北野誠のズバリ

お酒で顔が赤くなる人、ならない人。その違いは?

2019年03月04日(月)

ライフ・ヘルスケア

お酒の席で必ず顔が赤くなってしまう人と、全く変わらない人がいます。

なぜ顔が赤くなってしまうのでしょうか。
また、なぜ赤くなる人と変わらない人がいるのでしょうか。

3月1日の『北野誠のズバリ』、「中高年よろず相談室」のコーナーでは、リスナーAさん(56歳・男性)の「アルコールを飲むと顔が真っ赤になってしまう」というお悩みを取り上げました。

循環器・心療内科・更年期が専門の医師で、中高年アドバイザーの石蔵文信先生にお話を伺います。

赤いのが悩み

「私はアルコールを飲むと、顔が真っ赤になり悩んでいます。アルコールはあまり強くないですが、毎日ビールを飲んでいます。『マコ酒RUN』(編注:北野誠とリスナーが週1回開催している飲み会)などでも、ビールやハイボールをたくさん飲んでいる誠さんやリスナーの皆さんは、顔があまり真っ赤になっていない方が多いようにみえます。

顔が赤くなる人とならない人は、何が違うのでしょうか。アルコールを飲んでも顔が真っ赤にならない方法はあるのでしょうか?」(Aさん)

「まっ、僕の場合はいっぱい飲むためにファンデーション濃く目に塗ってますからね」

参考にならないアドバイスをする北野誠を、「面倒くさいわ!」と一蹴する片山淳子。
 

親からの遺伝

アルコールは体内に入ると、「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。

「アセトアルデヒドが、お酒の悪さをする一番の原因」と石蔵先生。

アセトアルデヒドは「アセトアルデヒド脱水素酵素」によって体内で分解されて酢酸になります。

しかしこの働きが弱い場合、悪酔いをする、顔が赤くなるといった症状となってあらわれてしまうのです。

「アセトアルデヒド脱水素酵素」の働きには個人差があり、大体は両親からの遺伝で決まっています。

お酒に強い両親のこどもは、お酒に強い「活性型(N型)」。

全く飲めない両親のこどもは、「失活型(D型)」。

そして、お酒を飲める親と飲めない親のこどもは、その「中間型」になります。
 

急性アルコール中毒

「顔が真っ赤になってても、そのまま飲める人は飲める人でおるわけですね?」と確認する北野に、「これが、中間型の活性型と失活型の中間もらった人」と石蔵先生。

日本人を分類すると、5割は「飲める人」、1割は「絶対に飲めない人」、4割が「飲めるけど強くない人」。

「欧米人はほとんど100%飲める」と聞いて、「えー!」と驚く北野と片山。

急性アルコール中毒になってしまう人は、大体が「全く飲めないタイプ」。

失活型の方にアルコールを勧めることは、命にかかわる大変なことであるというわけです。
 

ソーダとジントニック

「ウチのおふくろね」と、自身の結婚式で起こった大変なできごとを思い出した北野。

北野の母は、ウェルカムドリンクで、ソーダと間違えジントニックを一気飲み!
そのまま倒れてしまったといいます。

北野「(笑)先生、あれ絶対あかんのですね、やっぱり」
石蔵先生「強くなるとかじゃなくて、ダメなんですよ、もう」

北野「アルコールを身体を入れるのがもう、無理なんでしょ」
石蔵先生「無理です」

アルコールを身体に入れること自体が無理なタイプは、絶対お酒を飲んではいけないということです。
 

自分のタイプを知るべし

顔が赤くはなるものの、お酒そのものは飲むことができるのが「中間型」。

このタイプは慣れによってお酒が飲めるようにはなります。

しかし、基本的にアセトアルデヒドという毒素の分解が遅いので、アルコールが身体の負担となってしまうのです。

顔が赤くなる人は食道がんの危険があり、お酒が飲める人はアルコール依存症の危険があります。

やはりお酒は「ほどほど」が大切。

無理にお酒に強くなろうとする必要はなく、自分のタイプを知っておくべきということでした。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2019年03月01日14時11分~抜粋
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