北野誠のズバリ

やる気の出ないこどもにはコレが効く!

『北野誠のズバリ』の「中高年よろず相談室」では家庭の悩みなどを解決していきます。
12月20日放送のテーマは、息子に対して「やる気を出してほしい」という46歳の女性からの相談です。

北野誠が心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生に伺いました。

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『やる気がでない』

相談の内容は次の通りです。

「現在中学2年生の息子、毎回、宿題を提出していません。テスト前でも『やる気がでない』と言って携帯ゲームばかりしています。
父親は『そのうちやる気を出すんじゃない』と言っていますが、私には息子のやる気スイッチが見つかりません。なにかいい方法はないでしょうか」(46歳・女性)

解決方法はあるのでしょうか?

将来の年収はやる気で決まる?

北野「こどもの将来に、やる気は大事ですよね」

吉田先生「脳のさまざまな機能のうちでやる気がもっとも大事だとわかってきました。
アメリカのペンシルベニア大学が、こどもの脳のいろいろな機能がおとなになった時の年収にどれだけ影響しているかを分析しました。

意外にも記憶力は5%以下で、ほとんど関係ない。
思考力が年収の15%くらいを決めていて、なんと意欲、つまりやる気は年収の35%を決めています。

頑張ると快楽ホルモンが出る人

北野「やる気のない人とある人は脳の構造が違うんですか?」

吉田先生「構造でなくて、脳の中にある"A10神経"の性質が関係します。
やる気のある人は、A10神経が快感ホルモンのドーパミンを大量に分泌することで、つらいことでも前向きな気持ちでできる。だから年収も増えます。

実は、脳の仕組みからいくと、やる気はほとんど快感から生み出されています。
よく苦しみに耐えて頑張っている人がいますが、検査すると苦しそうにみえて、実は脳の中で快感ホルモンが出ています。
つまり、頑張ることで気持ちよくなれるかどうかでやる気が決まります」

頑張ってもやる気は出ない

北野「やる気はがんばって出さないといけないのではないですか」

吉田先生「やる気は頑張って出そうと思っても出ないです。
最もよくないのは『宿題をしないと立派な大人になれないよ』という説教話です。実験すると精神論ではA10神経はピクリとも動かないです」

北野「僕らがたまに若い子にする説教話は響いてないわけですね」

吉田先生「まったく脳には影響ゼロです」

北野は「しもたー、聞いてくれてると思って調子のってたー」と痛恨の様子。

説教でやる気を出させるのは効果なしのようです。

やる気を出させることばとは?

では、どうすればいいのでしょうか?

吉田先生「むしろ想像しただけで気持ちよくなる大きな夢を見つけてあげることです。
例えば大富豪になるとか、宇宙飛行士になって火星にいくとか、大きな夢をイメージすると脳内ではA10神経が自動的にやる気を高めてくれます」

北野「こどもさんの勉強でも、大きくなったら何になりたいとか、夢を語らすような口調で接するのがいいのですか」

吉田先生「それがベストです。
そのためには親が可能性を信じてあげることが必要で、そんなの無理だと親が心の奥底で思ったら、その時点でもう効果は出ないという論文も出ています」

口先のテクニックではなく、親が心の底からこどもの可能性を信じることが大事なようです。

いい昼寝、悪い昼寝

北野「生活習慣の中でやる気を高めることはできますか?」

吉田先生「昼寝が特に重要です。やる気を高める昼寝と、やる気を奪う昼寝と両方あります。

やる気を高める昼寝は15分間の昼寝がベスト。脳の中で意欲を生み出している前頭前野の機能が急速に回復してやる気がアップします。

逆に30分以上昼寝すると、脳が完全に休むモードに切り替わって、起きた後もボケーっとして、もう3時間くらいやる気が出ない状態が続きます。

今、アメリカのエリートビジネスマンで流行しているのが、コップ一杯のコーヒーを飲んでから15分間昼寝をすること。
そうするとだいたい20分経って、起きた後、飲んだコーヒーのカフェインが脳に届き、その効果と昼寝の効果と相乗効果でやる気が倍増します。
これをコーヒーナップ(ナップは昼寝)と言います」

噛むとやる気が出る!

北野「食事でやる気を高めたりできるんですか?」

吉田先生「噛むことが重要です。何を食べてもいいからよく噛んでいただきたいです。そうすれば、脳の中でヒスタミンというホルモンが増えて、やる気を高めてくれます。ガムでもいいです。

アメリカの大学が中学2年生にガムを噛んでもらう実験をしたら、それだけで数学の成績が上がりました」

北野「噛むことで脳が刺激されるとよく言いますね」

ふとんから出たくないときは…

北野「冬場はふとんから出たくないのはどうしたらいいですか」

吉田先生「カリフォルニア大学の研究で画期的な方法が見つかりました。
朝、目が覚めたときに、起き上がらずに寝たままの状態で、身体を動かしたら脳幹網様体という部分が適度に刺激を受けて、自動的にやる気が高まるという実験データが出ています。

一番簡単なのが、手のひらをグーパーさせることです。寝そべった状態で20回グーパーさせると脳が完全に覚醒状態になってやる気が出ます。これはむちゃくちゃ効きます」

ちなみに、やる気を高めるためのいろいろな方法を紹介している吉田先生の本、『一瞬で「すぐやる人」に変わる本』(コスミック・知恵の実文庫)が発売になったそうです。

「冬休みなどこれから、こどもさんもだらだらしますから、こういう本を読むといいですね」と薦める北野でした。
(みず)
北野誠のズバリ
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2019年12月20日14時13分~抜粋

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