北野誠のズバリ

かゆみとも違う、足に不快感があって眠れない…むずむず病って何?

『北野誠のズバリ』の毎週水曜は「ドクター石蔵の中高年よろず相談室」。
循環器・心療内科・更年期が専門の医師で中高年アドバイザーの石蔵文信先生に、健康の悩みや夫婦の悩みなどを伺っています。

3月14日の放送では「なかなか寝付けないむずむず症"って何?」という47歳女性からの相談を取りあげました。
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不快感から不眠症・うつになることも

「昨年末あたりから夜寝る時に身体がむずむずして、なかなか寝付けません。最近は(症状が)ひどくなり、やっと寝られても1時間おきに目が覚めて、むずむずとの戦いです。また、同居人のいびきもあり、寝られたものではありません。
これって、むずむず症というものでしょうか。改善の方法はありますか?」(Aさん)

乾燥肌のかゆみとは異なる症状のようですが、まず、医学界では病気として認識されている症状なのでしょうか。

正式には「むずむず脚症候群」、英語では「レストレス・レッグス・シンドローム」と呼ばれており、じっとしていられないという意味だそうです。

不快な四肢の感覚があり、無性に動かしたくなるそうで、静かにしている時に発症しやすく、足を動かしていると症状が治まることが多いそうです。

一般的に夕方に症状が出やすいのですが、その原因はよくわからず、放っておくと不眠症かうつになる場合もあります。

あまり耳なじみのない病名ですが、ここで北野が「いつ頃から言われ出した病気なんですか?」と尋ねました。

石蔵先生は、「専門家の間では2、30年前から言われていたが、珍しい病気のため、一般的には10年ほど前から言われるようになった」と答えました。

なりやすいタイプは?治療法は?

「むずむず脚症候群」になりやすいタイプというのはあるんしょうか?

「患者は女性が男性の1.5倍で、不眠症の1割がこの症状を持っていると言われ、鉄分が欠乏している方や腎臓が悪い方、パーキンソン病の方はなりやすいとも言われています。
また、遺伝的な要因、脳の中の鉄分や伝達物質が足りないからとも言われています」と答える石蔵先生。

最も気になるのは、この症状が治る方法があるのか?ということですね。

「薬はあるんですか?」という質問に対しては、「最近は薬ができていますが、まず治療としては日常生活の見直しが必要で、アルコールやタバコは症状を悪化させるので控え、適当な運動やリラクゼーションをするのが良いと言われています」、さらに「治らなければ、お医者さんに相談していただいても良いですね」とも答えました。

病院に行くなら何科?

では、病院に行くとすれば、何科に行けば良いのでしょうか。

石蔵先生は、「難しいですが、睡眠外来がある病院なら、割と対応していただける」と答えましたが、現在これが原因でうつになっているという方は、精神的な薬が余計にマイナスに働くこともあるので、そちらの調整も必要だということです。

この相談で思い出したのか、北野も40代半ばぐらいに同じ症状があったそうで、かゆいのとは違い、ふくらはぎの裏側を蟻が上がってきそうな感触があったそうです。

最後に北野は医者ではない立場として、「横にいる同居人が嫌なんじゃないかと思いますけど」とアドバイスしていました。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2018年03月14日14時12分~抜粋

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