北野誠のズバリ

人気上昇の「ダムカレー」は本当に不謹慎なのか

全国で広がりを見せる「ダムカレー」ですが、ネット上で物議を醸しています。

ダムカレーとは、ルーを貯水池に見立てて、高く盛ったご飯でせき止めるという、ダムをモチーフにしたカレーのことですが、このカレーに対する批判記事が話題となったそうです。

2月28日放送『北野誠のズバリ』では、この話題について、北野と木曜アシスタント・氏田朋子が語ります。

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ダムカレーは不謹慎?

最近ではダムカレーに加え、さらにご飯をかなり高く盛った「ビルカレー」というのもあるそうです。

元々は過疎化に悩むダム水源地域の方々が考案したもので、少しでも町おこしにつながればという気持ちから生まれたもので、ここ数年でダムカレーを出すお店も増えているそうです。

ダムカレーの知名度が上がる中、ある土木技術者の方による「ダムカレーは不謹慎だ」という内容の記事が、建設系のネットメディアに掲載されました。

この方は災害復興工事に携わっていて、「ダムカレーは建物が崩壊する災害を連想させる。実に不快で怒りを感じる」とのこと。

この記事に対し、日本ダムカレー協会はすぐさま「ダムカレーは、地元の人が町おこしのために作ったものだ」と説明すると、記事は削除されました。
 

不謹慎かどうかの判断は?

確かに、カレーを食べる時にお米を崩してルーが流れていくというのは、崩壊ととらえられなくもないですが…。

北野「いちいち『これは不謹慎だ』とか『ダムが決壊する』とか…それ言うてたら、こどもたちが海辺で城を作って、波にさらわれていくのはどうなんやと。そんなん娯楽の範囲やんか。
それが『津波を思い出すから』とか言い出したら、もう何でもありやから。

俺らの職業もそうやけど、楽しんではる人がおったら、ちょっと嫌やなと思っても、わざわざ真正面から非難しても仕方がないんじゃないのかなって、僕は思うんですよ」

バラエティー番組やドラマ、最近では動画投稿などでも、パロディが不謹慎かどうかが問われることがあり、悪意を持って制作されているのか、意図的に不快なことをしているのか、判断が難しいところです。

ただ、今回の件は、過疎化に悩む地域が企画したものであって、全く不快にさせる意図はないように思われます。
この記事を受けて、ネットではダムカレーを擁護する意見と反対する意見がぶつかりあっています。

北野「『壊れるのはライスであって、ダムじゃない』とか、みなさんが反論を書き込んでるんですけど、"通称○○"って呼ぶことって、多々あるじゃないですか。

そんな真面目に『こんなん許されへん!』とか、たまにネットで見るんですけど、みなさんそこまで躍起にならなくても。これで人生が変わることではないと思うので、楽しく受け止めて欲しかったなと思うし」

もちろんブログやSNSでつぶやくのは自由ですし、意見を戦わせるのがネットの面白さでもありますが、そこまでムキにならなくても良いのではないかとまとめました。

そして最後に北野は、「あと、日本ダムカレー協会があるのにもビックリしました」と語ります。

ちなみに「日本ダムカレー協会」は、「全国各地で提供されているダムカレーの情報を一元化する」ことを目的としてサイトを立ち上げ、40近くの協賛店舗で運営されているそうです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2019年02月28日13時25分~抜粋

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