北野誠のズバリ

運動するこどもは学力が上がるって本当?

3/16放送の『北野誠のズバリ』では『東洋経済オンライン』の記事から、「運動するこどもは学力が上がる?」というテーマを取り上げました。

スウェーデンの研究チームの調査によると、体育を週2回こなすクラスと毎日体育をするクラスとを比べると、毎日体育をしているクラスの方が、算数・国語・英語の成績が明らかに優秀という結果が出ました。

またアメリカの研究チームの調査では、心肺機能・筋力・敏捷性を測ったところ、体力ある生徒の方が算数と読解のテストで高得点という結果が出ています。

これは記憶中枢をつかさどる脳の海馬が、運動によって刺激を受けるからなんだそうです。

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英語は気合


2020年、小学校3年生の授業に「外国語活動」という科目が導入され、英語は小学校5年生から正式科目になるなど、さまざまな教育改革が予定されています。

「国際化を睨んでということなんでしょうけど、身につくんでしょうかねぇ」と訝しげな北野誠。

北野いわく「英語は気合」。

「千原のお兄ちゃん(千原せいじ)みたいに気合や。人間、意志を通じさそう思たらなんとかなるとか思てるとね。せいじみたいな考え方してるヤツの方が面白いですけどね」

学力ではなく、「人間力」のある人物の方が魅力的であると語ります。

「今やね、英語を操れるタレントの第一人者いうたら出川(哲郎)ですからね」と、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でおなじみの“出川イングリッシュ”についても言及する北野。

片山「でもちゃんとなんとかね、目的地にたどり着いて」
北野「あれ見てると、人間はコミュニケーション能力と語学力は全然違うねんなと。思ってみたりもするんですが」

確かに、わずかな英単語だけで意思を通じさせる出川さんのチャレンジ精神とコミュニケーション能力には、感動すら覚えます。

「体育」と「算国英」の関係


スウェーデンのある町で、通常通り体育を週2回行ったクラスと、毎日行ったクラスとを対象に研究が行われました。

体育の授業回数以外の条件は全く同じだったにもかかわらず、算数・国語・英語において成績が明らかに優秀だったのは、毎日体育を行ったクラスの方。

しかもその効果は、その後何年も続くことが確認されたといいます。

アメリカの研究チームでも、小学校3年生と5年生合わせて250人規模の調査で同様の結果を得ました。

さらに驚いたことに、体重が重ければ重いほど、試験の得点も低い傾向にあるということが判明したのです。

運動によって影響を受けやすいのが、人間の脳にある記憶中枢である海馬。

この海馬は、運動によって成長することが確認されています。

10歳児の脳をMRIでスキャンしたところ、体力のあるこどもは海馬、つまり記憶をつかさどる部分が大きいことがわかりました。

身体を動かした直後に物事に集中できる時間が長くなることも立証済みで、記憶力と集中力の向上というこの2つの効果によって、より多くの学習内容を脳に定着させられるということなのです。

歩いてストレスを軽減


それでは実際、最低どれくらいの運動をすれば良いのでしょうか。

このことに関しても多くの調査が行われており、20分ほどの運動で9歳児の読解力が格段に上がった、また10代のこども達が12分ほど軽く走っただけで集中力が高い状態が続き、読解力も向上した、というデータもあります。

学力を伸ばすのに重要なのは歩くこと。

「歳とってね、認知症予防に歩けって言われますけど。歩くことは脳に刺激を与えるっていうことなんですが」と北野。

毎日たくさん動き回って歩いたこどものストレスホルモンの濃度は、歩くことが少ないこどもよりもずっと低いんだそう。

これはまさに「よく遊び、よく学べ」と北野。

「よく遊び、よく学べ」


「公園でゲームしてるのは意味がない。学校のグラウンドで、懐かしい缶ケリをしてみるとか」と、昔ながらの遊びを推奨しますが、現代ではそれも難しいことに気づきます。

北野「缶ケリできる公園なかなかないもんな。隠れるところなないもんな、今」
片山「木がちょっとある公園とかだったらね、まだ隠れるところもありますけど」
北野「木の上に登ってもね、(間)寛平さんみたいに落ちてくることもあるからね」
片山「あかん、危ない!ケガしたらあかん」

「小学校の子なんかは、よく運動させておくのが1つのポイントやねんね」と語る北野に、「今ね、話を聞いて、なるほど!家の息子にも当てはまるなって思ったんですよ」と片山。

遊びに行く前に宿題をやらせる時よりも、遊んで汗をかいて帰ってきた時の方が確かに集中しているといいます。

片山「先にやらそうとするとダラダラダラダラしてみたりとか」
北野「ちょっとゲームやりたい、とか言い出してみたりとか」
片山「おやつ食べたいとか。全然、字も汚ーく泳いでるし。でも汗かいて帰ってきたら、結構やってる。だからビックリするんですよ」

なんと研究データ通りのことが、片山家ですでに実証されていました。
実際、片山のように思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。

良く遊び、良く学べ。

古くから言い伝えられてきたこの言葉が、科学的に証明され始めたようです。
(minto)
北野誠のズバリ
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2018年03月16日13時14分~抜粋

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