3/6放送の『北野誠のズバリ』、「3時にズバリ」のコーナーで松原タニシが取り上げたのは、最近にわかに盛り上がりを見せているという「アニソンDJイベント」について。
「アニソンクラブイベント」略して「アニクラ」とも呼ばれており、DJの機材でアニメソングばかりを流すというイベントのこと。
その名の通り、クラブイベントのアニソン版なんだとか。
この「アニソンDJイベント」について、松原が語ります。
女子大小路の薬膳barでアニオタたちがDJやるってよ。
「今期なに見てます?」
「ちょっと怖い」「ナンパされる」など、マイナスイメージを持つ人もいるクラブ。
「酒井直斗君はそのまんまですね。クラブに行くとちょっとハッチャけた男たちが…。俺はその中に入れない」と、気弱な酒井を茶化す北野誠。
「酒井君が嫌がりそうな場所でしょ。でもあの子オタクじゃないですか。そんな酒井直斗君みたいなオタクがハッチャけていい場所!それがアニクラ、アニソンクラブイベントなんですよね」と断言する松原。
松原によると、そこに集まる人間はほぼなんらかのオタク。
つまり初対面の会話は「アニメとか見てます?」という導入部分は必要なく、ズバリ「今期なに見てます?」から入れるとのこと。
「アニメ見てること前提や!当たり前やね、なるほど」と、納得の北野。
オタクたちの居場所
大学院でアニクラシーン・アニソンDJイベントについて研究し修士論文を執筆した、あさのあっぴーさんのコラムによると、もともと90年代を中心に盛り上がりを見せていた『beatmania(ビートマニア)』などの音楽ゲームやコスプレダンスパーティのファンが開催していたクラブイベント。
2000年代半ばから後半にかけて、この流れがアニメソングにも広がり、クラブミュージックにどんどん浸食してきたことがアニクラが増えてきた背景にあるといいます。
その人気の秘密は、アニメソングを大音量で聴くことができること。
仲間たちとお酒を飲みながらアニメの話をしたりと、大人の楽しみも味わえるということ。
従来のクラブという枠組みから外れ、「コール」と呼ばれる掛け声を曲に合わせて行ったり、「オタ芸」を踊ったりなど、オタクたちの居場所として確保されていっているということにあるそう。
滋賀発祥・ナマステスネーク
アニソンアーティストたちのライブイベント自体が少ない仙台・福井・滋賀などの地方でも、アニメ好きが集まってアニメソングを流すだけのクラブイベントに人々が集まっているといいます。
そんな中、大流行しているのが「ナマステスネーク」という"オタ芸"。
アニソンシンガーLiSAさんの「Rising Hope」という楽曲(アニメ『魔法科高校の劣等生』のオープニングソング)に合わせて胸の前で手を合わせたり、インドダンスのように手を左右に動かしたり、涅槃仏のように横になったりしつつ踊るというかなり激しいダンスです。
大人数で行うナマステスネークはまさに圧巻!
滋賀のアニクライベント発祥だというこのナマステスネークの動画がTwitterで爆発的に広まり、「アニクラではナマステスネークをしなきゃ」という流れが生まれたんだそう。
名古屋で話題のアニクラ
名古屋のアニクラを探していた松原が気になった場所が、女子大小路にある「薬膳bar SAKAE」。
養命酒的な味のカクテルなどを出すオシャレなこのバーのマスターが、自分でもDJを行うほどの音楽好き。
DJをやりたいけれどもやり方がわからないというオタクたちに、マスターがDJのワークショップを月1で行っているため、このバーに集まるオタクたちのDJ能力がどんどん向上しているといいます。
「この素晴らしい世界に祝福を!」などのアニクラを週1のペースで開催しており、ちょうどこの日は「アニロック!!」の日。
お客さんがこれはロック!と思えば○の札を、これはロックではないと思えば×の札を上げてDJ交代、という画期的なジャッジシステムが採用されているそう。
このように、全国的に熱い盛り上がりを見せているアニクラシーン。
「興味ある方ぜひとも一度足を運んでみていただければ」と、おすすめする松原でした。
(minto)
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