「貧血」ならぬ「多血」の症状って何?

北野誠のズバリ / ライフ・ヘルスケア

「貧血」ならぬ「多血」という現象をご存知でしょうか?

「先日、単身赴任をしている32歳の長男が、会社の健康診断で『多血』と診断され、要精密検査との検査結果をもらってきました。初めて聞いた言葉なので、いろいろとわからないことだらけです。教えてください」という、女性からのお悩が寄せられました。

そこで4月25日放送の『北野誠のズバリ』では、医師で中高年アドバイザーの石蔵文信先生に、この「多血」について伺いました。

「多血」は赤血球が多い状態のこと

北野も聞いたことがないという「多血」という言葉。

「貧血は朝礼などで気分が悪くなって倒れることで聞いたことがあり、血液の何かが足りないので良くなさそう」という漠然としたイメージを持ち、逆に多ければ問題がないのではないか、と考える方も多いのではないでしょうか。

まずは「多血」とはどんな状態なのかについて、聞いてみました。

石蔵先生は「多血」の現象について「医学的には、血液の中の赤血球が多くなった現象です。1,000分の1ccの血液の中に、男性は420~550万個、女性は390~480万個赤血球があるんですけど、これが約1.2倍多くなった時を言います」と解説しました。

次に、どんな時に多血の現象が起きてしまうのでしょうか。

一番多いのは、血液中の水分である血しょうが、汗や尿が出過ぎて相対的に血球が多くなる場合で、他にもタバコを吸っている場合は肺の中が酸欠状態になるので、赤血球を増やそうとするために喫煙者は多血になりやすい、ストレスが続いている方もなりやすいとのことです。

赤血球が多ければ多いほど良いというわけではないですね。

別の病気の原因となる恐れも

タバコによる酸欠で赤血球が増えるということですが、マラソンランナーも高地トレーニングといって標高が高い所で練習をすることで酸欠状態に慣れていき、血液を増やしていますが、その状態も「多血」と言えそうです。

腎臓から血液を作る成分はエリスロポエチンというもので、これを直接打つと簡単に血が濃くなるのですが、ドーピングと判定されてしまいます。

多血は運動選手には有利のように見えますが、一方で脳卒中や心筋梗塞になりやすく、注意が必要です。

また、多血と診断された場合は、一般的には血液内科という所で診てもらった方が良いとのことです。

ただ、若い方でよく運動されている方や、検査した時期にあまり水分を取っていない方は、赤血球が多いと診断されても比較的気にする必要はありません。

しかし、白血球が増える白血病などと同様に、骨髄の異常により赤血球が多いと、深刻な病気と思われますので、診断が必要です。

最後に、多血症にならないように気を付けることについて聞いてみました。

石蔵先生は「定期的に献血すると、血液に関する検査も行われるので二重の意味で良い。後は日常生活としては水分を積極的に取る、汗をかいたらミネラルの入った水分を取るのが良い」とまとめました。
(岡本)

※毎週水曜日の『北野誠のズバリ』「ドクター石蔵の中高年よろず相談室」では、循環器・心療内科・更年期が専門の医師で中高年アドバイザーの石蔵文信先生に、健康の悩みや夫婦の悩みなどを伺っています。
 
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2018年04月25日14時12分~抜粋

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