北野誠のズバリ

映画料金の1,900円は高い?業界が値上げに踏み切った理由

昨年6月、大手シネコンの一部が26年ぶりに値上げを行いました。鑑賞料金は一般で1,900円。
今やネットでいつでもどこでも手軽に映画を観られる時代に、この金額は高いのではという意見もあります。
それでも値上げに踏み切った背景は何でしょうか?

2月18日放送『北野誠のズバリ』では、情報Webサイト『ビジネス+IT』(SBクリエイティブ)の記事を元に、パーソナリティーの北野誠と佐藤実絵子、事故物件住みます芸人・松原タニシの3人でトークを繰り広げました。

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時間のわりに高い娯楽?

映画料金には前売券やレディースデーなど、さまざまな割引があるため、そのまま1,900円を払って観ていないという方も多いでしょう。

しかし、例えば小学生のこどもがいる4人家族で映画を観に行く場合、鑑賞料金にポップコーンやら飲み物やら足していくと、家族で8,000円近くかかります。
1時間半で終わる割には高い娯楽だと感じるかもしれません。

さらに佐藤は、「割引を使うのは本当に映画が好きな人、映画をよく観に行く人で、(正規料金が高いと)気軽に見に行く人が減っちゃう」と指摘します。
 

値上げせざるを得ない背景

ただ、映画館側にも値上げせざるを得ない状況があるようです。
その理由の1つが、映画の二次使用による収入が減っているためと言われています。

二次使用による収入には、映画公開後に販売するDVDや地上波で放送する際の利用料などがありますが、テレビの映画番組も減り、DVDの売上が減ってきているのが現状。

映画の興行収入のおよそ半分は配給会社、残りは映画館を経営する興行会社なのですが、配給会社の収入が減ってきているため、映画館の料金を値上げして欲しいという要望を受けているのです。
 

映画館の利益を上げるには

最近では低予算でもヒットする映画があるものの、制作費が上がっているだけでなく、シネコンなど立派な映画館が増えている中で、設備にかかる費用も膨大です。

このままだと将来は映画館が減っていくかもしれません。

そこで北野は、映画館の利益を上げる方法を語ります。

北野「ポップコーンがめちゃくちゃ儲かるんですよ。俺的に言うと、(原価率が低いから)ポップコーンとコーラとか、始めからこども料金にセットで安くするとか。

映画料金をなんやかんやというより、ポップコーンと何かを抱き合わせにするとか、飲み物と抱き合わせにしてこの料金ですよって言って、ちょっと抑えめにするとか。
抱き合わせでどれだけ儲かるかというのを映画館は考えた方がええと思うんですよ」
 

サブスクあるある

ただ、ネットの台頭により、そもそも映画館に行く人がどんどん減るのではないかという恐れもあります。

タニシ「Netflixで月額1,320円ですか」

北野「映画が観放題っていうけど、意外とそない観てないのよ。『全裸監督』が話題やからって入ったけど、辞めるタイミングが」

「いつでも利用できる」というサブスクリプションサービス(料金が固定のサービス)は、「いつか利用する」ということになってしまうのは、「サブスクあるある」かもしれません。

また、映画館で観るのは、家で観るのとは違った魅力があります。

タニシは映画館の良さとして、「集中できるっていうのと、お金を払ったことで、映画を楽しもうと自らするのに価値があるんかなと思う」とまとめました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2020年02月18日13時14分~抜粋

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