北野誠のズバリ

占いとは「肯定」である。「占い師のためのお悩み解決セミナー」に潜入

7月27日放送の『北野誠のズバリサタデー』、「工作太朗の工作員潜入レポート」のコーナーでは、工作太朗が「占いセミナー」への潜入レポートを行いました。

ある日、占い好きな男友達から「近々名古屋で占いセミナーがあるから、一緒に行かないか」と誘われた工作。

東京で活躍しているカリスマ占い師が参加者の悩みを解決するという内容にもかかわらず、なんと無料。

「逆にヤバいんじゃないかな、きな臭いぞ。これは行くしかない!」と、工作は参加を決意しました。

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「行くな」の暗示

場所は名古屋市の某会議室。

年齢不詳の女性たちが、50~60人ほどの長い列を作っていました。

不安な気持ちを抱えたまま友人からの連絡を待つ工作の元に、「今日風邪を引いたから行けない」という非情のLINEが到着。

「女性だらけの中に俺1人だけ!」

慌てた工作は、友人の風邪の心配をする余裕もなく「なんとか来てくれないか」と懇願しました。

しかし、スピリチュアルなことが好きな友人は「これは、『今日行くな』ということなんだろうと思う」と断言。

「何かが俺を行かせないようにしている。抗うことはできない」

なんと友人は、風邪を引いたことをなんらかのお告げであると受け取ってしまったのです。

「なんで俺が導かれなきゃいけないんだよ…」と嘆きつつも、工作は腹を決めました。
 

魔女的な女性が多い理由

一様に、まるで魔女のような衣装に身を包んでいる参加者たち。

一方の工作は、他の仕事の関係で完全に悪目立ちするスーツ姿。

完全に1人浮いた状態で居心地の悪さを感じていた工作は、手元の資料を見て驚愕します。

なんとそこには「お客様に喜ばれる占い師になる。鑑定力アップ、実践セミナー」の文字。

実はこの「占いセミナー」、正しくは「占い師のためのお悩み解決セミナー」だったのです。

ここでようやく、参加者の魔女的な雰囲気に納得した工作。

「ヤバいヤバい」と動揺する工作をよそに、セミナーがスタートしてしまいました。
 

即席「タロット占い師」

「東京で人気で、私なかなか予約がとれないんです」という優しい声のマダム。

マダム「早速なんですけど、皆さんの悩みを聞いていきますよ。そこから私が解決していきます」

声とは裏腹な、鋭い眼光にひるんだ工作。

「嘘をみすかされそうだ」と慌てて、下を向きモクモクとメモを取っていましたが、やはり目立ちすぎてしまっていました。

マダム「こんな中に1人だけ男性がいるからね。あなた、何の占いやってるの?」

頭真っ白、パニック状態の工作は、とっさに「タ、タロットしてます」。

なんと工作は「タロット占い師」として、なんとかこの場をやり過ごすことを決意したのです。
 

「『紙切り』って言ってくれよ!」

この話の流れに「『紙切り』って言ってくれよ!」と納得できない大川興業総裁・大川豊に、工作は「だって嘘に嘘を重ねなきゃいけないじゃないですか!『どんな占いやってるの?』みたいな言われたら」と、返します。

工作「『悪魔の形が出ておりますねぇ』」
北野「それあかんわ、それあかんわ」

マダムから「困ったことあったりする?」と尋ねられた工作。

なんとなくのイメージで、「悪いカードが出た場合にお客さんに伝えにくいんです」と答えました。

適当に言ったつもりが「ああーいい質問ね!」と盛り上がり、饒舌に語り始めるマダム。
 

占いとは「とにかくイエス」

マダム「そもそも、占いは皆さんどうお考えですか?占いは当てるものではなくて、安心させるものなんです」

占いとは、「私の〇〇を占ってください」「はい、これです」という一問一答ではないとマダム。

マダム「普段その人たちは、世界で否定をされまくってる。肯定されたいんです。鑑定時間の半分以上は『イエス』で答えてあげてください」

例えば、こんなやりとり。

相談者「わざわざ私のためにこんな時間をとってくれてありがとうございます」
占い師「とんでもない」

これは×。

正解は「どういたしまして」。

どんなに「小さいNO」や「謙虚なNO」であってもNG、とにかく相手を肯定し続けることが占い師にとっても正解だというのです。
 

「紙切り占い師」に前向き

工作「そういう細かいところまでイエスである程度満たせた状態で、初めて質問にしっかり答えてあげる」

厳しいことをいう場合も、前提は「肯定しながら」。

例えば、こうです。

相談者「周りの人にイライラします」
占い師「あなたは能力が高いんですね。高いがゆえに人のことが目に入っちゃって、求めすぎちゃうところがあります」

そこでタロットで悪魔や死神のカードが出た場合は、「自分を変えるチャンスだと思いますよ」と答えるべきだと教えられ、納得の工作。

北野「うーん、行けるんちゃう?」
大川「やってみたらいいじゃん!」
工作「ちょっと今のできるかな」

「紙切り占い師」に前向きになってきた工作。
 

やっぱり導かれていた?

工作「全部『死に神』出そうかな。『新しい自分になりたいんですよね』」
大川「肯定しなきゃいけないから!」

北野「やっぱり猫とか、エンジェル」
大川「肯定、肯定!」
工作「『猫が出てますね~猫飼いましょうね』」

北野「クリアファイルに入れてあげて、『はい飾っておいてください』」
大川「いいな!」
工作「いいかもしれない!これを機に僕も『紙切り占い師』やってみようかな」

「カリスマ占い師に新しい僕の道を。そうか、僕はやっぱり導かれていたんだ!よし、紙切り占い師がんばります!」

高らかにこう宣言した工作でした。

工作の肩書に、「紙切り占い師」が追加される日も近い?
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2019年07月27日11時09分~抜粋

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