北野誠のズバリ

観たら死ぬ!?話題の映画『アントラム』を鑑賞!

「観たら死ぬ」といわれている恐ろしい映画があります。その名も『アントラム』。
有名な日本映画『リング』には、ストーリーの中に「観たら死ぬ呪いのビデオ」が登場していますが、これはそうではありません。

観た人が次々に亡くなったという事実から「警告!この映画を観たら死にます」という、まさかのキャッチコピーがついた映画なのです。

2月22日の『北野誠のズバリサタデー』では、この映画を観てしまった工作太朗が、その恐怖を語りました。

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観客や関係者の大量死

1979年、アメリカ・カリフォルニア州で作られた映画『アントラム』。

88年に初上映したハンガリーの映画館では、上映中に建物が突然火事になり全焼し56人全員が死亡。

93年、サンフランシスコの映画館で上映したところ暴動が発生し、30人が死傷しました。

その後、映画祭に上映しようとした企画者たちも次々に死亡。

スタッフが感電死したり、通常はいないはずの海域にいたオニダルマオコゼの毒針に刺されて亡くなるなど、完全に“いわくつき”の映画となりました。
 

予告編だけで突発性難聴

世界中の配給会社が触れることを恐れて、気が付けば行方不明となっていたこのフィルム。

この幻のフィルムを奇跡的に発見したアメリカの監督とプロデューサーが、当時を知る人たちのインタビューを本編に追加して、その封印を解いたのです。

とはいえ、この2人は「死にたくない」と言って本編は観ず、映画に証言VTRをくっつけただけ。

こんないわくつきの映画を買ったのは、日本のオカルトニュースサイト『TOCANA』。

おなじみの美人編集長・角由紀子さんもやはり「自分は死にたくないから観てない」とのこと。

その上で「死ぬから観ないでください」といって、この映画を配給しているのです。

予告編だけを観た角さんは直後に突発性難聴に。

SNSでも「予告編だけでも体調が悪くなった」という声が後を絶ちません。

「この予告編はYouTubeにあがっているので、観たい人は自己責任で観ていただきたい」と工作。
 

試写会が「死者会」になる

TOCANAが全国の映画館に問い合わせたところ、「おもしろそう!上映してみようかな、死にたくないから観ないけど」という声が意外とありました。

東京都内の有名な映画館が「実際に観てから上映するかどうか決めます」と勇気ある決断をしましたが、途中で映写機が壊れるというハプニングに見舞われ、「無理無理無理!上映できない!」と断念。

最初に上映を決定した「ヒューマントラストシネマ渋谷」では、TOCANA編集部と映画館スタッフが霊能者を招いた除霊式を行いましたが、その霊能者は奇声を上げながら泡を吹いて倒れてしまい、結局除霊は失敗。

「文字通り“死者”会になる」からと試写会はやめたものの、世界中の配給会社が触れることを恐れた「映画界最大のタブー」が、40年間の時を経て日本で解禁されました。

全国の小規模な映画館を中心に29館で上映中、愛知県では名古屋栄にある「センチュリーシネマ」で来週27日(木)まで上映しています。
 

「自己責任」の強調

工作が、50席もないセンチュリーシネマを訪れたのは平日の夜20時過ぎ。

工作と恐怖の時間を共にしたのは、SNSを見てきたであろう学生らしき5~6人と、一人ずつ来ていた5人ほどのサラリーマン風の人たちです。

上映5分前にやってきたスタッフが、「もし体調悪くなったら、後ろの扉から退室してください」と何度も念押しをします。

映画の最初には「アントラムによって、いかに関係者が死んだのか」という後付けされた話が流れ、「皆さんの自己責任で見てください」という規約が流れます。

「身体がおかしくなって死亡してもこちらでは責任を負いかねます。これに同意できない場合はただちに退出してください」の文字、そしてカウントダウン。

観客たちは皆そわそわし始めますが、集団心理で誰一人出ていくことはありませんでした。
 

不協和音、呪いのサブリミナル、拷問シーン

ストーリーは、ホラータッチのドキュメンタリー。

死んでしまった愛犬の魂を弔うため、姉弟が禁断の森に入って地獄の扉を開き、悪魔に会ってしまうというありがちな話ですが、不協和音のBGMや、ふんだんに仕掛けられた図形や呪いのマークのサブリミナルで気分が悪くなると工作。

そして工作が驚いたのは、字幕があったりなかったりすること。

「多分、字幕の人も全部観てないんじゃないかな。『ここ入れて欲しいのにな』っていうところになかったり」

さらに突然、拷問シーンのような映像が挟みこまれることもあったといいます。

観終わった後には身体がずーんと重くなり、あちこちからため息がもれ聞こえたといいます。
 

死へのカウントダウンから逃れる方法

「死へのカウントダウンが始まっちゃった」と恐怖に震えた工作は、呪いを解く方法をTOCANAのHPで発見!

「飲めば死なない?オリジナルドリンク発売!呪解ソーダ400円。冥途の土産話に、ぜひお試しください!」と、「呪解ソーダ」がなんともポップに紹介されていました。

「いやいや…」といいつつも、やはり「欲しいな」と思ってしまった工作でしたが、メイン上映館の「ニューマントラストシネマ渋谷」のみの発売とのことであえなく断念。

慌てた工作が他の除霊方法を調べところ、なんと今まで見たことがある動画で呪いが解けることが判明しました。

それは、「松居一代さんの例の動画」。

霊は生命力が強いものを嫌がると知り、工作はそれから毎日松居一代さんの動画を見ているというのです。

ですが、「それはそれでホラーの動画なんで(笑)すごい重い気持ちになってる」と、残念な結果を教えてくれました。

とはいえ、「結局、何もないのが一番辛かった。」と工作。

個人としては呪われたくないが、芸人としては「なにかあってほしい」と考える、貪欲な工作でした。
(minto)

 
北野誠のズバリ
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2020年02月22日11時08分~抜粋

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