北野誠のズバリ

40歳過ぎて痰の切れが悪くなってきた。そんな、あなたにアドバイス

『北野誠のズバリ』、「ドクター石蔵の中高年の中高年よろず相談室」は毎週、健康の悩み、夫婦の悩みなどを、循環器、心療内科、更年期が専門の医師で、中高年アドバイザーの石蔵文信先生が解決します。

11月22日は痰の悩み。北野誠の代打の戸井康成。アシスタントの大橋麻美子も話に参加します。

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40過ぎて痰が絡みやすい


リスナーAさんからの悩みです。

「40代になってから、痰の切れが悪くなってきました。粘度も強いです。痰の色は緑色の時もあります。どうすれば痰を出にくくできるのでしょうか?」

「これありますよ。エヘン、エヘンってやっても一回で切れないからね。俺なんか、朝、洗面所で何回もエヘン、ゲホーってやって、その声で家族が起きてくるみたいなね」と戸井康成。
それを受けて、大橋麻美子「オジイにありがちですよ」。

歳を取ると痰が絡みやすくなるものなんでしょうか?

「空気から吸い込まれたばい菌とかゴミとか、肺の中にいっぱい入ってるわけです。それを、繊毛という細かい毛が、粘液として肺から押し出したものが痰です」

通常は一日でだいたい100㏄~200㏄の痰ができるとのだそうです。

「でも、若い時は、知らん間に飲み込んでるかどうかで、痰としてあまり認識しないんですよね。年を取ってくると繊毛とかのお掃除機能が落ちてくるので痰が絡みやすくなります」と石蔵文信先生。
でも40はちょっと早いかも、ということでした。

痰の出方に男女差はあるんですか?


「そんなにないですけども、どちらかと言うと男性がタバコを吸ったり、いろんな空気の悪いところに行くことが多いので、男性の方が痰が絡みやすいかもしれませんね」

戸井「女性が、あんまり、ゲホゲホやってるところは見かけないですね」
大橋「したくても、人前ではできません」

喫煙者はこんなことも


痰が絡みやすくなることで病気の可能性もあるわけでしょうか?

「もちろん口から肺までの呼吸器系の病気になる可能性はあります。一番わかりやすいのはタバコです。タバコの煙は全部ゴミですから」

あれが肺に入るわけですもんね。

「タバコを吸う人は、それを、どんどん出していくので痰が絡みやすい。それから肺もやられて、慢性気管支炎と肺気腫になると肺に袋みたいなものができて、そこに膿が溜まりやすくなるんですね。
だから感染をおこしやすいです。例えば、色のついてない白っぽい痰だと正常か優良性のもの。黄色いと細菌感染です。緑になると緑膿菌とか、ちょっと特殊な菌が感染している可能性があります」

色付きの痰に注意


リスナーAさんは、色が緑っぽい時もあるそうです。

「ひょっとしたら、緑膿菌かもしれません。感染力は弱いんですけども、免疫が落ちてくると大変なことになります。
痰を調べてもらうのは簡単なので、呼吸器科に行かれた方が良いかもしれませんね」

このようにアドバイスする石蔵先生。
また黄色など、色がついていたら細菌系の感染を疑った方が良いそうです。

「こどもの鼻水も色が付くと、ちょっと病気だよって言いますしね」と大橋。

「血が混じると、今度は、結核とか癌を疑ってみないといかんので。血が混ざってくるとヤバいですから、早めに受診してください」

痰は抑えずに出す


痰を抑える方法はあるんですか?

「痰と言うのは邪魔なものを出してくれるわけですから、原則、抑えない方が良いです。咳がひどすぎるというなら、少々咳止めを飲んだ方が良いですけど、原則は抑えない。
たくさん咳止めを飲む方がいるんですが、これも中枢系に結構、影響するので、危険です」

咳止めと言えばコデイン。コデインは中枢系に作用する薬です。海外旅行で風邪を引いた場合、早く治したくて多めに飲みがちです。薬の飲み方には注意しましょう。

存在しない痰を感じることも


「もう一つ、原因はストレスから、喉がイガイガと感じる方が結構います。喉の奥に何かがへばりついたようだと言われて、耳鼻科とか呼吸器科へ行っても何もないですよ、って言われる方がいます」

そういうのはストレスだそうです。喉の奥にイガイガ感があって、痰が絡んでいる感じなんだけど、痰はそれほど出ません。もちろん黄色い痰が出ることもないそうです。
実際はないんだけど、痰が絡んでいる気がする。ストレスは厄介です。

最後にこの質問。
「痰を出したはいいが、吐き出す場所がなかったりして、ごっくんしちゃっても大丈夫?」

「胃に入れば、胃酸はかなり強い酸ですから、やっつけます。でも、ごっくんするより出した方が良いですね」と言う石蔵文信先生でした。 
(尾関)
北野誠のズバリ
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2017年11月22日14時13分~抜粋

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