北野誠のズバリ

6割が「テレワークしたい」声も、人気はもうすぐ落ちる?

新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が5月25日、すべての都道府県で解除となりました。

緊急事態宣言中に私たちの生活は大きく変わりましたが、その1つがテレワークの導入。

パソコンやインターネットを使った在宅勤務のことですが、緊急事態宣言が解除された後もこの働き方は続くのでしょうか。

『北野誠のズバリ』では、パーソナリティの北野誠と松岡亜矢子、ITジャーナリストの井上トシユキの3人で、テレワークによる働き方について語りました。

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テレワーク、実はツラい?

公益財団法人日本生産性本部の調査によりますと、新型コロナが収束してもテレワークで働きたいという回答は約6割だったそうです。

電車通勤やメイクなどから解放されるため、テレワークを続けたい人が多い一方で、井上は「僕は会社に通って自宅で仕事してっていうのをやった身からすると、単に新鮮だっただけという話だと思いますよ」と、テレワークの人気は今の間だけという見方のようです。

井上「出勤せずに家で仕事をやろうと思ったらできたこととか、帰るのにも時間がかからないですから、仕事を終えてパソコンを閉じたら、すぐにご飯に行けるという目新しさがあったというだけの話で。

こんなもん家でずっと仕事してたら、半年もしたら嫌になりますよ。会社を辞めてフリーになった時って、朝起きてご飯食べて、そのまますぐにパソコンで文章書いてメールを送ったら終わり。

それで4時ぐらいから飲みに行くって素敵やなって思ってましたけど、忙しなってきたり、大きな仕事がパタッと終わって、ずっと同じ場所にいたら、イーッってなって、『どっか行きたい!』って思いますから。

外に出て公の場所に行くぞっていう気持ちの切り替えをしとかへんかったら、毎日グダグダになりますよ」

毎朝毎晩しんどいと思っていた通勤が、実は気分転換の1つにもなっていることに気づいたという人もいるそうです。
 

むしろ外で働きたい!

ずっとテレワークで家にいたままだと逆にツラいようですが、それなら週に何日かだけテレワークだったらどうでしょうか。

井上「それやったら持つと思います。でも曜日を決めちゃうと、似たようなことになると思うので。

ところが、曜日がバラバラやったら予定が立てられなくて気持ち悪いってなるでしょうから、結果いつも通り会社に出る人は出る、家で仕事が完結できる人はずっと自宅にいるというように落ち着いていくでしょうね」

会社に行かないと仕事をした気になれないという方もいるでしょうが、別の理由でむしろ会社に行きたい人もいるようです。

北野「嫁はんから嫌な目で見られるっていう人も結構…。若い子たちは嫌な上司に会うよりは、テレワークで1人で家にいる方がええわって思う人が多くて、おっちゃんとか結婚している人は、奥さんから『アンタの昼ごはん作っとかなアカンの?』とかいうこともあるから、『嫌や~嫌や~、会社行きたい』って」
 

テレワークは普及する?

さらにテレワークのデメリットに関する意見は続きます。

井上「フリーになりたての頃って、自宅の近辺を知らなかった自分に驚いたわけですよ。平日は会社に行っちゃってますから、散歩なんかしないわけですよ。土日は洗濯とかして終わりって感じになりますから。

ちょっとぶらぶら歩くと、『こんなところに良さげな店がある』とか『こんなところにええ公園が』とか、新鮮さを感じちゃうんですよね。でもそれも最初のうちだけ!2、3回行ったら普段の風景になりますから」

そして、テレワークの問題点についても語ります。

井上「(テレワークで使うパソコンが会社支給ではない場合)もし壊れて直さなアカンってなったら、まず費用はどっち持ちやねんっていう話から始まって、どこに連絡して誰に来てもらうねんみたいな話になりますけど、会社やったら取り替えて終わりですからね。

そういう細々したトラブルが起きてくると、やっぱり会社の方がええなと思いますよ」

ただ、今回のことで必ずしもみんなで1か所に集まって仕事をする必要はないことに気づいたり、ハンコなどの旧態依然としたやり方を改善したりと、新しい働き方が模索されているのも事実で、今後も多少はテレワークへの流れが続くかもしれません。

最後に北野はテレワークについて、「(仕事とプライベートの)オンオフが付けにくいいうのは問題かなと思います」とまとめました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2020年05月25日13時14分~抜粋

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