北野誠のズバリ

この夏の猛暑は「マスク熱中症」を防ぐ呼吸法で乗り切ろう!

新型コロナウイルス感染症対策で最も使われているのが、マスク。
しかし「30℃を超えるほどの暑さでマスクを付けるのは辛い」という声も。
最近では夏用のマスクも登場していますが、日本の暑い夏をどう乗りきればよいのでしょうか。

6月5日放送の『北野誠のズバリ』では、心療内科本郷赤門前クリニックの院長で医学博士の吉田たかよし先生に、お話をうかがいました。

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「マスク熱中症」の原因

かなりの猛暑が予想されている今年の夏。

吉田先生によると「マスク熱中症」は、すでに相当数出ているとのこと。

マスクを付けることで熱中症になりやすい最大の原因は、「自分が吐いた息を吸ってしまうこと」にあります。

マスクをしていると、自分が吐いた熱い空気をかなり吸ってしまうので、熱中症になってしまうのです。

吉田先生が推奨しているのは「マスクをしていても熱中症になりにくい呼吸法」です。

マスクを付けていると呼吸数が上がります。

これは「吸うのがきついため、浅い呼吸を何度も繰り返してしまう」からです。

浅い呼吸を繰り返すと、吐いた熱い息を吸う度合いがどんどん増えてしまいます。

「マスク熱中症」を予防するには、回数は少なくてかまわないので、「深い呼吸」を行うことが大切なのです。
 

7秒で肺の息を全部吐く!

コツは「吸うのではなく吐く」。

マスクを付けている時に無理に吸おうとするとキツいため、逆に思い切り吐くことを意識します。

吉田先生が推奨するのは「7秒カウントしながら、肺の息を全部吐く」こと。

7秒息を吐いたあとは、普通に息を吸います。

「これが一番楽に深い呼吸ができる、マスクを付けた時の正しい呼吸の仕方」と吉田先生。

早速マスクを付けて実践した北野誠は「先生、ロングブレスダイエットみたいになってますよ!」と、ひとこと。

俳優の美木良介さんが独自に開発した呼吸法としておなじみの「ロングブレスダイエット」の呼吸法に、よく似ているというのです。

この北野の指摘に「あれも多分ね、この効果だと思う」と吉田先生。

「吸うのは、人体にとってすごくやりにくいんです。でも吐くのは、腹筋の力を使うことができるので、人体にとって易しく深く息を吐けるんですね」

無理に吸おうとすると横隔膜が疲れてしまい、浅い呼吸になってしまうんだそう。
 

鼻から吸う「クセ」を付ける

ここで片山淳子が「吐くときも吸う時も、基本は鼻ですか?」と吉田先生に質問をぶつけます。

吉田先生の答えは「吸う時は鼻が基本で、吐く時は鼻でも口でもいいです」。

もともと人間は鼻で吸うようにできています。

マスクがない状態で口から吸ってしまうと、空気が乾燥した状態で肺に入ってしまうのです。

マスクを付けている時も、「鼻から吸うクセ」を付けておく必要があると吉田先生。

さもないと寝ている時に口呼吸になってしまい、風邪をひきやすくなってしまうそうです。

乾いた空気がのどの奥にダイレクトに当たること、そして空気の流れが「乱流」になってしまうことで、のどの粘膜にダメージが加わってしまうんだとか。

「熱中症を防ぐ呼吸法」と「鼻から吸う意識」で、この夏の猛暑を乗り切りましょう!
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2020年06月05日13時14分~抜粋

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