雪のようなフケを治したい。原因は?治療法はあるの?

北野誠のズバリ / ライフ・ヘルスケア

『北野誠のズバリ』、健康の悩み・夫婦の悩みなどを解決する「中高年よろず相談室」。

2月8日の放送では、「フケ症を治したい」という男性からのお悩みを取り上げました。

心療内科・本郷赤門前クリニックの院長で、医学博士の吉田たかよし先生が、生電話でお悩みを解決していきます。

雪のようなフケ

「中学生の頃は、校則で男子の頭は3分刈りが決まりで、退屈な授業の時に、黒い下敷きにフケをポリポリして、“フケ集め”をして遊んでいました。それは今でも変わらず、黒っぽい広告などがあれば広げて、コタツの上でポリポリとやっています。

フケ症は今でも治らず、いろんな薬用シャンプーを試しましたが、ダメでした。一度ポリポリし始めると、雪のようにフケが落ちます。黒の礼服を着る時は特に気を付けて、頭を触らないようにしています。

頭皮の治療をしなければいけないと思うのですが、どうすればいいのでしょうか」(Aさん・62歳男性)
 

頭皮の病気?

吉田先生によると、「フケは誰でも出るもの」。

フケは、頭皮の一部が細胞が古くなり新陳代謝によって壊れて剥がれ、身体の外に捨てられるものだといいます。

剥がれたものは、全身の皮膚だと"あか"であり、頭皮であれば、"フケ"であるとのこと。

最近では、あかが皮膚を守る効果が次々に見つかっているため、「お肌の洗いすぎは皮膚に良くない」と吉田先生。

「『あか取り』とかは、あんまりやらん方がええんですね」と驚く北野誠。

フケにもあかと同様に頭皮を守る効果があるので、多少フケがある方が、むしろ頭皮の健康にはいいんだそう。

「でも、フケが多すぎるとよくないのではないですか?」との北野誠の疑問に、「非常に多くなる症状は『フケ症』といって、皮膚科で治療の対象になるわけですね」と吉田先生。

Aさんの場合も恐らくここに入るのではないかといいます。

この場合は、単なる頭皮の新陳代謝だけではなく、なんらかの頭皮の病気が隠れている場合が多いんだそう。
 

頭の水虫

フケ症には、頭皮がベタベタしすぎているタイプと、カサカサ乾燥しているタイプの、正反対の2つのタイプがあります。

カサカサ乾燥は男女ともに多く、ベタベタしすぎているタイプは男性に多いという傾向があるそうです。

ベタベタタイプで特に心配なのは、頭皮が「脂漏性皮膚炎」になっている場合。

「たまに頭皮に油がすごいたまってる人がおられますけど」と、見覚えがあるという北野。

ただ油がたまっているだけではなく、油をエサにして、マラセチア菌というが繁殖してしまうんだとか。

これは、普通の最菌ではなく、真菌と呼ばれる水虫の一種と聞いて「えっ!」と驚く北野と片山淳子。

「つまり、『頭の水虫』といっていいと思いますね」

吉田先生から衝撃的な一言が飛び出しました。
 

清潔第一

この場合、フケのように見えているものは、水虫の死骸と水虫にやられた頭皮の死骸、そして油の残骸が混ざっているもの。

「正確にいうと、フケではない」と吉田先生。

治療に使うのは、足の水虫の治療薬と全く同じ「ケトコナゾール」という薬。

水虫菌を取り囲む細胞膜を作らなくさせる作用があります。

治療のために自分でできることとしては、やはり足の水虫と全く一緒で、第一に水虫菌が繁殖しないように清潔にすること。

頭の場合は、シャンプーをしっかり念入りにすることが大切です。

根本的には、水虫菌のエサとなる油の分泌を少なくなるようにしたいということが挙げられます。

北野「ということは、食生活で脂っこいものの食べ過ぎもあかんのや、これ」
吉田先生「ストレスもあるんですけど、食生活の乱れで、脂っこいものを食べ過ぎると当然頭皮の油も増えますよね」
 

リノール酸に要注意!

さらに、一見ヘルシーに感じられる植物性の油にも注意が必要だといいます。

「ラードみたいにね、動物性の油が良くないっていうのは皆さんの常識」と吉田先生。

しかし落とし穴になるのは、「コーン油や大豆油に含まれるリノール酸」。

これらは心筋梗塞を防ぐといった健康効果はあるものの、脂漏性皮膚炎を悪化させてしまうことがわかっているんだそうです。

脂漏性皮膚炎の改善に効果が見つかっているのは、ビタミンB2とB6。

ビタミンB2が多いのはレバー、そしてB6はカツオやバナナとレバー。

レバーはB2とB6の両方が入っているので、特にオススメなんだそう。
 

アトピーの可能性も

カサカサの場合は、乾燥によって頭皮の細胞が大量に壊れてしまって、それがフケになってしまいます。

冬は空気が乾燥していて、気温が低下すると頭皮の血液循環が悪くなるので、「かさかさフケ」が増えるといいます。

中でも特に心配なのは、アトピー性皮膚炎。

頭皮だけにできる場合もあるのですが、その場合は単なるフケだと誤解されて、治療が遅れてしまうことも多いんだとか。

こちらのタイプは、シャンプーをしすぎてしまうと乾燥が進んでしまいます。

フケが出てきたからといってゴシゴシ洗いすぎてしまうと、それがフケを増やす原因となってしまうというわけです。

「素人判断は危険なので、ぜひ皮膚科を受診していただきたい」と勧める吉田先生でした。
(minto)
 
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2019年02月08日14時12分~抜粋

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