北野誠のズバリ

真昼の怪談話…「ろくろ首」と「黒い球体」

今週『北野誠のズバリ』は真っ昼間にもかかわらず怪談ウィークです。
8月13日の放送では、怪異収集家の中山市朗さんが不思議な話を語りました。

北野誠と氏田朋子は、その静かな口調に思わず聞き入り、“その世界”に引き込まれます。
また、リスナーからの怖い話や不思議な体験も紹介されたので、その一部を紹介します。

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ろくろ首女?

体験もひとりだと錯覚かな?と片づけられがちですが、集団となると信憑性が増します。

「私の体験は心霊というか妖怪の類です。昭和52年夏休み初日。今は閉鎖になったとあるスキー場の前にある駐車場でのキャンプが小学6年生の恒例行事。こどもが夜にやることは怖い話をするに決まっています。

私の順番になり、テントの入り口にいた私は自分の体験やワイドショーで見た怖い話をしゃべっているとき、何気なく視線を感じて、雪のないゲレンデを見ると、50歳前後のご婦人が立っていました。時刻は夜の11時を過ぎ。

じっと見ていると私の視線を感じたのか、そのご婦人はにこっと笑いながら私を見ました。

するとその後、ご婦人の首がかくっと傾いて、マンガで見たろくろ首みたいに上にすーっと上っていき、さらにその首が私のテントに向かって一直線に走ってきました。

私は『これなんやー!』と。みんながそれを見て『わーっ』となってびっくりしていたら、テントの前で忽然と首もご婦人もぱっと消えました。

全員でこんなものを見たからテントの中はパニック。

あれから40年以上経過しましたが、あのご婦人の首が傾いだ後、にょろにょろっと上に動いたシーンは、今でもゾゾ毛立つほど覚えています」(Aさん)
 

ろくろ首の家系

この話に中山さんは思わず「すごい」。
北野も「話には聞いたけど、見たことはないなぁ」。

中山「空中を浮遊するろくろ首は聞いたことありますね。お祭りの帰り、こどもだったその人がおじいちゃんに手を引かれていた。と、向こうから知った顔の首だけがこっちにやってくる。
アレ?と言ったら、おじいちゃんが『見るな見るな!』。

(この人は)お前の家系はろくろ首の家系。だから寝ている間に、知らない間に顔が浮遊することがあるから気をつけやと言われて。そこから大人になっても、寝ているときに首だけどっか行ってるのと違うかと怖くて、と」

架空の存在と思っていたろくろ首が、急にリアルに感じられたのか、氏田朋子はますます「怖い」を連呼します。
 

黒い球体が…

続いて紹介されたメールには、北野が反応しました。

「あれは何だったんだろう、という体験です。食べていくのがやっとの自営業者で夫婦で深夜まで働いています。食事の準備をする時間がなく外食が多くなり、一つのお皿にハンバーグとご飯がのっているお店に行った時の話です。

しばらくすると注文した食事が運ばれました。疲れ切っていますから会話もなく黙々と食べていました。
ふと顔を見上げると、向かい側の妻がぼんやりと私の後ろを見ています。視線の動きからこちらに向かってくる何かを見ている様子。

その視線が私の右側に来た時、私もそれを確認することができました。向こう側が透けて見える40cmほどの黒っぽい球体が浮きながら、私のすぐ横を移動しているのです。

私の右を歩くほどのスピードで通り抜け、のぞき込むように妻の顔の正面へ。人違いだったのか、すぐに通路側に戻りしばらく直視。右に回っていきました。

妻は振り返ってその行方を目で追ってました。私たちのまわりのテーブルの人はだれもその黒い球体の存在に気が付いていません。
妻は『今の何、見た?』、『見た、何や』。何も考えずに集中していると違う次元のものが見えるのですかね?」(Bさん)

何しろ、今日はこんな話の連続です。怖いというより、すっと受け入れられるのが不思議です。
 

今はUFO?

この話に北野が「うちの嫁も経験ありますけどね」と体験談を語ります。

北野「うちの嫁の最初の家でお父さんと二人で縁側にいた時、急に壁から、黒い球体がすーっと出てきて、しばらく揺れてて、急に上にすーっと消えていった。

それはお父さんもじっと見てて、娘に『今のは、何やったんや』と。
小学校1年か2年の時で、うちの嫁はすごく怖い体験として覚えてて、それは何かまったくわからない」

中山さんは豊富な見聞からこう語ります。

中山「昔はそういうのを"天狗の現象"といってました。天狗は中国では流星だったんです。天狗は日本では修験道の恰好をして羽団扇を持ったものになりましたが、もともとは空を飛ぶ不可思議なものとか、あるいは人魂のことでした。

今はそれをUFOというのかなと思います。UFOは未確認飛行物体ですから。『今、飛んでたの何?』というのはUFOです。宇宙人が乗っている必要はないですから」

北野は「実家は六甲の麓で、六甲にはUFO伝説が多いので、その類かなと思っておりますけど」と、納得しているようです。

怖い話、不思議な話は、いつもは気づかない世界がすぐそこにあることを感じさせてくれる魅力がありますね。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2020年08月13日14時37分~抜粋

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