北野誠のズバリ

夏休みの「宿題代行」に非難轟々。悪いのは代行業者?それとも学校の先生?

今年も夏休みの「宿題代行」が話題となっています。
塾の夏期講習や習い事などで忙しく、学校の宿題をやる暇がないというのが、宿題代行が流行る理由のひとつであるようです。

朝の情報テレビ番組『グッとラック!』(TBS系)で、立川志らくさんが宿題代行を「こどものためじゃなくて単なる金儲けだ」と非難したことをきっかけに、ネットで炎上状態となっています。

8月24日放送の『北野誠のズバリ』では、ITジャーナリストの井上トシユキが、宿題代行と夏休みの宿題について見解を述べました。

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法で裁けないという現実

宿題代行については、2、3年前ほどからその是非が話題となっています。

『弁護士ドットコム』によると、宿題代行そのものは、私文書偽造罪や詐欺罪にあたらないため、民事刑事ともに法で裁くことはできないという結論です。

こういったこどもの宿題問題は日本だけのものなのでしょうか。

アメリカは9月から新年度がスタートするため、夏休みは学年の節目となり、宿題そのものがありません。

夏休みの日数は10週間~11週間と日本よりはるかに長いため、「何をやらせればいいのか」と逆に親が悩んでしまうといいます。
 

ハードルが低い韓国の宿題

井上の興味を引いたのは、お隣の韓国。

夏休みは5週間ほどしかありませんが、平均的な必須の宿題としては、日記と読書ノートがあります。
日記は5日~1週間分、読書ノートは本を読んで感想を書くだけで、1行でもOKなんだとか。

加えて、20~30ほど用意されている課題の中から2つを選ぶというものも。

例えば「新しいスポーツに挑戦する」「博物館、工場、商店街に行くって社会科見学をする」といった、ハードルが高くないものが用意されているのです。
 

「ロクなこどもに育たない」?

日本の夏休みの宿題として一般的なものは、ポスター作り、読書感想文のほか、地域のことについてまとめるといった課題、日記などです。

今年は特に、コロナ禍であることと、連日熱中症の警報が出ていることから、「こどもをうろうろさせて大丈夫なのか」という声も上がっています。

それでも課題を提出しなければならないということで、宿題代行を頼むという流れもあるようです。

これに対して、「ロクなこどもに育たない」「金で成績を買うような真似をしていいのか」という批判がある中、反論もあります。
 

「問題ある」が8割

ヤフーの調査では、「問題があると思う」という意見が80%、「問題ない」が17%、「その他/わからない」が3%という結果に。

「問題ない派」からは「本当にやりたいことをやるための時間を金で買ってるんだから別にいいだろう」という意見があがっています。

「問題ある派」の「こどもがズルを覚える」「こどもや家庭の信用を学校側から失う」という意見については、「だったら塾とか家庭教師もズルだからダメ。塾も家庭教師も禁止するべき」という反論が寄せられるなど、「結構おもしろい」と井上。

「実際に代行を頼んだ家庭のこどもがろくでなしで、成績が悪く素行も悪いというエビデンスはない」「現代のこどもたちは習い事や塾の夏期講習で忙しい」という意見も交わされています。
 

「休みは休ませてやりゃいいじゃん」

「夏休みは休みなんだから、休ませてやりゃいいじゃん。宿題って何のためにやらせてるのか、よくわからないところがある」と見解を述べる井上。

韓国のように、自分が興味あることを選択できるのであればまだ理解できると言います。

「読書感想文も、課題図書じゃなくて自由なもので書くのならいいと思うけど。課題図書ってだいたいおもしろくないのよね。こどもにとっては」と、読書感想文の問題点を指摘する北野誠。

井上も「なんで指定されなきゃいけないんだとずっと思ってる」と、この意見に賛成です。

「『賞をとりたければ課題図書を読んだ方がいい』と言われてしまう」と、さらなる問題点を指摘するアシスタントの松岡亜矢子
 

こどもの「やらなきゃ」に任せる

井上が2~3人のこどもに尋ねたところ、「夏休みとはいえ遊びだけでは退屈するので、多少勉強や宿題をやりたいと思うこともある」という答えが返ってきたそう。

井上は「ガチガチに強制しなくても、こどもなりに『やらなきゃ』という心は持ってます。もっと子どもの自主性に任せる方がいいのでは」と持論を展開。

「重要なのは『気づく』こと。本を読んで何に気づいたかが大切なのに、感想文を書かせたり、コンクールをちらつかせたりする。そんな宿題やめちまえ!」と語気を強めます。

「宿題やらないやつはロクなやつにならない」というのは薄っぺらい批判であり、日本の夏休みの宿題の、根本的なおかしさを議論することの方が必要であると訴える井上。

「かけ算プリントを50枚」といった苦行をこどもに強いることによって、かけ算が嫌いになってしまっては本末転倒だというのです。

「根本的なところがおかしくないかという議論に立ち戻った方がいい」と、再度主張した井上でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2020年08月24日15時26分~抜粋

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