1月17日放送『北野誠のズバリ』、水曜コーナーの「ドクター石蔵の中高年よろず相談室」では、健康の悩みや夫婦の悩みなどを、循環器・心療内科・更年期が専門の医師で、中高年アドバイザーの石蔵文信先生に北野誠と大橋麻美子が伺っています。
今日は中高年夫婦の妻なら思い当たる人が多いかもしれない、こんなお悩みが取り上げられました。
「夫があまり話を聞いてくれない」と悩むあなたにズバリ解決!
旦那が私の話を聞いてくれない!
「少し年下で40代後半の旦那。仕事から帰ってくると自分のしたい話だけして、私の話は聞く気ゼロ。食べて飲んで、夜8時には自分の部屋に行ってしまいます。
たとえケンカしても向き合いもせず、私はほったらかし。そのくせ、時々『浮気してるんじゃないか』と私を疑い、否定しても信じてもらえません。
こんな面倒な旦那の心情が分かりませんし、どう対処すればよいのでしょうか」(Aさん)
「こっちは話を聞いてるのに、逆にこちらがしゃべると話を聞いてくれない」と思い、イライラすることはありますね。
石蔵先生「夫婦にとってコミュニケーションは絶対必要ですが、男性は自分の手柄話はするけど、人の話を聞くのは下手なんですよ」
北野「それはよく分かります!男は『俺って素敵だろう』話はしますけど、男どうしでも人の話を聞くのは下手ですもんね」
石蔵先生「男性は1日約6,000語以上話すとストレスが溜まらないのですけど、女性は20,000語必要と言われています。これだけ違うと、ほとんどの主婦の方が『旦那が話を聞いてくれない』というのが一番の悩みでしょう」
女性は男性の3倍以上必要!それなら夫は聞く量が1/3以下になっても仕方がないような気がしてきました……。
妻の話を聞く時に取るべき態度とは?
それでは、夫が話を聞くには、そして妻側が話をするためには、どのように対処すれば良いのでしょうか。
石蔵先生「対処法は、『まずあきらめてください』と言ってます。ただ、しゃべらないとストレスが溜まるので、女性の友達を作る。作れない場合は旦那に『聞いてるフリをしなさい』と言ってます。
フリというのは、話の内容に対して真剣に解決方法を考えるとしんどくなるでしょ。解決方法を考えるとおかしくなるので、考えない!」
北野「女の人も『別に解決方法を見つけるために喋ってるんじゃない』って、よく聞きますよね」
大橋「男性に答えを求めてない、『話を聞いてよ』と思う。ただ、聞いているふりの態度も露骨だとイラっとしますね」
受ける側の難易度が、ちょっと高くなってきました。
石蔵先生「関心のない言葉の返事はダメで、これは『必殺オウム返し法』で。『○○でモメたのよと言われたら』、『○○でモメたのか』と返す。『それは大変やったな』、『辛かったな』と付け加えると上出来!」
北野「これでだいたい何分ぐらいやったら良いですか?」
石蔵先生「10~15分で10,000語ぐらいになりますので、ストレスが半分取れますから」
会話のネタに困るなら○○がおススメ
返答の仕方を学びましたので、次は会話のネタ探しです。
北野「子供が大きくなると話題が無くなるとよく言いますけど、会話の糸口はどうしたら?」
石蔵先生「前から料理をした方が良いと言ってますけど、料理をすると『これどうさばいたら良いのか、味付けは』などと、自然と台所で話をするんです。一歩引いて教えを乞うという態度で」
大橋「材料を買い過ぎたりしたら、またイラっとするんですけど」
買い物に慣れないと、食材の量や種類が多かったり、やたら高級な物を買ってきたりと、ムダ遣いに腹が立つ危険があるので、ここは大目に見てということでしょうか……。
結局、女性どうしで話すのが一番!
あらためて、相談者さんの話に戻ります。
北野「この相談者さんは、旦那さんがほったらかしにしていて、会話も楽しくないと思っておられるようですが。仲の良い友達を見つけて話すのが一番ですね」
大橋「旦那さんに期待するのは仕方がないと決めた方が楽にはなりますね。(夫婦の)溝も深まりますけど」
石蔵先生「溝が深まりますので、旦那さんには『なるべく聞くふりをしてください』とアドバイスしています」
北野「女性がしゃべりたいということに対して旦那の理解がなかったら、女友達に電話で10~20分話すのでも良いですね。外で15,000語ぐらいしゃべって、家は5,000語程度に留めるのが良いかもしれませんね」
最後に石蔵先生は、「(旦那が話を聞くことに対する)あきらめからスタートした方が良いですね」とまとめました。
(岡本)
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