する条件に関して)細かいことは言えないんですよって。

なのでよくわからないんですけど、とりあえず食えてないのは確かであるのと、上位3%の人はプロダクションに入ってます。だからシステムでやってる」

観る側の目も肥えてきたため、動画のレベルを上げざるを得なくなり、昔は1人でやっていたYouTuberも、今や企画を考える人、カメラで撮る人、編集する人とチームで組むようになってきていて、プロ化してきているようです。
 

有名人が参入する理由

最近、石橋貴明さんや東野幸治さんなど、かなり有名な芸能人もYouTubeに参入していますが、この流れはなぜ起きているのでしょうか。

井上「(有名YouTuberは)ネット動画芸人というカテゴリーになっちゃってるので、だから逆にテレビで活躍してきたプロの方が入りやすくなってるわけですよ。

今までだと何のフィールドかわからん、いろんな奴がいろんなことをやっててぐちゃぐちゃやったのが、最近はウケる方向がこんな感じって定まってきてるんで、プロの方が行きやすい」

迷惑行為の動画をアップしていたものも社会問題となり、飽きられてきている状態。

そうすると、一般の人と比べてやはりプロの芸能人の方が面白いということになります。

一方で、北野は芸能人のYouTube参入には別の理由もあると語ります。

北野「ウチの動画(心霊番組)もあげてるけど、違法アップロードされるから公式であげとけと。

観てる人らは『(違法な動画かどうかを認識せず)あげてもうてありがとう』って思てはんねんけど、俺らからしたら、自分らのコンテンツ勝手にあげられてんのは許されへんから。自衛ですよ」

若い人を中心に、一般の人は今やYouTubeよりもTikTokに流れている動きがあり、今後はYouTubeとTikTokに分かれていくかもしれません。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
この記事をで聴く

2020年08月31日13時14分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報