北野誠のズバリ

「青のり」から「あおのり」へ。三島食品がファンに苦渋の選択を告白

お好み焼きなどに欠かせない青のり。
『食品新聞』などの記事によると、青のり製造販売の大手「三島食品」が、原料のスジアオノリの不足を受けて、この7月から原料を別の種類に変えた別の商品を発売しています。

7月23日放送の『北野誠のズバリ』は、お休みの北野誠に代わり河原崎辰也が登場。

実は河原崎は、無類の「青のり大好き人間」。今回の三島食品の対応について、青のり好きを代表して率直に語りました。

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焼きそばより「青のり」を食べる

三島食品の「青のり」と聞いて思い浮かべるのは、伝統の青いパッケージに「青のり」の文字。

ですが、今回新しく発売となった商品は、緑のパッケージにひらがなで「あおのり」です。

違いは原料。元々のスジアオノリから、国産のウスバアオノリとヒラアオノリに変更となっています。

「青のり」と「あおのり」。色見こそほぼ同じですが、「青のり」の方が香り豊かだということです。

青のりを食べるのは「お好み焼きぐらいかな?」という氏田に対して、「僕、死ぬほど食うんですよ。青のり大好きなんですよ」と河原崎。

かける料理は焼きそば、焼うどんがメインであるものの、問題はそのかける量。

「半端じゃない。口の中がモサモサになる。歯が汚れるとか関係ないですよ、モサモサの雰囲気で食いたいっていうのが、小っちゃい頃から」

もはや焼きそばを食べるというより、「青のりを食べている」んだとか。
 

「三島の青のりファンのみなさまへ」

近年の温暖化による海水温の上昇などで、かつては年間150トン生産されていたスジアオノリが、ここ数年は50トン程度にまで大幅にダウン。2019年は10トンを割り込んでしまっていました。

今回の原料変更について、新しい「あおのり」のパッケージには「三島の青のりファンのみなさまへ」という異例のメッセージが印刷されています。

「三島食品が
品質に自信をもってお届けしてきた
すじ青のりを
伝統の青いパッケージで作る事が
できなくなりました。

国内産地での記録的な
不漁が続いた為です。

陸上養殖をふくめ
原料確保につとめていますが
しばらく時間がかかりそうです。

その間、今できる精一杯の
青のりを準備しました。

でも待っていてください。
必ず帰ってきますから。」
 

隠そうと思えば隠せるけど隠さない

この誠実なメッセージに、「熱い、熱いな、熱すぎるやろ」と思わずツッコみを入れる氏田朋子。

河原崎は「風味と味わいを一番知っている人たちが、『あれっ?これ違う』ってなった時に、正直話していないと信頼が損なわれる」と語り、「三島食品さん、素晴らしいなと思う」と、今回の勇気ある決断を称えます。

さらに河原崎はこの対応に「今の時代っぽいな」とコメント。

マイナスなことは、自ら発信した方がかえって印象は良くなるため、長い時間がかかったとしても、結果プラスに転じるだろうというのです。

新しい原料のウスバアオノリとヒラアオノリは、ポテトチップスの「のりしお」によく使われているもの。

「隠そうと思えば隠せるんですけど、隠さないところが。さらにファンになって買ってしまうな」と感動を伝える河原崎。

三島食品は、スジアオノリの陸上での養殖を目指していて、2021年中に「青のり」の出荷を再開したいとしています。

「東海3県、青のりファンの皆さま。大事な報告をさせていただきました」と、青のりファンを代表して語った河原崎でした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2020年07月23日13時11分~抜粋

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