北野誠のズバリ

現代女性が求めるエロスは「ティーンズラブ」に学べ!

2019年04月25日(木)

カルチャー

「ティーンズラブ」という言葉をご存知でしょうか。

ティーンズラブ(略してTL)とは、少女漫画の延長線上にある女性用のエッチな漫画のことです。

画のタッチはよくある少女漫画風、しかし中身はエロが満載。

4月23日放送の『北野誠のズバリ』では、最近スマホでこれらの広告を目にすることが増えたと感じた事故物件芸人・松原タニシが、このティーンズラブの世界を大調査しました。

そこから見えてきたものは、現代女性が求める「エロス」でした。

少女漫画風なのにエロい

女性用のエッチな漫画といえばレディースコミックが有名ですが、これは完全に「エロ」がクローズアップされたもの。

ティーンズラブは、あくまでも少女漫画風のタッチに「エロ」が入り込んでいるという違いがあります。

スマホを見ていると時折現れる、過激な漫画の広告。

しかし、その中に「女性向けの少女漫画チックだけど、内容がどうやらエロそうだぞ?」というものが増えてきており、気になっていたという松原。

いろいろと調べた結果、この女性用のエロ漫画がティーンズラブであり、これを見れば今現在、世の女性たちがどういうエロに関心があるのかがわかってきたというのです。
 

愛のある行為が絶対!

ティーンズラブの一般的な定義は、「愛のある行為」。

お互いに愛し合っているもの同士のセックス描写を漫画で見せることが基本で、ティーンズラブの中に存在するエロは、あくまでもラブストーリーの延長線上にあるものです。

エッチをする時は男性の方から。
男性の社会的スペックは今も昔も高いものが求められている。
読者の反感をかわない主人公。

これらがマストであったはずのティーンズラブの設定ですが、ここ数年でがらっと様変わりしていました。
 

AV設定の逆輸入

2016年~2017年にかけてティーンズラブ業界に起こったのは、「エロのジェンダーレス化」という劇的な変化。

今までのティーンズラブの一般的な定義を外れ、メンズ向けの内容に偏りだしてきたのです。

松原が例に挙げたのは、『アソコ洗い屋のお仕事~片想い中のアイツと女湯で~』という漫画。

北野誠と佐藤実絵子もこのわけのわからないタイトルに、思わず「なんだそれ!」と同時にツッコミを入れます。

銭湯で「アソコ洗い屋さん」という仕事を始めた大学生の男の子。
なんとそこに、男の子が想いを寄せる女子が!
女湯でその女子の身体を洗っているうちに愛が芽生え、そこからチョメチョメ…

このありえない設定が女性の読者から受け入れられるようになった事実を、「AV設定の逆輸入が始まった」と分析する松原。
 

ティーンズラブ界に激震

さらに衝撃的だったのは、2016年に大ブームを巻き起こした『漫画家とヤクザ』という作品。

主人公は地味顔で貧相な体型のBL漫画家・累ちゃん。
同級生の600万円借金のカタに、ヤクザと関係を結んでしまいます。
しかし身体を重ねていくうちに2人の中に愛が生まれて…

松原「AVじゃないですか、これもう」
北野「(笑)なんやそれ!AV以外なにものでもないぞ」

確かに、これもまさに「AV設定の逆輸入」といえます。

1巻の時点では「好き」のフレーズも出てこず、これは従来のティーンズラブの世界ではありえないことでした。

そして主人公・累ちゃんはガリガリの貧乳で、初挿入の時に手こずるという「ボーイズラブ(BL漫画)」の要素さえ入っていると指摘する松原。

今までのティーンズラブではおよそ受け入れられなかったであろう、貧乳の主人公、ヒゲ・三白眼のヤクザというまさかの設定。

この作品が人気となったことで、ティーンズラブ業界に激震が走ったそうです。
 

ラジオネームと変わらない?

これ以降、ティーンズラブの常識を打ち破るさまざまな作品が多く生み出されました。

現在最も人気のある作品は『指先から本気の熱情~チャラ男消防士はまっすぐな目で私を抱いた~』。

ますます意味不明のタイトルに、「なんですかー倒錯しすぎてますよ、タイトルが」「わかんなーい!」と混乱する北野と佐藤。

エロのジェンダーレス化が進んだ結果、2018年後期~2019年にかけて揺り戻しが起こり、ガッチリした大きな男性が相手役の漫画も流行り出してきました。

『この男、猛獣につき要注意。―危険な後輩の極上セックス―』
『俺じゃダメ…?えっちなお姉さんに遊ばれたい系男子』
『ちっぱい女子と雄っぱい男子』

これらのタイトルを聞いて、「ウチのラジオネームとあまり変わらんやん!」と気付いてしまった北野。
 

傾向と対策

「世の女性たちはこっそりスマホでね、こういったタイトルの漫画をいっぱい読んでる」と松原。

「しょうげきー!」

佐藤は未知の世界に驚きを隠せません。

ティーンズラブの傾向から、現代女性は「ストレートなエロス」を求めていることが判明しました。

女性のエロを知りたい場合は、ティーンズラブを参考にすべしというわけです。

「男性も見ていただいて、女性の傾向と対策を練っていただきたい」とまとめた松原でした。
(minto)
 
 
北野誠のズバリ
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2019年04月23日15時20分~抜粋
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