教えて!ダジャレを言うのは老化なの?

北野誠のズバリ / ライフ・ヘルスケア

『北野誠のズバリ』、金曜日の「中高年よろず相談室」。

心療内科・本郷赤門前クリニックの院長・医学博士の吉田たかよし先生に、夫婦の悩み・健康の悩みについて伺います。

10/26の放送では、「ダジャレをいうのは老化なの?」というリスナーAさん(57歳・男性)からのお悩みを取りあげました。

ダジャレ好きは世界共通

Aさんの悩みはこうです。

「先日の番組でも井上トシユキさん(ITジャーナリストで、番組の月曜レギュラー)がダジャレを連発していました。私自身も最近よくダジャレを言いますが、家族には引かれています。
確かに昔はあまりダジャレを言うことはなかったのですが、最近になってダジャレがすぐに浮かんでしまうのでしゃべってしまいます。

自分としては長年生きてきて、言葉数も増えているから、『脳が賢くなったー!』と思っていましたが、『実は老化じゃないか?』という説も耳にします。果たして何が正しいのでしょか。ぜひ教えてください」(Aさん)

吉田先生によると、中年男性がダジャレを好むのはなんと世界全体の傾向。

例えばアメリカでは、「平日は疲れるよ」という意味の「Weekday is weak day.」というダジャレがあるんだとか。

欧米やアフリカ、はたまたアマゾンの奥地であっても、中年男性はダジャレを好む傾向があ確認されていて、これは脳科学の研究テーマにもなっているとのことです。
 

脳の働き方の違い

そもそもダジャレというのは、音が似ている言葉の連想で成り立っているもの。

カナダのウィンザー大学が、「ファンクショナルMRI」という装置で脳内の活動を測定したところ、おでこの部分にある前頭葉の左側の部分と、こめかみの部分にある左側の側頭葉のあたりで、刺激が前後に行ったり来たりしていることが確認されました。

左側の側頭葉は言葉の記憶が格納されている場所。
前頭葉の左側は言葉を考える場所。

その2か所の刺激の行ったり来たりでダジャレができるということです。

ここで、「ダジャレを言う女性ってあまり見たことないですよね」と素朴な疑問を持った北野誠。

吉田先生によると、男性が多いというのも世界的な傾向であるとのこと。

アメリカのペンシルバニア大学が「ファンクショナルMRI」で男女の脳の働き方を比較したところ、男性の脳は刺激が前後に伝わりやすく、女性の脳は刺激が左右に伝わりやすいというデータの差が出ました。

つまり男性は、音のつながりで連想が広がりやすいためにダジャレが出る。

女性は左の脳で言葉を考え、感情を扱う右の脳に刺激が伝わるので、感情のつながりで連想が広がるために、同じ気分の体験を思い出すといいます。

「だから昔のことをあんなに覚えているんや」と、女性の記憶力の良さに合点がいった北野。
 

女性がダジャレ嫌いなワケ

それではダジャレはなぜ、中高年になると急に言い出すようになるのでしょうか。

吉田先生によると、これも世界共通の現象であるとのこと。

30歳を超えてくると、脳内のつながりが増えてくるために連想が広がりやすくなる。
つまりこの点だけでいうと、中高年になると頭が良くなっている証拠だといえるそうです。

「嫌じゃなければ、ダジャレを考える練習はした方が頭にはいいですね」という吉田先生に、「でも、女の人ウケ悪いですよ?」と本音をぶつける北野。

吉田先生「女性は男性ほど面白くないんですよ、刺激の伝わる方向が横なんでね」

北野「そうか!だからみんなで飲んでる時に、男がダジャレ言ったら周りの男はみんな笑ってるのに、女の子が全然笑ってないのはそれなんですね」

脳の中で快感が生じる刺激のパターンが男女で異なるため、女性がダジャレをつまらなく感じるのは仕方のないことだといいます。
 

衝動を抑えられない老化

「中高年になるとダジャレが抑えられなくなるというのは、老化のひとつでもないんですか?」

この北野の質問に、「ダジャレが出すぎる場合も問題。ダジャレを言うと迷惑だという判断ができなくなっている」と吉田先生。

男性だけで盛り上がるというのはまさにこの部分で、これは老化現象といえるんだそう。

さらに心配なのは、「迷惑だと判断できても、脳の老化でダジャレをいうのが我慢できなくなってくる」ということ。

これは多くの中年男性に起きている現象で、「感情的な衝動を我慢する能力」は老化のかなり早い段階から起こる特徴なんだそう。

社会問題にもなっている「キレる老人」も、感情が抑えられないことから起こるものだといいます。

吉田先生によると、「脳の中で衝動を抑えるっていうのが一番早く老化しちゃうんで、若いころは人格者であっても、お年寄りになったら悪いことをやっちゃう。でも後から後悔される場合が多い」んだとか。

感情を抑えるのは脳の前頭葉の内側の部分ですが、そこは老化が早い部分なんだそう。
 

ダジャレの吟味

老化の場合は徐々にダジャレが増えるものの、注意が必要なのは急に増えた場合。

急に増えた場合は「双極性障害」という、昔「躁うつ病」と呼ばれていた病気の可能性も考えられるといいます。

吉田先生のクリニックでも、東京の井の頭公園のダジャレとして「それっていいのかしら?井の頭」と連発する患者さんがおり、診察してみると双極性障害だったんだそう。

ダジャレの他にも「金遣いが荒くなった」「猛スピードで運転するようになった」などの症状が現れたら、診察を受けていただきたいと吉田先生。

吉田先生いわく、脳の健康にとって最も望ましいダジャレとの付き合い方は、頭の中では次から次へといっぱい思いつくこと。

しかし、ウケないダジャレはしっかり我慢して、ウケるものだけ限定して口に出すということだといいます。

「会社で偉くなった人は周りが無理して笑ってる場合があるので、こちらも注意してもらいですね」と吉田先生。
 

大丈夫?井上トシユキ

ここまで先生のお話を伺って、「井上トシユキに結構当てはまってる」と心配する北野。

リスナーから、さらに不安が高まるこんなおたよりも寄せられました。

「ITジャーナリストの井上トシユキさん、大丈夫ですか?CBCに毒されてFacebookヤバイことになってますよ!
ダジャレだけじゃ飽き足らず下ネタ全開で、『東京の中華料理の店、珍香園をみんなで叫ぼう!』って呼びかけてますけど、大丈夫なんですか?」(Bさん)

片山「これはちょっと大丈夫じゃない!吉田先生んとこすぐ連れていかなければ!!」
北野「止められへんのちゃうか!?ひょっとしたら」

慌てる片山淳子と、諦める北野でした。
(minto)
 
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2018年10月26日14時12分~抜粋

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