北野誠のズバリ

夏はやっぱり怪談…山の頂上近くにある謎の建物

夏と言えば、やっぱり怪談の季節ですね。『北野誠のズバリ』では、季節に関係なく怖い話が出てきますが……

今回は怪談の中でも、関西に実在する謎の建物について取り上げました。

北野とも何度か怪談のイベントで共演していて、『怪談狩り』(角川ホラー文庫)の著者でもあるオカルト研究家の中山市朗さんに伺いました。

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山の頂上近くに大きな牧場を発見


最近、中山さんが刊行された『怪談狩り』では、建物に関する話が集まっているのですが、北野は「なぜ、建物にこだわったのか」と質問したところ、中山さんは、「怪談なので怖がらせたいが、家は引っ越しづらいなど逃げ場所がない(ので、より怖さが増すため)」と答えられました。

さらに「幽霊が出る家にあえて住む人もいる」と語られましたが、それはまさに、番組レギュラーの事故物件住みます芸人・松原タニシのことですね。

中でも関西に実在する「山の牧場」と呼ばれる建物はいまだに謎が残っているとのことです。

今から30年以上前、中山さんが大学4回生の時、卒業制作のために映画のロケで山へ出かけたところ、頂上近くにある牧場に偶然、不思議な建物を見つけました。
当時すでに使われていないような無人の牧場があり、かつて創業したという形跡もないようでした。

山に登る時、車が1台通るのがギリギリなぐらい道が細く、対向車が来ると困るのでそのまま登り続けると、大きく立派な牛舎が見えたのだそうです。
そこは中山さんと友人の地元だったのですが、誰も知らなかったと言います。

部屋には無数の人形が!


さらに2階建ての宿舎もありましたが、やはり誰も住んでいる形跡はありません。

興味があり、建物に入って2階に行こうとしたところ、なんと階段はありません。構造が謎で、確かに人が住んでいなさそうですね。

宿舎の裏が崖になっていたので、よじ登ってひさしに飛び乗ると窓が開けられたので、そこから忍び込みました。

2階の廊下はL字型になっており、下に降りる階段もありません。

唯一あったドアを開けると畳敷きの部屋があり、市松人形、ひな人形、キューピー人形などがあおむけになって多数、寝転がっている状態だったと言います。
また、その人形の上には、押入れのふすまがふとんのようにかぶさっていたとのことです。

さらに驚いたのは、押入れには何もなかったのですが、天井にお札が多数貼られており、貼りきれなったお札が畳の上に重ねて置いてあったのです。
そして極めつけは、部屋の中に隣の部屋と仕切るふすまに、白ペンキで「たすけて」と書いてあったそうです……。

謎の文字が部屋にビッシリ!


さすがに怖くなって降りようとしましたが、階段が無いので当然、降りられません。
ひさしをつたって建物を一周したところ、先程入った部屋の隣の部屋が、外から見えました。

隣の部屋は壁一面に文字が書かれていたのですが、どこの国か分からない文字が羅列されていて、子供が適当に書いたような文字でもありません。
部屋はフローリングでしたが、やはり人形がたくさん並べられていたのですが、そこに医学書とノートが置いてあり、窓から手を伸ばすと取れたので、そのノートを見てみると、壁に書かれているのと同じような文字が書かれていました……。

これまで中山さんは謎の宿舎の話を何度か書いたり、北野も何度か足を運んでいます。
中山さんや北野も何度か行っている間に、牛が飼われていた時代もあったようなのですが、結局この建物の意味はわかりませんでした。

ちなみに今もこの宿舎はあるかと言いますと、実在はしているのですが、がけ崩れにより宿舎が陥没しかけており、危険なので入れないそうです。

さすがに廃屋なので、松原タニシも住んで確かめることはできませんが、謎が深まったまま迷宮入りしそうな案件のようです。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2017年07月29日10時26分~抜粋

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