北野誠のズバリ

目指せコンプリート!人気沸騰中の「城御朱印帳」

4/23放送の『北野誠のズバリ』「地元に聞いちゃうぞ」のコーナーで、月曜アシスタントの松岡亜矢子が取り上げたのは、岐阜県郡上市にある郡上八幡城の「城御朱印」について。

現在、登城記念として「城御朱印」を発行するお城が増えています。

これは、神社仏閣でブームとなっている「御朱印帳」をお城に取り入れたもので、「来城記念証」または「登閣記念符」という名称で呼ばれているところもあります。

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広がる「城御朱印」

「城御朱印」の始まりは長野県松本市の国宝・松本城や、会津若松の鶴ヶ城。

郡上八幡城が「城御朱印」を開始したのは2年前ですが、その頃から各地のお城で城御朱印を始めるところが増えました。

東海地方では岐阜城、大垣城、名古屋城、伊賀上野城、彦根城でも取り扱いを開始しています。
この「城御朱印」について、郡上八幡産業振興公社の小木曽匡さんにお話を伺いました。

お城見学のお土産に

一般的な御朱印は中央にご本尊・お堂・神社の名前がありますが、その部分に「郡上八幡城」と書かれており、来城した日にちやお城の角印を押してもらえます。

小木曽さんによると、お城ならではの特徴としては「城主の家紋」や「花押」がデザインに反映されるため、お城ならではの歴史や地域制が表現できるんだそう。

「言うてみたら、水戸光圀公の葵の御紋みたいなもんやね」と北野誠。

郡上八幡城はこれまで遠藤家・稲葉家・井上家・金森家・青山家の5つの家が城主になっているため、それら5つの印と、さらに郡上八幡城の別名「積翠城(せきすいじょう)」の角印、計6つの印が押されます。

このように、城御朱印を通して歴史的な背景を学べるところもポイントであるとのこと。

発行料はだいたい300円前後とお手ごろで、新たなお城見学のお土産として好評なんだそう。

初年度(2016年度)の発行数は4,000枚。
去年は口コミで広がり9,000枚と倍以上に伸びました。

新しいお城巡りの目的とリピーターの獲得、そして御朱印をコンプリートしたいという欲求を満たしてくれます。

熊本城への義援金

収益をお城の修繕や整備の資金にしたいということで2016年4月に開始された郡上八幡城の「城御朱印」。

ですが、発行が開始されてから2週間経った頃、収益の使い道の目的を大きく変える出来事が起こりました。

「4/14に熊本地震が発生しまして、皆さんもニュースでご覧になられたと思いますけれども、名城である熊本城さんが被害を受けられた。その後にお城同士の支援ができないかという中で、まだ始めたばかりでどれだけ発行が出るかわからない城御朱印ですけれども、収益を熊本城さんに寄附をしようという話が出まして、支援金に回させていただいております」と小木曽さん。

初年度は発行料130万円の全額を支援金として、実際に熊本まで届けに行かれたんだそうです。

昨年度は発行料の一部という形ではあるものの、100万円以上の寄付ができました。

現在の熊本城は、天守閣を中心にシャチホコが作られるようになっていたそうですが、石垣は全く手つかずの状態。

まだまだ多くの資金を必要とするため、少しでも助けになればという気持ちでいるという小木曽さん。

郡上八幡城のこの働きに続いて、岐阜城・大垣城も城御朱印の収益を義援金にしているということで、どんどん輪が広がっています。

小さな額が大きな支援に

「郡上八幡城というある意味小さなお城なんですけれども、5年・10年と続けることで、やはり小さなお城からでも大きな支援ができるという可能性を秘めてますので、それが2つのお城、3つのお城と増えてくると、さらにそれが何倍にも膨れ上がる可能性があります。
そういった意味では継続だけではなく、ある意味各地のお城の連携が可能ではないのかと感じてますけれども」と小木曽さん。

小さな額でも大きな支援につながる可能性がある「城御朱印帳」。

参加してくれるお城がもっと増えて、お城巡りがさらに楽しくなることを願っているというお話でした。

「考えてみればこの地方だけやなくて、姫路城とか大阪城とかね、いっぱいあるから。そう考えて合わせていくとおもしろいですよね、連携プレー取ったらね」と、大賛成の北野。

「ぜひね、郡上八幡、こちらもすごく新緑がいい地域ですので。遊びに行っていただいて、ゴールデンウィーク、お城見学をして、城御朱印ももらっていただけたらなと思っております」と、まとめた松岡でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2018年04月23日14時44分~抜粋

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