ゲームのし過ぎは「ゲーム障害」という病気かも?

北野誠のズバリ / ライフ・ヘルスケア

5月12日放送『北野誠のズバリサタデー』では、「来月からゲーム依存症が病気に」という話題を取り上げました。

WHO(世界保健機関)は、来月に公表する疾病分類の改定案で、初めてゲーム依存症を「ゲーム障害」という疾患名で認定すると発表しました。

その定義は、「ゲームをする時間を自分でコントロールできず、他の関心事や日常の活動よりもゲームを選ぶほど優先度が高く、さまざまな問題が起きてもゲームを続けたり、より多くゲームをしたりする状態だということです。

今回はゲーム障害の専門外来を開設している大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学講師の片上素久先生に北野誠が伺いました。

オンラインゲームはハマりやすい!

片上先生によると、「ゲーム障害」とは、ゲームにあまりにも熱中しすぎて、生活が成り立たなくなる状態のことを指し、オンラインゲーム(ネット機能を使ったスマホゲームを含む)で起こりやすいそうです。

インターネットができる前の昔のゲームは、どこかで終わりが来て飽きることが多いのですが、オンラインゲームは終わりがないために、熱中しやすくなってしまうというわけです。

ここで北野が、病気かどうかの境目について尋ねました。

片上先生は、「学校や会社に行くという社会生活や、歯磨きやお風呂に入るなどといった日常生活が、面倒くさくなりできなくなる。重症の場合は引きこもり、社会人だと高額な課金により借金してしまう」と答えました。

次に北野は、ゲーム障害による脳への影響について尋ねました。

依存症になっている場合、学校へ行くなどのやる気の源となる神経伝達物質「ドーパミン」が、ゲームをすることでしか分泌できなくなります。

そのためにゲームを取り上げると、無気力になってしまい、引きこもりに進んでしまうのだそうです。

ゲーム依存症の原因は別の所に?

今やネットを使ったスマホゲームをするこどもはかなり多いですが、ここまで依存症になるのはどんな人なのでしょうか。

こどもの場合は学校において勉強や部活、友だち関係がうまくいかない、会社なら仕事や人間関係がうまくいかない場合にゲームに逃避してしまう。
ゲームの仲間から褒められると大切な居場所になってしまい、そのような方に起こりやすいとされているそうです。

では、依存症にならないようにするために、家族など周りの人間が予防できることはないのでしょうか。

片上先生は、中高生だと父親が働き盛りの年齢であることが多いために仕事が忙しくて家庭を顧みず、ゲームをする時間などに関する約束を母親に丸投げしてしまうことが問題だと語りました。

体力的にこどもの方が強いためにケンカをするとお母さんの方が弱く、約束が破られてしまうため、父親も間に入るべきということと、普段から良好な家族関係を気づくことが大切だということです。

実際にゲーム障害の治療でまず行われるのは、「病気についての家族の理解を促すこと」だそうです。

つい、ゲーム機を取りあげると解決できると思いがちですが、取りあげるとケンカがヒートアップしたり、無気力になってしまって引きこもりになってしまう危険があるのです。

多くは勉強やいじめなど、学校の問題が隠れていることが多いので、まずはゲームを取り上げることが解決ではないことを親が認識する必要があるとのことです。

親もゲームにハマっている?

治療にあたっては現在ゲーム障害を診ている病院はあまりないため、片上先生は、小児科や中高生が対応可能な心療内科、暴力がある場合は地域の家庭センターに相談することを勧めました。

また、ゲームをする時間などの約束は、こどもの都合によりルールがなし崩し的になっていくので、一度決めたルールはあまり触らない方が良いとのことです。

ここでITジャーナリストの井上トシユキが、「親がネットゲームや普通のゲームをよくやっていると、こどもも依存症になりやすいのではないか。親の方で気を付けないといけないことはあるか?」と尋ねました。

片上先生は「待合室で親もスマホゲームをやっていることがあり、それは私も注意させていただいています。やはり親が時間を守れないと、こどもも守れず悪循環になってしまいますので、親御さんがまずはきちんとして頂かないといけないと考えています」と答えました。

こどものゲームのし過ぎに悩んでいる方は、一度自分自身がスマホなどの依存症になっていないか、思い返してみてはいかがでしょうか。
(岡本)
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2018年05月12日09時44分~抜粋

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